清水公照
清水 公照(しみず こうしょう、本名:清水 睦治(しみず むつじ)、1911年1月3日 - 1999年5月6日)は、華厳宗の僧侶。兵庫県飾磨郡曽左村(現・姫路市)出身。
第207世、第208世東大寺別当、華厳宗管長となり、大仏殿昭和大修理を行った。独特の味わいのある書画、陶芸で知られる。1963年頃から「泥仏(どろぼとけ)」[1][2]と称するユニークな小さな仏像を制作した。泥仏庵と号す。また、「今良寛」の異名がある。
経歴
編集- 1927年:東大寺塔頭宝厳院に入寺。清水公俊の下僧名公照となる。
- 1933年:龍谷大学文学部仏教学科卒。天龍寺の関精拙のもとで4年間参禅。
- 1937年:東大寺塔頭龍蔵院、同上生院住職となる。
- 1945年:終戦を出征先の中国廬山で迎える。師父清水公俊大僧正死去。
- 1946年:帰国。東大寺塔頭宝厳院住職となる。
- 1947年:今日の東大寺学園中学校・高等学校の前身・青々中学を創設、校長となる。書道教師を兼任、あだ名は「ネギ坊主」だった。
- 1959年:東大寺勧学院院長。
- 1963年:東大寺学園幼稚園園長、女子学院院長となる。
- 1969年:華厳宗宗務長、東大寺執事長、学校法人東大寺学園理事長となる。
- 1971年:大仏殿大屋根昭和大修理のため以後10年に亘る活動を始める。
- 1975年:上司海雲別当の死去に伴い、大僧正、華厳宗管長、東大寺第207世別当就任。
- 1978年:東大寺第208世別当に再任。
- 1980年:大仏殿の昭和大修理が完成し、落慶大法要を行う。
- 1981年:別当を引退し、東大寺長老。仏教伝道文化賞受賞。
- 1994年:「姫路市書写の里・美術工芸館」が開館し、名誉館長に就任。
- 1999年:死去。
主な著作
編集- おかげさんの心(大和出版)1992年、ISBN 978-4804750262
脚注
編集- ^ “~東大寺元別当 清水公照 泥仏(どろぼとけ) 展示会~”. 奈良町資料館. 2020年7月2日閲覧。
- ^ “【福井県陶芸館】「やきものの仏さん ― 没後20年清水公照の泥仏 ―」展”. 福井県陶芸館. 2020年7月2日閲覧。
外部リンク
編集- 姫路市書写の里美術工芸館 - 清水の書画・陶芸を所蔵している。
- 清水公照 - NHK人物録
|
|
|