ホセ・ルイス・ロマニリョス

ホセ・ルイス・ロマニリョススペイン語: Jose Luis Romanillos, 1932年6月17日 - 2022年2月11日)は、スペインマドリード出身のギター製作家、ギター研究家。『デイリー・メール』紙はロマニリョスのギターを「ギターのストラディバリウス」と称えた[1]

経歴 編集

1932年にマドリードに生まれ、13歳の時に家具職人に弟子入りした[1]。1956年にはイギリスにわたり、その数か月後にはロンドンに落ち着いた[1]。1961年にはロンドンで初めてスペイン風ギターを製作し、1970年にはウィルトシャー州セムリー町にギター工房を構えた[1]。イギリス工芸評議会のメンバーとしても10年間働いた。ラベルに表記されるブランド名は、1991年後半には「Jose Luis Romanillos」から「Jose Luis Romanillos & Son」に変更されている。1995年からはスペインのカスティーリャ=ラ・マンチャ州グアダラハラ県シグエンサのギホーサ地区に住んでいた[1]

著名なギター製作家であると共に、現代的なギターデザインの父、アントニオ・デ・トーレス(1817 - 1892)の研究家としても有名で、1987年にアントニオ・デ・トーレスに関する研究書「Antonio de Torres-Guitar Maker-His Life and Work」を出版した。またトーレスが1858年に製作した、FE08と呼ばれるギターの複製も行っている。2002年にはワイフのマリアンと共同で、『The Vihuela de Mano and the Spanish Guitar』というタイトルのギター事典(英語)を出版した[1]

脚注 編集

参考文献 編集

  • ロイ・コートナル著、瀧川勝雄訳『メイキング・マスター・ギター ギターの名器とその製作法詳説』現代ギター社、2003年、ISBN 978-4874713587