藤田 六朗(ふじた ろくろう、1903年1月7日[1][2] - 2004年[要出典])は、日本の医師。元北陸大学教授。専門は、東洋医学

人物 編集

石川県生まれ[1]。1930年旧制金沢医科大学(現・金沢大学)卒業[1]。金沢医科大学大里内科に勤務[1]1935年に医学博士の学位を取得し[1]1936年から金沢市に内科・心臓病科・腎臓病科・循環器病科の専門で病院を開業する[1]1955年から約20年間、金沢女子短期大学教授として生理学と衛生学講座を担当した[1]1975年から学校法人松雲学園理事[1]北陸大学教授となって経絡学講座を担当した[1]1978年に藤田東洋医学研究所を開設する[1]1955年にドイツ鍼学会年次大会へ招聘され講演を行う[1]1965年に東京で開催された第1回国際鍼学会に出席して、経絡経穴学学名委員長となり[1]、同年、ウイーンで開催された第13回欧州鍼学会に出席する[1]1969年にパリで開催された第2回国際鍼学会に出席し[1]1970年から国際鍼学会名誉会員を務める[1]1981年には第31回日本東洋医学会学術総会会頭を務めた[1]

著書 編集

図書 編集

  • 圧診点と丘疹点 / 藤田六朗. -- 医道の日本社, 1960. -- (藤田六朗論 考集 ; 第1輯)
  • 皮膚経絡図譜と経穴学名 / 藤田六朗,岸勤. -- 医道の日本社, 1963. -- (藤田六朗論考集 ; 第5輯)
  • 経絡現象 / 藤田六朗. -- 医道の日本社, 1964. -- (藤田六朗論考集 ; 第2集)
  • 脈診の研究 / 藤田六朗. -- 医道の日本社, 1970. -- (藤田六朗論考集 ; 第3輯)
  • 5行循環 / 藤田六朗. -- 医道の日本社, 1972. -- (藤田六朗論考集 ; 第4集)
  • 十二支の謎 / 藤田六朗. -- 〔藤田六朗〕, 1976
  • 鍼灸医学漢方医学 / 藤田六朗. -- 藤田六朗, 1977.6. -- (藤田六朗論 考集 ; 第6輯)
  • 経絡学入門. 基礎篇 / 藤田六朗. -- 創元社, 1980.
  • 経絡学入門. 臨床応用篇 / 藤田六朗. -- 創元社, 1986.7
  • 歩み / 藤田六朗. -- 藤田六朗, 1982.11 (非売品)
  • 行く / 藤田六朗. -- 藤田六朗, 1983.9 (非売品)

雑誌論文 編集

  • 藤田背部脊椎側壓痛點の研究 : 第一報 運動選手の循環器障碍 藤田 六朗 日本循環器學誌 12(7・8), 155-161, 1948-10-20
  • (110)藤田背部脊椎側壓痛點の研究 : 第3報 種々臨床患者に於ける壓痛點(一般 講演(第2日),日本循環器學會第13回總會記事) 藤田 六朗 日本循環器學誌 13(4・5), 162-163, 1949-08-20
  • 152) 脊椎側壓診點及び丘疹點を主題とせる研究(第7報) : 廣義心筋炎の壓診點 (一般演説,第16回日本循環器學會總會) 藤田 六朗 日本循環器學誌 16(6), 182-183, 1952-09-20
  • 経絡主線(岸勤代)の組織学的研究-7-気血水病理-3- 藤田 六朗 日本東洋医学会誌 25(2), p81-83, 1974-11
  • 寒冷凝集反応症候群の鍼灸治験例 藤田 六朗 日本東洋医学会誌 26(3), p150-153, 1976-02
  • 鍼灸医学から漢方医学へ-13-傷寒論の5行循環的機構-3- 藤田 六朗 日本東洋医学会誌 27(3), p166-170, 1977-01
  • 脈波の研究-18-改良された光電管容積脈波計-2- 藤田 六朗 日本東洋医学会誌 28(2), p81-84, 1978-01
  • 脈診の研究-18-改良された光電管脈波計-2- (第5回国際鍼灸学会<特集>) -- (研究) 藤田 六朗 日本鍼灸治療学会誌 27(2), p120-126, 1978-03
  • 鍼灸-漢方医学-14-傷寒論の転変機構 藤田 六朗 日本東洋医学会誌 29(1), p15-18, 1978-05
  • 気血水病態生理-4-傷寒論と温疫論 藤田 六朗 日本東洋医学会誌 29(3), p125-129, 1978-12
  • 傷寒論の機構-3-経絡的解析-1- 藤田 六朗 日本東洋医学会誌 30(3), p207-222, 1980-01
  • 傷寒論の機構-4-経路的解析-2- 藤田 六朗 日本東洋医学会誌 32(1), p17-22, 1981-06
  • 東西医学の接点 藤田 六朗 日本東洋医学会誌 32(1), p1-11, 1981-06
  • 傷寒論の機構-5-経絡的解析-3- 藤田 六朗 日本東洋医学会誌 32(2), p99-111, 1981-09
  • 気血水生理-6-ホルモン・免疫的5行循環-1- 藤田 六朗 日本東洋医学雑誌 33(2), p71-78, 1982-11
  • 傷寒論の機構-6-経絡的解析-4- 藤田 六朗 日本東洋医学雑誌 33(2), p59-66, 1982-11
  • 気血水生理-7-ホルモン免疫学的5行循環-2-膵虚証(所謂脾虚証)の現代医学的考察 藤田 六朗 日本東洋医学雑誌 34(2), p99-108, 1983-10
  • 脈診の研究-19-超音波脈診計による六部定位の脈診の他覚化-1- 藤田 六朗 日本東洋医学雑誌 35(3), p209-215, 1985-01
  • ホルモン免疫学的5行循環-3-5臓とホルモン免疫臓器との経絡的連絡 藤田 六朗 , 円山 槙雄 , 岸 勤 日本東洋医学雑誌 36(2), p119-126, 1985-10
  • ホルモン免疫学的5行循環-4-命門穴(GV4)について 藤田 六朗 , 岸 勤 , 円山 槙雄 日本東洋医学雑誌 37(2), p85-90, 1986-10

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 山田 鑑照, 尾崎 朋文, 坂口 俊二, 森川 和宥 (2002). “「経絡論争期の経絡・経穴についての基礎研究」”. 全日本鍼灸学会雑誌 52 (5): 529-552. doi:10.3777/jjsam.52.529. https://doi.org/10.3777/jjsam.52.529. 
    お詫びと訂正」『全日本鍼灸学会雑誌』第53巻第1号、2003年、123c-124、doi:10.3777/jjsam.53.1_123c 
    お詫びと訂正」『全日本鍼灸学会雑誌』第53巻第1号、2003年、123b-124、doi:10.3777/jjsam.53.1_123b 
  2. ^ 日本医籍録 昭和29年版 北海道・東北・関東・東海・信越・北陸」国立国会図書館デジタルコレクション

関連項目 編集