Wikipedia:ウィキペディア用語集/カテゴリ

ウィキペディア用語集/カテゴリ 編集

ウィキペディア日本語版のカテゴリ部門で使われる用語を紹介しています。

カテゴリの取り扱い方に慣れてくると様々な専門用語を使いがちですが、慣れていない人には意味が通じないことを心に留めておいてください。

英数字 編集

MECE
相互排他的かつ包括的」 (Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive) の原則。カテゴリの区分を検討する際に役立つ論理的思考法。
TOC
カテゴリの目次 (Table Of Contents) のこと。項目が五十音順などに配列されているカテゴリページ上で、項目名の頭字音のリンクから指定のインデックス位置にジャンプするための機能をもつ。一般的には{{CategoryTOC}}のようなカテゴリ専用の目次テンプレートを用いて実装する。

あ行 編集

オブジェクトカテゴリ
#集合カテゴリ
親カテゴリ
#上位カテゴリ

か行 編集

外延(: extension
論理学用語の一つで、ある概念が適用される対象の範囲全体を指す。通例、集合の要素を列挙する形式で定義される。たとえば、金属という概念の外延は、金、銀、銅、鉄などである。
→対義語: #内包
下位カテゴリ(: subcategories
カテゴリAがカテゴリBにカテゴライズされているとき、カテゴリAはカテゴリBの下位カテゴリ(サブカテゴリ/子カテゴリ)であるという。直接のサブカテゴリ(子カテゴリ)を指す場合もあれば、中間カテゴリを挟んだ間接のサブカテゴリ(孫カテゴリ以下)を指す場合もある。
下位区分を構成しないカテゴリ
親カテゴリを相互排他的かつ包括的区分していないとみなされるカテゴリのことを「(親カテゴリに対して)下位区分を構成しないカテゴリ」という。たとえば、Category:アカデミー賞受賞作は親カテゴリのCategory:映画作品に対して下位区分を構成しないカテゴリであるとみなされる。この場合、Category:アカデミー賞を受賞しなかった映画作品と組み合わせれば、下位区分を構成するカテゴリとなり得るが、このような補集合カテゴリは一般に有用なカテゴリとはみなされないため、実際に作成される見込みはほとんどない。下位区分を構成しないカテゴリにカテゴライズされている項目は、親カテゴリにも重複してカテゴライズする場合がある。たとえば、Category:関東大震災で死亡した人物に含まれる項目は、親カテゴリのCategory:1923年没にも重複してカテゴライズされる。Wikipedia:カテゴリの方針における旧称は「分割として機能しないカテゴリ」。
下位区分を構成するカテゴリ
親カテゴリを概ね相互排他的かつ包括的区分しているとみなされるカテゴリのことを「(親カテゴリに対して)下位区分を構成するカテゴリ」という。たとえば、ノーベル賞受賞者を部門別に区分したサブカテゴリ群(Category:ノーベル化学賞受賞者など)は、Category:ノーベル賞受賞者に対して下位区分を構成するカテゴリであるといえる。一般に、項目が下位区分を構成するカテゴリにカテゴライズされている場合、親カテゴリにも重複してカテゴライズする必要はないとされる。Wikipedia:カテゴリの方針における旧称は「分割として機能するカテゴリ」。
カテゴライズ(: categorize
カテゴリに項目を追加してカテゴリを作成する編集全般をいう。追加される項目側の視点から、項目にカテゴリを付与するともいう。特に、件名カテゴリにカテゴライズすることを「件名付与」または「テーマ付け」するといい、集合カテゴリにカテゴライズすることを同様に「分類」または「クラス分け」するという。
#カテゴリ変更も見よ。
カテゴリ(: category
ウィキペディアの記事目録を作成するための機能。単に主題別の記事索引(事前結合索引)を提供するだけでなく、階層化された分類体系および件名体系によるディレクトリ型検索、さらには集合の組み合わせを利用したPetScanや特殊な検索パラメータincategory:およびdeepcat:)による論理検索(事後結合索引)にも対応する。
カテゴリタグ(: category tag
[[Category:カテゴリ名]]のこと。カテゴリに追加したいページにカテゴリタグを記入して保存すると、そのページがカテゴリに追加される。
カテゴリツリー(: category tree
カテゴリ間の上下関係を木構造で表現したもの。通常、特別:カテゴリツリー<categorytree>タグ、{{Categorytree}}のいずれかを用いてツリー表示されたものを指す。以下の例は、主要カテゴリの下部構造をツリー表示したもの。
カテゴリ変更(: category changes
カテゴリに項目を追加(カテゴライズ)したり、カテゴリから項目を除外したりすること。特別:関連ページの更新状況の「絞り込み」フィルター名にも採用されている公式な用語。項目の除外については、除外される項目側の視点から、項目からカテゴリを除去するともいう。
