小口禎三
小口 禎三(おぐち ていぞう、1917年6月10日 - 2006年11月11日)は、日本の映画プロデューサー。岩波映画製作所創業者の1人で、初代代表取締役社長を務めた。
略歴
編集長野県岡谷市出身。長野県諏訪中学校(現在の長野県諏訪清陵高等学校)を経て、東京写真専門学校(現在の東京工芸大学)を卒業した。1938年、東宝映画(現在の東宝)に入社した。その後日本映画社を経て、1949年に中谷宇吉郎、吉野馨治、小林勇、羽仁進らとともに中谷研究室プロダクション(のちの岩波映画製作所)を設立した。同社は設立当初から社長ポストが空席であったが、1968年に岩波映画製作所代表取締役社長に就任し、その後会長、相談役を歴任した。映像文化製作者連盟理事長を務めた。
映画
編集企画作品
編集- トキよ舞い上がれ(1991年)
- 長江悠々(1998年)
製作作品
編集- 絵を描く子どもたち(1956年)
- ひとりの母の記録(1956年)
- 双生児学級(1956年)
- 鯨箱根を越ゆ(1957年)
- 谷川岳の記録 遭難(1958年)
- 海は生きている(1958年)
- 有峰ダム(1959年)
- 醤油(1959年)
- 伸びゆくスライド・ファスナー(1959年)
- たのしい文明史 鉄ものがたり(1962年)
- 彼女と彼(1963年)
- ある機関助士(1963年)
- ぬくもり(1985年)
- 別れ道(1985年)
- しあわせ配達人(1987年)
プロデューサー作品
編集- 病院はきらいだ(1991年)
- 農民とともに 地域医療にとりくみ50年(1995年)
- あの日この校舎で 五十年前に被爆したナガサキの記憶(1997年)
著書
編集- 『映画ひとすじ五十年』小口禎三傘寿記念出版会
受賞歴
編集- 春木賞 日本映画テレビ技術協会(1980年)
参考文献
編集出典
編集- 『長野県人名鑑』信濃毎日新聞社、1974年
- 草壁久四郎『映像をつくる人と企業―岩波映画の三十年』みずうみ書房 1980年