Wikipedia:秀逸な記事の選考/日本航空インターナショナル 20081122

日本航空インターナショナル 編集

賛成/条件付賛成/保留/反対 0/0/0/4 この選考は反対のみ3票以上を満たしています。2008年12月5日 (金) 22:49 (UTC)(2008年12月6日 (土) 07:49 (JST))までにほかの意見がない場合は、この選考は却下となります。

(ノート)《推薦理由》会社の沿革、保有航空機、サービスに至るまでこと細やかに記されており、かつ出典も明記されています。秀逸な記事にふさわしいと思います。--大友ディミトリ 2008年11月22日 (土) 10:06 (UTC)[返信]

反対・取り下げ提案2008-11-22 03:25:52 (UTC)版に対しコメントします。 一読しましたが、むしろ、最後まで読むにたえない記事と感じました。細部までこと細かに大量の情報が盛り込まれていますが、そのことが充実ぶりよりも、取捨選択の出来ていない雑然を感じさせ、秀逸な記事云々以前に文章として問題があります。また、出典についても非常に問題が多く、秀逸には程遠い記事です。以下、秀逸な記事の選考#秀逸な記事の目安の各項目と対比しつつ(順不同)、問題点を述べます。

「出典」または「参考文献」が挙げられている。 --- 不可
出典が皆無ではない、と言う意味では「出典は明記されています」。しかし、ただ「明記されて」いればいいというものではなく、あるべき箇所に適切なかたちで出典が明記されてはじめて意味があると考えます。
(1) 全体を見ると = 2つの階層(==)が19あり、そのうち関連項目以下を除外すると、15の節が残りますが、そのうち「沿革」「ロゴマーク」「塗装」「コードシェア便/運送共同引受」「オフィシャル・エアライン」「広告・宣伝活動」「HSST」「特別機と政府専用機」となんと半数の節に出典や注が皆無です。これでいったい何が「明記されている」のでしょうか。
(2) 「サービス」の節は、タグ等まで含めて25000~26000字(400字詰原稿用紙で62~65枚)・63キロバイトにも達する巨大な情報量を持つにもかかわらず、わずか10点の出典しか示されていません。
(3) 「The Arc of the Sun(太陽のアーク)」の節の末尾の「社内の一部で…」云々、「エピソード」の節にあるスチュワーデスカレンダー云々のくだりなどが典型ですが、“その記述の根拠は何?”と疑問を感じさせるような記述が多々見られますが、そうした記述に限って出典がありません。そのような、独自研究ないしは検証不可能な記述と見なされうる記述が相当見られます。
(4) 「歴史」の節ですが、 「JALグループ50年の航跡」という文書(どうやら株主向け非売品のようですが)に専ら依存しているようですが、他に情報源はないのでしょうか。あるならそれらとクロスチェックをし、できれば一般向けに公刊された情報源を出典として採用するよう、極力努力するべきです。
(5) 参考文献の節に挙げられている文献と脚注を対照しましたが、使われている形跡がありません。何を参考文献と呼ぶかと言う判断基準はさまざまですが、文書中の記述の根拠となるもの意外は挙げてはならないという一番厳しい考え方からすれば、本文のいかなる箇所の根拠にもなっていない文献は参考文献と呼べません。そこまで言わずとも、それらの文献がこの記事を書く上でいかなる意味で「参考」されているのか、よく分かりません。
観点の中立性が保たれている。--- 不可
これも前項と関連します。例を挙げると、問題がおきるのはともかくも反経営陣の労組のせい、というトーンの記述が散見されます。この種の、紛争の当事者の一方を非難するという類の記述こそ、出典の選択に配慮し・なおかつ・その明示につとめなければならない類の論争的な記述ですが、その種の配慮がされている形跡は全く見られません。
完成度が高い。--- 不可
何と言ったらいいのか、不可などというものでは済まずに、壊滅的です。
(1) 全体の構成が、五月雨式に次から次への種々雑多なトピックを羅列しているだけになっている印象を否めません。日本航空インターナショナルという会社を知る上で、いかなる知識が必要である(または必要でない)のか、優先順位はどうなのか、といった文章の構造に対する意識が書き手に欠落していると言わざるを得ません。そのため、読者は、話がどう展開し・どこにオチるのか、という見通しが抱けないまま、次から次へとさまざまなトピックに付き合わされることになり、無用に疲労させられます。これは明確に悪い文章です。
これを改善するのであれば、まずトピックの取捨選択、優先順位の決定、配列の工夫が必要です。これらなしでこの記事のような大量の情報を一貫して読者に読ませるのはほとんど不可能です。さらに言うと、全文を読みらない読者でも概略を知りうるよう、全文を読もうとする読者に対しても全体の見通しを与えられるよう、例えば「概要」のような節を設けて、記事全体の簡潔な要約を示すこともよい工夫となるでしょう。
(2) (これも(1)に関連しますが)文章の中でひとつひとつの文のトピックが文章全体とどう関連しているのかがきちんと把握しないまま、なんとなくダラダラと接続詞を使って文をつないでいるせいで、非常に散漫な文章になっている部分があります。例えば「機内誌」の節に「なお」という接続詞を使った文が2つありますが、これらの「なお」は本当に必要なのでしょうか(私の見る限り2つとも不要です)。そのような不必要かつ不適切な接続詞を使っているせいで、“関連性の薄いことを強いて繋げて述べている”という印象を読者に抱かせており、感心しません。
(3) 「サービス」の節がある意味典型ですが、優先順位をもう少し考えて文章を構成してください。果たして航空会社のサービスについて述べるうえで機内誌が一番最初・筆頭にこなければならない要素なのでしょうか。それに階層も深すぎます。あまりに深すぎる階層を作ると、読者も文章の構成を追ってゆくことが難しくなり、読みづらく感じさせることになります。もっと細かく分割してもよいのではないでしょうか。
(4) 関連項目の選択でこんなに挙げる必要性がどこにあるのか分かりません。また、「日本航空出身の著名人」などというのも、こんなものを挙げたところで日航という会社の何が分かるのか非常に疑問です。何でも日航と付いているからといって、あるいは連想ゲームができるからと言って、端から書けばいいというものではありません。
(5) 出典もしくは中立性とも関連しますが、定量的に書けることがらをきちんと定量的に書いていない点が目立ちます。数度にわたって「(何かの出来事のために)経営に打撃を受けた」という表現が繰り返されますが、経営指標を挙げる等で具体的に説明できることのはずではないでしょうか(本文中でなくとも注に落として説明すれば充分です)。別な例では「1960年代」にジャルパックが「高度経済成長期以降の日本における海外旅行の増大を後押し」したとありますが、これもどのような根拠があるのでしょうか。逆に言えば、手前味噌や自己宣伝ではない、と言える根拠は何なのでしょうか。ただ単に海外路線を日航が独占していたからと言うだけであれば、当時の日本人が日航を使って海外旅行に行くのはある意味で当たり前であって、「増大を後押し」などと殊更に言えるものなのでしょうか。
(6) 秀逸な記事と箇条書き使用の関係は今までも議論されていますが、何が何でも排除しなければならないという風には考えられていません。Wikipedia:秀逸な記事の選考/岡部幸雄さんが指摘されている通り、「前後の脈絡が存在しないため内容の流れが把握できなくな」ることで、「文意が乱雑になって読むのが大変にな」ることを避けるという観点が重要であって、内容の流れが把握でき・文意が乱雑にならないのであれば、箇条書きを使用しても問題ないというのがコンセンサスのようです。それに照らして考えるとき、「エピソード」の節はまさに乱雑そのもの。まず日航という会社を知る上で本当に必要なことなのかどうなのかよく検討してください。
内容が充実している。--- 不可
ここまで述べてきたことから、構成が見通せず、雑然とした印象がぬぐえない文章になっています。もっと整理され構成がしっかりしていなければ、充実しているかどうかの判断がそもそも不可能です。
詳しくない読者にもその主題について理解できる。---不可
くどいようですが、何が重要なのか(あるいはそうではないのか)という整理が出来ていないまま、ただずらずらアレもコレもと羅列するだけの文章をいくら読まされても、何も理解できません。なんだかゴチャゴチャしていた、という疲弊感を読者に残すだけです。
百科事典において必ず説明されるべきことが全て説明されている。--- 不可
航空会社というある特定のタイプの企業について、「必ず説明されるべきこと」が何か、正直に申せば私はよく分かりません。しかし、少なくとも、「必ず説明されるべきこと」が何かという整理を書き手ができていないし、読み手に伝わってこない文章であることだけは確かです。

