ジャネーの法則
主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるという現象を心理学的に説明した心理学の法則
ジャネの法則(ジャネのほうそく)は、19世紀のフランスの哲学者・ポール・ジャネが発案し、甥の心理学者・ピエール・ジャネの著書[1]において紹介された[注 1]法則。主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるという現象を心理学的に説明した。ジャネーの法則とも表記する[2]。
簡単に言えば、生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢に反比例すると主張したものである。
例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、50歳の人間の10日が5歳の人間の1日に当たることになる。
脚注 編集
注釈 編集
- ^ なお、ポールの説は時間観念に関する諸説のひとつとして批判的に紹介されている。
出典 編集
- ^ Pierre Janet, L’évolution de la mémoire et de la notion du temps, A. Chahine, 1928, p.515
- ^ “知恵蔵miniの解説”. コトバンク. 2018年1月13日閲覧。