ジューンベリー

バラ科ザイフリボク属の小木

ジューンベリー(和名:アメリカザイフリボク、学名:Amelanchier canadensis)はバラ科ザイフリボク属に属する小木。

ジューンベリー
ジューンベリー
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: バラ目 Rosales
: バラ科 Rosaceae
亜科 : ナシ亜科 Maloideae
: ザイフリボク属 Amelanchier
: ジューンベリー A. canadensis
学名
Amelanchier canadensis
和名
アメリカザイフリボク
英名
Amelanchier canadensis

日本では果樹として少しずつ普及が広がっている。

特徴 編集

 
ジューンベリー

落葉で樹高は0.5-8 mほど。早春に5弁の白い花を咲かせ、果実は直径7-10 mm、6月頃に黒紫に熟し、細かい種子を含む。果実が6月(June)に収穫できるところから、ジューンベリー(: Juneberry)という名称がついた。

寒さには強いが、夏期の乾燥にはやや弱い。

1本でも結実性が高く、日本でも育てやすい種である。

分布 編集

カナダニューファンドランド州からオンタリオ州まで、アメリカメーン州からアラバマ州にかけての標高200m以下の低地に多く分布する。特に海岸線に近い地域でよく見られる[1][2]

別名 編集

地域により様々な別名が存在する。カナディアン・サービスベリーカラント・ツリーシャッドブッシュシャッドブッシュ・サービスベリーシャッドブロウシュガープラムなど[3]

近縁種とも似た名称が多く紛らわしい。由来についてはザイフリボク属を参照。

利用 編集

甘くクセのない果実は生食に適する他[2]パイジャムの材料としても利用され、様々な薬効成分の研究も進んでいる[4]

北米では庭木や街路樹用としても大変人気があり[5]、花、果実、紅葉を楽しむことが出来る。また、盆栽の素材としても適している。

脚注 編集

  1. ^ Germplasm Resources Information Network: Amelanchier canadensis
  2. ^ a b University of Maine: Amelanchier canadensis
  3. ^ Amelanchier spp. Family: Rosaceae Serviceberry[リンク切れ] Center for Wood Anatomy Research, USDA Forest Service
  4. ^ Plants For A Future: Amelanchier canadensis
  5. ^ Bailey, L. H. (2005). Manual of Gardening. (Second Edition) Project Gutenberg Literary Archive Foundation 

外部リンク 編集

  • ジューンベリー(英語) 
  • "Amelanchier canadensis". Plants for a Future.