あれこれ書きましたが、百科事典記事として秀逸である云々よりはるか手前の地点で、文章として問題が多いです。秀逸とするためには、かなり手を入れなければならず、分量等々から考えて、選考期間内に対応するのは困難ではないでしょうか。取り下げを勧めます。--ikedat76 2008年11月23日 (日) 17:48 (UTC)[返信]

  • (反対)頑張って全文読みましたが、これを修正するとなると大手術を敢行する必要があると思います。その上で内容面での指摘をさせていただきたいと思います。
  1. 「歴史」-「日本航空インターナショナル」が持株会社日本航空の子会社であり、前身も日本航空と日本エアシステムであることは承知しています。では、この「インターナショナル」の歴史で必要な部分は、合併後の歴史であり、それ以前の歴史は、旧「日本航空」・旧「日本エアシステム」に書くべきである。この記事に、1985年の事故のことを書く必要性を感じない。したがって、ロゴマークに関しても、「鶴丸」のロゴを書く必要性はほとんどない。
  2. 「経営」-企業の記事にとって重要なのは、どのようなな経営をしているかであって、ボーイングやエアバスを何機保有して、いつまでの期間を持っていたかではない。現状の日本航空インターナショナルの記事の経営面で必要なのは、日本エアシステムとの統合が順調に行っていないこと、その背景には強力な労働組合が存在していることを適切に述べる必要がある。また、昨今の燃料費の高騰についての言及、対応策(最近は原油価格も下がっていますが)、ブラジルのエンブラエル機を導入した理由を述べることが必要。
  3. 「ナショナルフラッグ」としての観点-まさに、JALがJALたら占めている存在理由は、特別機・政府専用機といった飛行機を運行しているからであり、この観点については強化する必要がある。日本航空本体の記事かそれともインターナショナルが適切かどうかは別として、財務面(債務、国、主な取引銀行との関係)についても書くことは可能のはずです。ユナイテッド・エアラインアリタリア航空も倒産、あるいはその憂き目に合っているだけに、書くことは可能でしょう。
  4. 「トリビアル」なものの排除-著名人ははっきり言って不用でしょう。

