Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/尾鷲の雨 20180411

選考終了日時:2018年4月24日 (火) 17:52 (UTC)2018年5月8日 (火) 17:52 (UTC)

  • (自動推薦)2018年3月度の月間新記事賞受賞記事。--totti会話2018年4月10日 (火) 17:52 (UTC)[返信]
  •   賛成 面白い観点でまとめられているものと思います。実は、雨の日数は多くないが、降るときはたくさん降る、という特徴を、きちんと文献を示しながら解説できている良い記事だと思います。--Tam0031会話2018年4月12日 (木) 14:33 (UTC)[返信]
  •   賛成 興味深いトピックで、この現象が発生する原理(地形的要因など)や影響(市民生活など)にも詳述されていて、高品質な記事と思います。1つコメントですが、一般向けの書籍を二次資料として利用している箇所がやや多いのが気になります(『三重あるある』、『これでいいのか三重県 秘境で生まれた三重のミステリー』、『三重のおきて ミエを楽しむための48のおきて』、『三重の法則』あたりでしょうか)。日本の気候良質な記事の選考)と同様、今回の選考で積極的に反対するわけではありませんが、専門書(日本地誌など)をうまく活用できれば、品質のさらなる向上、また次のステップ(Wikipedia:秀逸な記事)に進みやすくなりそうに思います。 --郊外生活会話2018年4月15日 (日) 03:44 (UTC)[返信]
  •   コメント たいへん興味深い内容です。気象学的な部分と社会文化的な側面についてはよく押さえられていると思います。ただ、これだけの内容であれば、以下のコメントに述べるように、土木建築技術の側面からの解説もぜひあって欲しいと思います。
  • 地形のおかげで、猛烈な雨量でも河川の氾濫はほとんどないとはいえ、他の地域では集中豪雨と言えるレベルの雨が普通に降るわけですから、街中の施設や建築やインフラなども、他地域と同じ作りではいろいろ弊害が出てくるのではないかと思われます。一つの例として写真の解説に多重に敷かれている石畳について書かれていますが、同じように、排水溝下水道遊水地地下道運動場、等々、豪雨の時に溢水、浸水、冠水、洗掘などが起こり易い場所や施設について、たとえば「尾鷲仕様」のような何か特別な設計や工事がなされている、ということはないのでしょうか。まあそういうものはない、というのならそれでも良いのですが、
  • 「ところが斜面災害の発生確率はこれよりも低く、降雨に対する「慣れ」によって地盤の素因が変化していると考えられる」この「地盤の素因変化」なるものがもう少し具体的な解説が欲しいところです。
  • 郊外生活さんも指摘されているように、通俗書からの参照が多いのはやや気になりますが、それらの本からの参照はまさしくほぼ通俗的な内容に限られており、まあ大きな問題ではないと思います。また、こういった話題は、学術系の出版物では出典を見つけにくいこともあり、通俗書や新聞・週刊誌などの記事が参照の主体になるのはやむを得ないと思います。もちろん学術書や論文で同じ内容のものがあれば置き換える方が好ましいとは思います。
--Loasa会話2018年4月19日 (木) 10:51 (UTC)[返信]
  •   コメント 興味深い記事ということに異論はありませんが、独立した記事としてふさわしいのか、やや疑問に感じるところがあります。例えば「尾鷲の雨」が歴史的・文学的などの文脈などで触れられる著名なものであれば、こうした疑問は小さくなりますが、記事からはそのような言及がなく、出典からも比較的新しいネタ的な要素に比重がかかっているように読めます。尾鷲市の記事が定型的な内容に終始しており、いささか面白みに欠けるのに比べると、本記事では尾鷲市のユニークな側面が描かれていること、気象データなどは切り口が共通していることから、統合を検討してはどうかと感じます。もう1点、記事の独立性とは関係がありませんが、「尾鷲の雨」は尾鷲市北部限定で、南部については当てはまらないということでしょうか。--みっち会話2018年4月19日 (木) 16:38 (UTC)[返信]