感染性
ある種のカテゴリを付与する(感染させる)と、他の類似するカテゴリでも同様の形式でカテゴリを付与することが当然であるかのような先入観を抱かせる動機となり、そのカテゴリの好悪両面の影響が、他の類似カテゴリにも波及し、次から次へと連鎖的に(感染)拡大していく…という、カテゴライズに伴う現象をウイルス感染に喩えた仮説。このような性質を帯びるカテゴライズの方策を「感染性が高い」などという。初出は、ある利用者が日本の野球選手カテゴリを出身都道府県別に区分すべきとした新規提案に対し、Juyukichi氏が他のすべてのスポーツ選手カテゴリにも影響が波及するおそれがあることを懸念したもの(2007年2月21日付コメント)。
冠カテゴリ
#自らの名を冠したカテゴリ
関連カテゴリ
あるカテゴリに対して上位カテゴリとも下位カテゴリとも位置づけることが適切ではないとみなされるカテゴリは「関連カテゴリ」として相互に関連づけられる。代表的な例として、Category:生物学Category:生命科学の関係など。専用の{{Catlink}}が利用可能。
区分(: division
何らかの観点に基づいて対象を分類することを「区分」するという。たとえば、映画作品をジャンルで区分する場合、ジャンルが区分の観点となる。この区分の観点のことを「区分原理」(: principle of division)または「区分特性」(: characteristic of division)という。さらに、対象を区分原理によって区分したときにできる項目のまとまりを「区分肢」(: member of division)という。たとえば、映画作品ジャンルという区分原理で区分すると、アクション映画ファンタジー映画といった区分肢ができる。さらに、対象を相互排他的かつ包括的 (MECE) に区分することを「区分の原則」と呼ぶ。ただし、完全にMECEな区分を徹底することは、現実には困難な場合が多い。たとえば、アクション映画とファンタジー映画の両方の区分肢に属する『トイ・ストーリー4』などの例がある限り、その区分は相互排他的ではない。また、どの区分肢にも属さない項目がある限り、その区分は包括的ではない。
#下位区分を構成するカテゴリおよび#下位区分を構成しないカテゴリも見よ。
クラス(: class
項目を分類したときにできる、類似する項目のまとまり(集合)のこと。たとえば、アマゾン川ドナウ川ナイル川などのオブジェクト(分類対象)は、河川というクラスに分類される。さらに、河川ヨーロッパの河川アフリカの河川などのサブクラスに区分される。
クラスカテゴリ
#集合カテゴリ
クロスカテゴリ
#複合カテゴリ
件名カテゴリ(: topic categories
カテゴリの三類型の一つ「件名型」のカテゴリ。あるテーマ(件名)に対して共通するトピック項目を集めることから、テーマカテゴリまたはトピックカテゴリともいう。「件名」という用語は、図書館情報学の件名目録法および件名標目表に由来する。対概念は#集合カテゴリ
「記事のテーマ(内容の中心的な主題)は何か」がカテゴライズの判断基準。たとえば、隅田川花火大会江戸文化隅田川にテーマ付けされる。
ウィキペディア日本語版においては、すべてのカテゴリ(名辞)が件名型の性質を帯びる。たとえば、集合型として伊勢湾台風令和元年東日本台風などの台風記事を含むCategory:台風も、台風の目藤原の効果といったトピック項目に対しては件名型とみなされる。
特長は、記事名や記事本文に検索文字列が含まれていなくとも、共通するテーマを持つ記事をテーマ(件名)から探せること。たとえば、江戸子守唄隅田川花火大会は各々、クラスの異なる記事(前者はクラス:楽曲、後者はクラス:花火大会)であるが、ともに共通するテーマ「江戸文化」から引くことが可能である。このため、一般的なキーワード検索では不可能な、いわゆる「未知資料検索」に効果を発揮する。
欠点は、第一に採録の判断基準が採録者の主観に左右されやすく、カテゴリの内容の信頼性が一定しないこと。第二に、件名は無限に作り出せてしまうため、統制語彙の導入など、カテゴリ名辞の決定に関して何らかの統制の仕組みが必要になること。第三に、集合カテゴリの用途を兼ねている場合、同じカテゴリ内で分類体系の構築を邪魔しかねないことである。
交差カテゴリ
#複合カテゴリ
構造化(: structuring
カテゴリをカテゴライズして階層構造を形成し、カテゴリによる記事の分類体系を構築すること。たとえば、記事「ウィキペディア」や「ジャパンナレッジ」を含むCategory:オンライン百科事典Category:百科事典Category:オンライン情報源を付与する編集作業などを指す。
項目(: entry
カテゴリへの追加・除外の対象となる、記事その他の名前空間ページのこと。狭義では記事のみを、広義ではサブカテゴリをも含む。

