ジェレミー・ドッドソン

ジェレミー・ドッドソンJeremy Raponi Dodson[1]1987年8月30日 ‐ )は、アメリカ合衆国出身で現在はサモア代表として競技する陸上競技選手。専門は短距離走100mで10秒21、200mで20秒27、室内60mで6秒58の自己ベストを持つ。生まれも育ちもアメリカで、アメリカ代表として2011年の世界選手権パンアメリカン競技大会に出場した実績を持つが、母親がサモア出身なことからサモア代表として競技することを選択した。

ジェレミー・ドッドソン Portal:陸上競技
選手情報
ラテン文字 Jeremy Dodson
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
サモアの旗 サモア
競技 陸上競技短距離走
種目 60m, 100m, 200m
大学 アメリカ合衆国の旗 アーカンソー大学
アメリカ合衆国の旗 コロラド大学
生年月日 (1987-08-30) 1987年8月30日(36歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 コロラド州デンバー
身長 182cm
体重 72kg
公式サイト jeremy-dodson.com
成績
オリンピック 200m:予選1組5着(2016年
世界選手権 100m:予選4組7着(2017年
200m:準決勝2組6着(2015年
地域大会決勝 パンアメリカン競技大会
4x100mR:3位(2011年
自己ベスト
60m 6秒58(2013年)
100m 10秒21(2016年)
10秒00w(2013年)
200m 20秒27(2014年)
20秒07w(2011年)
400m 46秒91(2005年)
獲得メダル
陸上競技
サモアの旗 サモア
オセアニア選手権
2015 ケアンズ 200m
2017 スバ 100m
2017 スバ 200m
2015 ケアンズ 100m
2017 スバ 4x100mR
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
パンアメリカン競技大会
2011 グアダラハラ 4x100mR
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経歴 編集

アメリカ代表時代 編集

2011年6月に全米選手権に出場すると、男子200m準決勝を20秒33(+0.9)の自己ベスト(当時)で突破。決勝では追い風参考記録ながら自己ベストを上回る20秒07(+0.4)をマークし、ウォルター・ディックス(19秒95)、ダービス・パットン(19秒98)に次いで3位に入った[2]

2011年9月の大邱世界選手権男子200mに出場するも、予選で20秒92(-0.8)の組5着に終わった[3]

2011年10月のパンアメリカン競技大会男子4×100mリレーで2走を務め、39秒17をマークしての銅メダル獲得に貢献した[4]

2012年6月の全米選手権男子200mに出場すると2大会連続で決勝に進出。決勝ではまたも追い風参考記録ながら自己ベストを上回る20秒25(+2.3)をマークしたが、6位に終わりロンドンオリンピック出場を逃した[5]

サモア代表時代 編集

2014年11月6日からサモア代表として競技することが可能になった[6]

2015年5月のオセアニア選手権に出場し、サモア代表として主要国際大会デビューを果たした。男子200mは20秒57(+1.6)のサモア新記録(当時)および大会新記録を樹立して金メダルを獲得[7]。男子100mでも10秒36(-0.1)のサモア新記録を樹立したが、Banuve Tabakaucoro(10秒22)に敗れ銀メダルに終わった[8]

2015年8月の北京世界選手権男子200mに出場すると、予選で20秒31(-0.4)のサモア新記録を樹立し、タイムで拾われて予選を突破。男女通じて世界選手権200mでサモア勢初のセミファイナリストになったが、準決勝は20秒53(-0.2)の組6着に終わった[9]

2016年8月のオリンピック男子200mでオリンピックデビューを果たすも、20秒51(+0.7)の組5着で予選敗退に終わった[10]

人物・エピソード 編集

自己ベスト 編集

記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風、-は向かい風を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
100m 10秒21 (+0.7) 2016年5月21日   フェニックス サモア記録
10秒00w (+4.5) 2013年3月30日   フォート・コリンズ 追い風参考記録
200m 20秒27A (+1.6) 2014年6月1日   グリーンウッド・ビレッジ 高地記録
20秒07w (+2.4) 2011年6月26日   ユージーン 追い風参考記録
400m 46秒91 2005年6月19日   オーロラ
室内
60m 6秒58 2013年3月3日   アルバカーキ
200m 20秒95 2009年2月28日   カレッジステーション

その他サモア記録 編集

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
200m 20秒31 (-0.4) 2015年8月25日   北京
室内
60m 6秒69A 2016年1月30日   フラッグスタッフ 高地記録

主要大会成績 編集

備考欄の記録は当時のもの

大会 場所 種目 結果 記録 備考
  アメリカ合衆国
2011 世界選手権   大邱 200m 予選 20秒92 (-0.8)
パンアメリカン競技大会 (en   グアダラハラ 4x100mR 3位 39秒17 (2走)
  サモア
2015 オセアニア選手権 (en   ケアンズ 100m 2位 10秒36 (-0.1) サモア記録
200m 優勝 20秒57 (+1.6) 大会記録
サモア記録
4x100mR 4位 42秒37 (4走)
世界選手権   北京 200m 準決勝 20秒53 (-0.2)
2016 世界室内選手権   ポートランド 60m 予選 6秒76
オリンピック   リオデジャネイロ 200m 予選 20秒51 (+0.7)
2017 オセアニア選手権 (en   スバ 100m 優勝 10秒86 (-2.4)
200m 優勝 20秒80 (-1.3)
4x100mR 3位 41秒88 (4走)
世界選手権   ロンドン 100m 予選 10秒52 (-0.2)
200m 予選 20秒81 (-0.6)
アジアインドアゲームズ (en   アシガバート 60m 準決勝 6秒86
2018 英連邦競技大会 (en   ゴールドコースト 100m 予選 15秒47 (-1.4)
200m 予選 DNF

脚注 編集

  1. ^ Athlete Profile”. 2017年アジアインドア・マーシャルアーツゲームズ・公式サイト (2017年9月20日). 2017年9月20日閲覧。
  2. ^ 2011年全米選手権フルリザルト”. 全米陸上競技連盟. 2016年3月19日閲覧。
  3. ^ 第13回世界選手権男子200m予選リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年3月19日閲覧。
  4. ^ Team USA collects six medals on final track & field day at Telemex Stadium”. 全米陸上競技連盟 (2011年5月16日). 2016年3月19日閲覧。
  5. ^ 2012年全米選手権男子200m決勝リザルト”. 全米陸上競技連盟. 2016年3月19日閲覧。
  6. ^ IAAF World Championships, Beijing 2015 Athlete biographies - men 国際陸上競技連盟 (PDF, 5.9 MB) 2015年08月26日閲覧
  7. ^ Oceania Championships - Day 1”. オセアニア陸上競技連盟 (2015年5月8日). 2016年3月19日閲覧。
  8. ^ Oceania Championships - Day 3”. オセアニア陸上競技連盟 (2015年5月11日). 2016年3月19日閲覧。
  9. ^ 第15回世界選手権男子200m準決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年3月19日閲覧。
  10. ^ 第31回オリンピック男子200m予選リザルト”. 国際陸上競技連盟 (2016年8月16日). 2016年8月26日閲覧。
  11. ^ Meet Jeremy Dodson”. Altis (2014年8月12日). 2016年3月19日閲覧。

外部リンク 編集