今西駿介

宮崎県高原町出身の陸上競技選手

今西 駿介(いまにし しゅんすけ、1997年8月29日 - )は、宮崎県高原町出身の元陸上競技選手。専門は長距離走宮崎県立小林高等学校を経て、東洋大学経済学部卒業。SGホールディングス所属。第14回アジアクロスカントリー選手権大会・銅メダリスト[1]

今西駿介 Portal:陸上競技
選手情報
ラテン文字 Shunsuke Imanishi
国籍 日本の旗 日本
競技 陸上競技
種目 長距離走
所属 SGホールディングス
大学 東洋大学経済学部
生年月日 (1997-08-29) 1997年8月29日(27歳)
出身地 宮崎県の旗宮崎県高原町
身長 172cm
体重 55kg
引退 2023年
自己ベスト
5000m 13分59秒47(2020年)
10000m 28分28秒18(2021年)
ハーフマラソン 1時間02分27秒(2021年)
獲得メダル
男子 陸上競技
アジアクロスカントリー選手権大会
2018 貴陽 シニア個人
2018 貴陽 シニア団体
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経歴

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高校時代まで

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  • 高原町立高原中学校時代は野球部所属で、ポジションは投手だった。宮崎県立小林高校に入学後、野球から陸上へ転向。
  • 全国高校駅伝には3年連続出場。1年時の第64回大会では5区区間6位[2]。2年時の第65回大会では3区で日本人トップの区間4位[3]、3年時の第66回大会では3区区間6位(日本人2位)[4]

大学時代

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  • 1年時は故障がちで、第28回出雲駅伝は補欠に終わる。
  • 2年時の第29回出雲駅伝で大学駅伝初出場を果たすも、5区区間10位に終わった[5]第94回箱根駅伝では山下りの6区を担当。チームは前日に往路優勝を果たし、トップでスタートを切るも15.4kmで青山学院大学小野田勇次に逆転を許し、小田原中継所では52秒の差をつけられた(区間5位)[6]
  • 3年時の第30回出雲駅伝では5区で区間賞を獲得[7]。第50回全日本大学駅伝では3区区間4位[8]第95回箱根駅伝では再び6区を担当。前回大会の自身の記録を1分19秒上回る6区歴代4位の好タイムをマークした(区間3位)[9]
  • 4年時の第31回出雲駅伝では5区区間2位[10]。第51回全日本大学駅伝では4区区間2位[11]第96回箱根駅伝では3年連続で6区を担当し、往路11位から4人をかわし7位まで順位を押し上げた。区間賞こそ獲得できなかったものの従来の区間記録を23秒も上回る57分34秒で駆け抜けた[12][13]

社会人時代

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人物・エピソード

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  • 2年時の第94回箱根駅伝6区では青山学院大・小野田勇次に逆転を許したが、タスキリレー後は精根力尽きて倒れ込み、「(小野田さんは)人間じゃねえ、アレ」と思わず呟いた[18]。この発言は視聴者にも大きな反響を呼び、翌1月4日の日本テレビ系列「スッキリ」に生出演した小野田は、この今西のVTRを見た直後「イヤ。までも、一応人間なんで…」と苦笑いした[19]
  • 2018年12月の第72回福岡国際マラソンで東洋大OBの服部勇馬トヨタ自動車)が優勝。LINEで「おめでとう御座います」メッセージを送った際、服部から「次はお前がやってくれよ」と返信をされ「正直恐縮な気分だが、服部先輩の期待に応えなければ」とコメントしている[20]
  • 第95回箱根駅伝では区間3位の好走で「力は出し尽くした」と振り返るも、「来年こそは総合優勝できるよう、チームを引っ張っていきたい」を雪辱を誓った[21]。同大会では青学大・小野田が57分57秒の区間新記録を達成。小田原中継所の控え室で直接対面し、今西が「やっぱ人間じゃないっすね。去年精神的にやばかったんで今年は楽に走れました」と握手しながら苦笑すると、小野田は「速かったよ、今西も」と健闘を称えあっている。
  • 第96回箱根駅伝前の壮行会では、囲み取材で「人間じゃねえ」発言に質問が及ぶと、今西は「横にいる相澤(晃)も人間じゃないので、僕も含めて他選手は人間として気楽に走りたい。(タイムの)目標は58分30秒位」とコメント。酒井俊幸監督からは「何で(前回のタイムより)下がってんの?」と突っ込まれた[22][23]。本番では小野田の保持した区間記録を23秒も更新する区間新記録で「小野田超え」を果たしたものの、自身は「小野田さんを超えたとは思っていない。僕は最後まで人間です」とコメントした。東洋大OBの柏原竜二にはTwitterで「2020年1月3日 今西選手が人間を辞めた日」と絶賛されたが、それでも今西は「小野田さんの下りのスピードは僕より異次元なので、今日走ったらもっと速かった筈。小野田さんのお陰で6区と真剣に向き合えたし、今でも憧れの選手」と謙虚に受け止めていた[23][24]