さ行 編集

細分化
任意のカテゴリを細かく分類分割ないし区分することをいう。主にカテゴリの過剰な細分化を批判する文脈で使われる用語。
索引化(: indexing
記事をカテゴライズして索引を作成し、カテゴリから記事を引けるようにすること。たとえば、記事「ウィキペディア」や「ジャパンナレッジ」にCategory:オンライン百科事典を付与する編集作業などを指す。
サブカテゴリ
#下位カテゴリ
集合カテゴリ(: set categories
カテゴリの三類型の一つ「集合型」のカテゴリ。あるクラス(類概念)に属するオブジェクト項目(種概念)を分類することから、クラスカテゴリまたはオブジェクトカテゴリともいう。対概念は#件名カテゴリ
「記事が要素として包含される集合は何か」がカテゴライズの判断基準。たとえば、隅田川花火大会Category:花火大会Category:イベントにクラス分けされる[注 1]
一般的に集合型とみなされ得るのは、個別具体の事物・事象を収集対象とするカテゴリ。件名型との簡易な見分け方は、カテゴリの名辞が、一個、二個、あるいは、一人、二人、などと数えられる概念であるかどうか。たとえば、台風は一個、二個(一号、二号)と数えられるため、集合型とみなされ得るが、気象は数えられないため、集合型とはみなされない。
特長は、集合の包含関係に基づく秩序立ったカテゴリ構造を形成し、同じクラス(類)に属する記事を網羅していること。たとえば、Category:アカデミー賞受賞作アカデミー賞を受賞した映画作品の記事を網羅する(ただし、ウィキペディア日本語版に記事が存在する映画作品のみ)。
短所は、専門分野の知識を持たない利用者には分類体系を使いこなしにくいこと。また、件名カテゴリの用途を兼ねている場合や、下位カテゴリに自らの名を冠したカテゴリが紛れている場合、異なる集合に属する記事が検索結果にノイズとして載る可能性があり、集合カテゴリとしての有用性が損なわれてしまうのが弱点。たとえば、Category:日本の企業は第一に企業記事を分類する集合カテゴリであるが、「日本の企業」をテーマとする件名カテゴリともみなされ、企業記事以外に企業関連の人物記事その他の雑多なトピック項目も混じっている。
主記事(: main article
カテゴリの中心主題となる記事。冠カテゴリの場合、カテゴリの「主」を指す。たとえば、Category:日本の音楽に対する邦楽Category:アルベルト・アインシュタインに対するアルベルト・アインシュタインなど。
上位カテゴリ(: parent categories
カテゴリAがカテゴリBにカテゴライズされているとき、カテゴリBはカテゴリAの上位カテゴリ(親カテゴリ)であるという。直接の親カテゴリを指す場合もあれば、中間カテゴリを挟んだ間接の親カテゴリ(祖カテゴリ)を指す場合もある。また、ある一連のカテゴリ系列の中で最も上位に位置づけられるカテゴリのことを最上位カテゴリ(トップカテゴリ)という。最狭義には、最上位カテゴリとは主要カテゴリのことを指す。
ソート(: sort
カテゴリに追加された項目が、カテゴリページ上で五十音順やアルファベット順など、意味のある配列順(辞書順)に並ぶように整えること。ソートキーを用いて、これを行う。漢字かな交じりの項目名が大部分を占める日本語版では、ソートキーでソートしない場合、項目は自動的に項目名の文字列のUnicode順に配列される。
ソートキー(: sort key
項目を適切な配列順にソートするために入力する文字列。通例、読み仮名を平仮名で入力する。書式は[[Category:カテゴリ名|ソートキー]]
組織化(: organizing
記事の索引化およびカテゴリの構造化を通して、記事を中心的なコンテンツとするウィキペディアの知識の全体構造を提示すること。

た行 編集

テーマカテゴリ
#件名カテゴリ
デフォルトソートキー(: default sort key
項目の既定のソートキー。通常のソートキーは付与されているカテゴリごとに設定するのに対し、デフォルトソートは項目ごとに固有の、ただ一つのソートキーを設定する。複数のカテゴリに共通するソートキーを一括して設定するために使用される。書式は{{DEFAULTSORT:ソートキー}}または{{デフォルトソート:ソートキー}}
統合(: merge
二つ以上のカテゴリを一つのカテゴリにまとめること。
→対義語: #分割
トピックカテゴリ
#件名カテゴリ

な行 編集

内包(: intension
論理学用語の一つで、概念が適用される対象全体(外延)に共通する性質を言葉で表現し、定義したもの。たとえば、金属の場合は「展延性に富む、電気およびの良伝導体で、金属光沢がある物質」といった内包的定義になる。
→対義語: #外延