    •   コメント 横からコメントします。今の尾鷲市の記事はほとんど箇条書きで、あまり充実した記事ではありませんが、本来あるべき状態にまできちんと書きあげられたときに、この「尾鷲の雨」にあるような内容が一緒に統合されて存在するべきかと言えば、そうではないと思います。気候についても尾鷲市の記事で触れるべきことではありますが、この記事の内容は総論記事に含めるにはあまりに詳細であり、もっと簡略な内容が「尾鷲市」の記事には必要だと考えます。こういうあるトピックに集中して書いた内容は、どんどん独立記事にしてしまってよいものと私は考えています。--Tam0031会話2018年4月22日 (日) 14:45 (UTC)[返信]
    •   コメント 私も横から失礼します。尾鷲市との統合は私も反対です。記事作成からすぐに良質な記事の選考に入るような記事を敢えて解体するだけの意義を感じません。尾鷲市で改善の余地があるのには同意しますが、完全転記を行うと尾鷲市記事のバランスを悪化させるように思います。ただし、尾鷲市尾鷲の雨の要旨を書き加え、改稿を行うことは有効と思います。ちなみに、日本地誌の専門書を幾つか見ましたが、「尾鷲市では雨が多い」という記述はよく見られます(近年のもののみならず、少なくとも40年前の文献でも記載を確認しました。さらに古いものはまだ読んでいません)。また私が中学生・高校生だったときでも尾鷲の雨の話は地理の授業で聞いた記憶があります(検定教科書での記載量は未確認)。地誌学や地理教育の側面からも可能なら加筆するのも手なのかもしれません。 --郊外生活会話2018年4月22日 (日) 16:17 (UTC)[返信]
  •   コメント 皆様からのご意見、ありがとうございます。多くの方に興味を持っていただき、お読みいただきまして光栄です。初版執筆者です。ご指摘の点に関していくつか返答させていただきます。
    • 「地盤の素因変化」は「地盤構造などの素因が変化」の誤りでした。訂正しました。当該部分の出典に使用したものは『地形』という学術雑誌ですが、当該論文は学術大会での発表内容の要約ですので、詳しい情報は掲載されていません。別の出典が見つかった場合は加筆、差し替えが必要と思います。
    • 「尾鷲仕様」のアイデアはまったくありませんでした。少なくとも巨大木造建築として注目された三重県立熊野古道センター(尾鷲に所在)に関しては、耐豪雨性能や雨水貯留・排水機構に関する記述は出てきませんでした。尾鷲の幹線交通である国道42号紀勢本線は大雨で不通になることがよくあるので、「尾鷲仕様」は確立されていないのかもしれません。しかし、興味深いトピックですので、調べてみたいと思います。
    • みっちさんのご指摘の通り、記事「尾鷲の雨」は尾鷲市の北部を主な対象として執筆したものです。人間生活や尾鷲のイメージなどは「尾鷲市全体」に当てはまると言って差し支えないと思いますが、記事の要でもある多量の雨が降る地形条件が当てはまるのは北部のみで、南部(輪内地区)は当てはまりません。輪内地区に気象観測所はないので正確な数値は不明ですが、降水量メッシュデータを見る限りでは、北部に匹敵するほどの降水量はありません(それでも日本国内の平均値よりは多いと思われます。)なお、輪内地区の雨は「日本の平均より多い」以外に特徴がないため、私の知る範囲では輪内地区に特化した雨に関する研究例は見たことがありません。
    • 記事「尾鷲の雨」はもともと「尾鷲市」の記事中の気候のセクションに加筆しようと準備していたのですが、書いてみてある程度独立記事としうる文字量が得られたこと、「雨」に特化した内容では尾鷲市全体の説明としていささかバランスが悪くなること、上述の通り尾鷲市全体には当てはまらないことから独立記事としました。

冒頭文にもある通り、(毎日天気予報を見ていて分かっているはずの東海地方の人でも)「尾鷲はいつも雨が降っている」と誤解している人が多いので、前々からこの記事を書きたいと思っていました。まだ読んでいない文献(尾鷲の雨を主題とした論文)がいくつかありますので、時間をかけて加筆していくつもりであります。--Miyuki Meinaka会話2018年4月24日 (火) 06:42 (UTC)[返信]

Miyuki Meinakaさん、お答えありがとうございます。お二方から私の意見に否定的なコメントをいただきましたので再度コメントを準備していましたが、「尾鷲の雨を主題とした論文」の存在をお示しいただきましたので、これ以上言葉を重ねることはやめにしました。加筆補強により記事の独立性への懸念が解消されることを期待しています。--みっち会話2018年4月24日 (火) 11:09 (UTC)[返信]

賛成2票でしたので、今回は見送りとなります。 --郊外生活会話2018年5月9日 (水) 11:02 (UTC)[返信]