小村つばさ

日本の女子アマチュアボクシング元選手

小村 つばさ(こむら つばさ、1996年11月7日 - )は、日本の元女子アマチュアボクシングライトフライ級フライ級)選手である。熊本県出身。東海大学付属熊本星翔高等学校卒業。自衛隊体育学校所属の自衛官(2017年現在、3等陸曹[1])。右フックを武器とするサウスポー[2]2017年アジア女子選手権ライトフライ級銅メダリスト。全日本選手権ライトフライ級3連覇(2015年 - 2017年)。

小村 つばさ
個人情報
生誕名小村 つばさ
フルネーム小村 つばさ
国籍日本の旗 日本
生誕 (1996-11-07) 1996年11月7日(27歳)
熊本県熊本市
スポーツ
競技女子 ボクシング
階級 ライトフライ級フライ級
所属 自衛隊体育学校
獲得メダル
アジア女子選手権
2017 ホーチミン ライトフライ級

経歴 編集

熊本県熊本市出身。小学校ではバスケットボールを、中学校では陸上競技を経験した。中学生時代にボクシングに出逢い、ボクシング部がある東海大学付属熊本星翔高等学校に進学した[3]

高校のボクシング部では唯一の女子部員だったが、男子部員と共に同じ練習メニューをこなし、全日本女子アマチュアボクシング選手権大会ライトフライ級に出場。2012年、1年生で出場した大会では世界ジュニア選手権を制した同学年の佐伯霞に1回戦で敗れた[4]。しかし翌2013年の同選手権では3位に入賞[4]。さらに翌2014年(第13回全日本選手権[注釈 1])は準優勝した[3]

高校の教師の勧めで[3]2015年春の卒業後に自衛隊に入隊し、同時に、自衛官アスリートを育成する機関である自衛隊体育学校に入校した。同学校は、2020年東京オリンピックを見据えて優秀な高校生アスリートを採用する「スーパー高校生枠」を2015年から設けており、小村はその一期生となった[5]。また、同時に入校した伊藤沙月と共に、同学校の女子ボクシング選手の一期生にもなった[6]

2015年12月、4度目の挑戦となる第14回全日本選手権[注釈 2]ライトフライ級で初優勝した[7]。さらに翌2016年(第15回)も決勝戦で佐伯霞に勝利し、連覇を果たした[8][9]

2020年東京オリンピックで女子ライトフライ級が実施されないことから、2017年に階級をフライ級に変更した[2]。同年8月の台北市カップ国際ボクシングトーナメントに女子フライ級で出場し、優勝した[2]。同年11月にベトナム・ホーチミン市で開催されたASBCアジア女子選手権ではライトフライ級に出場。準決勝でインドのメアリー・コムに敗れたが銅メダルを獲得した。同年12月の第16回全日本選手権もライトフライ級で出場し、同階級3連覇を達成した[1]

2018年はフライ級で自衛隊の後輩並木月海と国民体育大会と全日本選手権の2度当たるも連敗(全日本選手権優勝は同期の晝田瑞希[10][11]

2020年東京オリンピックへの関門となる2019年全日本選手権では1回戦を勝利し準々決勝に進むが、河野沙捺に敗れ五輪出場が消滅した[12]

後のOPBF東洋太平洋女子アトム級王者の松田恵里とは、3年連続で全日本選手権2回戦で当たり、いずれも退けている[13]

2022年現在は自衛隊体育学校のコーチ[13]

注釈 編集

  1. ^ 本大会からジュニアとシニアに分かれて開催され、小村はジュニアの部に出場。
  2. ^ 本大会からはシニアの部に出場。

脚注 編集

  1. ^ a b 第16回全日本女子ボクシング選手権大会 小村つばさ 3等陸曹が3連覇!”. 自衛隊体育学校 (2017年12月20日). 2017年12月28日閲覧。
  2. ^ a b c 「五輪代表つかみ取る」ボクシング国際トーナメント優勝 小村つばさ”. 熊本日日新聞 (2017年8月30日). 2017年12月27日閲覧。
  3. ^ a b c 小村 つばさ 東海大学付属熊本星翔高等学校 ボクシング部”. 寺原自動車学校 (2015年2月26日). 2016年12月31日閲覧。
  4. ^ a b 全日本女子選手権で3位に躍進”. 東海大学新聞WEB版 (2014年2月1日). 2016年12月31日閲覧。
  5. ^ 自衛隊にスーパー高校生枠 東京五輪へ2選手入校”. 日本オリンピック委員会 (2015年4月15日). 2016年12月31日閲覧。
  6. ^ 善理俊哉 (2018年4月2日). “【ボクシング】五輪目指した美人ボクサー、伊藤沙月が自衛隊退官、引退へ”. eFight. 2023年12月30日閲覧。
  7. ^ 陸上自衛隊Facebook”. 陸上自衛隊 (2015年12月24日). 2016年9月2日閲覧。
  8. ^ 第15回全日本女子ボクシング選手権大会 小村2連覇”. 自衛隊体育学校 (2016年12月27日). 2016年12月31日閲覧。
  9. ^ 第68回全日本社会人ボクシング選手権大会 兼 第15回全日本女子ボクシング選手権大会” (PDF). 日本ボクシング連盟 (2016年12月25日). 2016年12月30日閲覧。
  10. ^ 第17回全日本女子ボクシング選手権大会
  11. ^ 『全日本女子&社会人選手権 3日目!』
  12. ^ 第18回全日本女子ボクシング選手権大会』(PDF)(プレスリリース)一般社団法人日本ボクシング連盟、2019年10月19日https://jabf-revival.com/wp-content/uploads/2019/10/20191019%E5%A5%B3%E5%AD%90%E3%82%B7%E3%83%8B%E3%82%A2-%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88.pdf2021年12月29日閲覧 
  13. ^ a b 【松田恵里】目標の世界チャンピオンへ、リスタートを切る試合。「圧倒的な差を見せたい」 2022年9月1日”. DANGAN Boxing (2022年8月30日). 2022年12月14日閲覧。

関連項目 編集