は行 編集

複合カテゴリ(: compound categories
カテゴリの三類型の一つ「複合型」のカテゴリ。交差カテゴリ(: intersection categories)またはクロスカテゴリ(: cross categories)ともいう。単一の集合またはテーマを組み合わせたカテゴリで、集合型×件名型と件名型×件名型の二種がある。たとえば、Category:日本の図書館は前者(集合:図書館×件名:日本)、Category:図書館(日本)は後者(件名:図書館×件名:日本)である。ある統計によると、ウィキペディアのカテゴリの大部分を占めるのは複合カテゴリとされる。
分割(: partition
一つのカテゴリ(全体)をいくつかのカテゴリ(部分)に分けること。主に、項目数が多く取り扱いにくい過密なカテゴリを小分けにして項目を分散(: diffuse)させる目的で行われる。ただし、分けられた部分の総和は、ちょうど元のクラスにならなければならない。Category:楽曲五十音別のサブカテゴリに分けたのは分割の一例といえる。
→対義語: #統合
区分も見よ。
分割として機能しないカテゴリ
#下位区分を構成しないカテゴリ
分割として機能するカテゴリ
#下位区分を構成するカテゴリ
分類(: classification
辞書的には「物事の区分を徹底的に行い、事物またはその認識を整頓し、体系づけること[1]」と定義される。
緑川 (2016)によれば、分類は以下の4つの段階に分かれる。
  1. 対象を分けること(区分)
  2. 分けられた対象を体系的に配置すること(体系化)
  3. 特定の対象を分類体系の中に位置づけること(分類作業)
  4. 分類体系の特定の項目に位置づけられている対象を取り出すこと(検索)
これを映画作品の分類に即して考えると、概ね次の段階に分かれる。
  1. 映画作品ジャンル別製作国別に分ける段階が「区分
  2. 分けられた映画作品カテゴリの上下階層構造および関連カテゴリを設定する段階が「構造化
  3. ある映画作品記事について、それが既存のカテゴリ体系のどこに位置づけられるかを調べて記載する段階が「索引化
  4. あるジャンルや製作国の映画作品を分類体系の中からすべて取り出す段階が「検索」
カテゴリを区分して構造化する前半の段階(1.と2.)をまとめて「分類体系の構築」段階という。一方、既存のカテゴリ体系の中に項目を追加・除外する索引化(3.)から、任意のカテゴリから目的の記事を取り出す検索(4.)までを「分類体系の利用」段階という。なお、カテゴリの編集に関わる区分から索引化まで(1.から3.まで)を一括して、記事カテゴリの「組織化」という場合もある。
緑川は、分類に関する議論をする場合は、どの段階の話であるかを明確にする必要があると説いている。
ウィキペディアでは、単に項目をカテゴライズする操作全般を「分類する」と呼ぶこともあるが、厳密には、これは「索引化」に相当する。
分類カテゴリ
#集合カテゴリ
包含(: inclusion
主に集合型のカテゴリについて、集合と集合の親子関係を表す。集合Aが集合Bの子集合である(集合Bが集合Aの親集合である)とき、集合Aは集合Bに包含される(集合Bは集合Aを包含する)という。たとえば、Category:高等学校Category:学校に包含され、Category:学校Category:教育機関に包含される。
包摂(: subsumption
主に件名型のカテゴリについて、件名と件名のテーマの大小関係を表す。件名Aが件名Bよりも小さなテーマである(件名Bが件名Aよりも大きなテーマである)とき、件名Aは件名Bに包摂される(件名Bは件名Aを包摂する)という。たとえば、Category:中等教育Category:学校教育に包摂され、Category:学校教育Category:教育に包摂される。ただし、件名の包摂関係を決定づける名辞の意味範囲は不明瞭なため、包含関係のような明瞭な親子関係にはならず、右図のような重なり方になりやすい。

ま行 編集

自らの名を冠したカテゴリ(: eponymous categories
固有名詞をカテゴリ名に持つカテゴリのこと。たとえば、Category:芥川龍之介Category:隅田川など。件名型のカテゴリであることが通例。冠番組になぞらえて「冠カテゴリ」とも略称される。
名辞(: term
論理学用語の一つで、「概念を言語で表現したもの」を指す。実際上は、概念と同義。ここでは即ち、カテゴリ名のこと。

や行 編集

ら行 編集

リダイレクト(: redirect
あるページにリンクしたときに別のページにリダイレクト(転送)させる機能のこと。ウィキペディア日本語版では、カテゴリ間にリダイレクトを設定することは禁止されている(Wikipedia:カテゴリの方針#カテゴリ間のリダイレクト)。

わ行 編集

関連項目 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 説明のために設定を単純化(仮定)しています。実際の所属カテゴリとは異なります。

出典 編集

  1. ^ 広辞苑第七版【分類】の項

参考文献 編集

  • 緑川信之「分類をみつめなおす:区分原理に注目して」『情報の科学と技術』第66巻第6号、情報科学技術協会、2016年、254-259頁、doi:10.18919/jkg.66.6_254