まずは、旧日本航空と持株会社日本航空、現在の日本航空インターナショナルとの役割分担から検討すべきではないでしょうか。場合によっては、日本航空の歴史を分割して役割分担させてもいいかもしれません。

合併、持株会社化、商号変更を繰り返している企業なだけに、記事の整理は大変でしょうけど、頑張ってください。--Tantal 2008年11月24日 (月) 08:41 (UTC)[返信]

  • (反対)上記2名の方に言い尽くされた感はありますが、正直言って、Wikipedia:検証可能性すら果たせていないため、秀逸な記事とは程遠い状況です。会社経営のことを述べるならば客観的な情報(定量的、定性的を問わず)を持ってきてしかるべきです。すでに確定した決算情報を過去に遡及して持ってこないと真贋の判断がつきかねます。せめて旧JALの経常利益率の推移、極端なことをいえばこれだけ特損を出しているのだから純利益率の推移を出さないと客観的な情報による検証可能性を担保したとは言い切れません。また、負債が経営を圧迫しているならば、それに見合った指標(固定比率、自己資本比率など)も持ってくるべきです。
  1. 「歴史」の節では、1970年代の小節、「……オイルショックによる原油価格高騰による燃料費の高騰と、世界的な不況の影響を受け一時的に経営に打撃を受けた」、1980年代の小節、「……日本航空123便墜落事故が発生し、これによる利用客の減少と補償経費の増加などによって一時的に業績が悪化した」、1990年代の小節「1992年度決算の538億円の経常損失」・「1990年代中半には経営状況が急激に回復する」、2000年代の小節冒頭「その後2000年代入ってからも業績は順調に推移していたものの、無謀ともいえる国際線の拡充や同業他社に比べ高い給与などの放漫経営による多額の累積赤字を抱えていた上に……」・「吸収合併以降の社内の対立によるサービス上の混乱や、航空機の整備不良などの相次ぐ不祥事に伴う客離れを起こした上に、数千億円とも言われる負債を抱えた日本エアシステムの高コスト……業績の悪化を招いた」→わざわざ取り上げているならば、決算数字を遡及すべきです。また、2000年代冒頭は1990年代後半の業績は順調に推移と累積赤字の関係は読んでいて、前後のつながりが破たんしています。業績が順調ならば累積赤字につながらないのでは?旧・日本エアシステムに関しては「…と言われている」とWikipedia:言葉を濁さないに反します(まだ、ほかにこれに抵触する部分があると思われます)。旧・日本エアシステムの決算情報は過去のことですから数字は確定しています。数字をしっかり書くべきです。
  2. 定量的なことは他にもあり、これだけ、飛行機の導入数を挙げているならば、それに関しても逐一、数字の確認が不可欠です。JALの社史あたりで追うしかないのでは?
  3. 「歴史」の節には定性的なこととして、1990年代の「暴力団系総会屋関連企業に「観葉植物のリース料」名目で数千万円の利益供与を行っていたとして元役員らが起訴されるなど裏社会との関係が明らかになり、急遽企業行動点検委員会が設置された」とあるが、それを裏付ける当時の新聞記事が欲しい(あったとは思うが現況では裏が取れない)。
  4. 「ロゴマーク」の節では、「……社内の一部では「ジャノル(JAノL)」と呼ばれている」は検証可能なのでしょうか?
  5. 検証可能な定量的・定性的データがない割には「サービス」の節は肥大化しているが、これだけ肥大化しているにもかかわらず脚注が10個しかなく、JALのサービスを受けたことがある人あるいはJAL関係者でない限り、真贋がはっきりしません。JALのサービスについて書いてある書籍などで内容を補完する必要があります。
旧JAL、旧JAS、現在の持株会社日本航空、日本航空インターナショナルの記事の役割をはっきりさせて外科手術をし、検証可能性を担保された上で、出直して下さい。--Wushi 2008年11月28日 (金) 22:49 (UTC)[返信]
  • (反対・早期終了)先の3氏に意見を言い尽くされてしまい、書きたいことが見あたりません。推薦からまだ一週間も経っていませんが、早期終了又は取り下げを望みます。cals*k 2008年11月29日 (土) 06:18 (UTC)[返信]

(却下)反対のみ4票を満たし一週間異論が無かったため、この選考は却下となりました。--Wushi 2008年12月5日 (金) 23:33 (UTC)[返信]