戦績

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大会 種目(区間) 順位(区間順位) 記録 備考
2015年11月 第247回日本体育大学長距離競技会 5000m 36組1位 14分08秒91[25] 自己ベスト
2018年3月 第14回アジアクロスカントリー選手権大会 12 km 3位 38分28秒
2018年8月 第43回蔵王坊平クロスカントリー大会 8000m 2位 26分10秒
2018年9月 第30回十日町長距離カーニバル 10000m 5位 29分17秒37[26] 自己ベスト
2019年3月 第22回日本学生(立川シティ)ハーフマラソン選手権大会 21.0975Km 21位 1時間03分23秒[27] 自己ベスト

大学駅伝成績

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学年 出雲駅伝 全日本大学駅伝 箱根駅伝
1年生
(2016年度)
第28回
- - -
(出場なし)
第48回
- - -
補欠登録
第93回
- - -
(出場なし)
2年生
(2017年度)
第29回
5区-区間10位
23分37秒
第49回
- - -
(出場なし)
第94回
6区-区間5位
59分31秒
3年生
(2018年度)
第30回
5区-区間賞
18分30秒
第50回
3区-区間4位
34分43秒
第95回
6区-区間3位
58分12秒
4年生
(2019年度)
第31回
5区-区間2位
17分59秒
第51回
4区-区間2位
34分07秒
第96回
6区-区間2位
57分34秒
(区間新記録)

関連項目

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外部リンク

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脚注

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  1. ^ 第14回アジアクロスカントリー選手権大会(貴陽・中国)日本代表選手リザルト”. 日本陸上競技連盟. 2018年3月20日閲覧。
  2. ^ 全国高校駅伝・第64回男子大会記録
  3. ^ 全国高校駅伝・第65回男子大会記録
  4. ^ 全国高校駅伝・第66回男子大会記録
  5. ^ 第29回出雲駅伝・大会結果
  6. ^ 第94回箱根駅伝・大会記録
  7. ^ 第30回出雲駅伝・大会結果
  8. ^ 第50回 全日本大学駅伝対校選手権記念大会・総合成績表
  9. ^ 第95回箱根駅伝・大会記録
  10. ^ 第31回出雲駅伝・大会結果
  11. ^ 第51回全日本大学駅伝・総合成績表(8区・106.8Km)
  12. ^ 第96回箱根駅伝復路6区・区間成績(速報)
  13. ^ 第96回東京箱根間往復大学駅伝競走・往復総合公式記録
  14. ^ 『2020年度 所属選手プロフィール(今西駿介選手)』”. トヨタ九州陸上競技部後援会「勝手にトヨ九応援団!」. 2022年9月1日閲覧。
  15. ^ 退部選手のお知らせ”. トヨタ自動車九州 陸上競技部 (2022年9月1日). 2022年9月1日閲覧。
  16. ^ 2022年度新加入選手のお知らせ | インフォメーション(2022年)”. SGホールディングス陸上競技部. 2022年9月1日閲覧。
  17. ^ SGホールディングス・今西駿介が現役引退「非常に楽しい競技生活でした」東洋大時代に出雲駅伝区間賞、箱根山下りでも活躍”. 月刊陸上競技Online (2023年8月31日). 2023年9月1日閲覧。
  18. ^ 東洋大・今西、今度は俺だ!「人間じゃねえ」青学大・小野田に雪辱 読売新聞 2018年12月14日
  19. ^ 箱根駅伝4連覇の青学パレードに集まった3万人 「駅女」たちのアツいコールを浴びたのは... J-CASTテレビウォッチ 2018年1月29日
  20. ^ 「人間じゃねえ」走りを、ことしはおれが 東洋大・今西 朝日新聞 2019年1月3日
  21. ^ タイム縮め納得の走り 東洋大・今西駿介(小林高出) 宮崎日日新聞 2019年1月9日
  22. ^ 「人間じゃねえ」から2年、東洋大の今西駿介は「下りの神」になれる? 読売新聞オンライン 2019年12月18日
  23. ^ a b 東洋大・今西駿介 最後の箱根で「人間じゃねー」超えも「小野田さんのほうが強い」 4years #大学スポーツ 2020年1月10日
  24. ^ [箱根駅伝]東洋大6区の今西駿介が‘’2代目・山の神‘’柏原竜二さんのツイートに反応「僕は最後まで人間です」念願の‘’小野田超え‘’を果たすも謙虚 東京中日スポーツ 2020年1月3日
  25. ^ 第247回日本体育大学長距離競技会 男子5000m・36組(2015年11月15日)
  26. ^ 第30回十日町長距離カーニバル 一般男子10000m・記録一覧表(2018年9月29日)
  27. ^ 立川シティハーフマラソン2019・競技結果(2019年3月10日)