加藤士津八
加藤 士津八(かとう しづや、1985年2月2日 - )は、JRAの美浦トレーニングセンターに所属する元騎手で現在は調教師。父は加藤和宏調教師。弟は小島太厩舎で厩務員をしていた。
加藤士津八 | |
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第91回東京優駿(日本ダービー)パドック (2024年5月26日) | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 茨城県 |
生年月日 | 1985年2月2日(39歳) |
身長 | 161.5cm |
体重 | 48.5kg |
血液型 | A型 |
騎手情報 | |
所属団体 | JRA |
所属厩舎 | フリー |
初免許年 | 2003年 |
免許区分 | 平地・障害 |
騎手引退日 | 2011年12月31日 |
経歴 | |
所属 |
美浦・国枝栄(2003.3.1 - 2006.3.31) 美浦・加藤和宏(2006.4.1 - 2009.8.31) 美浦・フリー(2009.9.1 - 2011.12.31) |
来歴
編集1985年2月2日、和宏の長男として誕生する。この年、父・和宏はシリウスシンボリで東京優駿(日本ダービー)を制し、口取り式では馬上で生後4ヶ月の士津八を抱いて臨んでいる。
2003年JRA競馬学校19期生、美浦国枝栄厩舎の所属騎手としてデビュー。父・和宏も当時現役騎手であったため、親子騎手として当時のメディア等で話題となった。なお同期には石橋脩、長谷川浩大、松岡正海、佐久間寛志、南田雅昭らがいる。
初年度に7勝を挙げたものの、デビュー3年間の勝ち鞍は19勝という結果に終わり、見習い騎手の斤量減を解かれた2006年以降は徐々に騎乗数・勝利数ともに減少の一途を辿る。
この間、2007年秋にはアイルランド、イギリス、フランスにて自主研修、2011年10月29日には中国・湖北省の武漢競馬場で行われた騎手招待レースに騎乗、JRA所属騎手として初の中国競馬騎乗を記録[1]などもあったが、国内競馬では2009年以降は未勝利と低迷が続いた。
また2009年より騎乗機会を増やすべく障害競走への騎乗も行われたが通算7戦未勝利と成果は出ず2011年より平地に専念となるも、平地・障害双方で特記すべき実績を挙げることは無く、2011年12月31日をもって騎手を引退[2]。引退後は父の和宏厩舎で調教助手を務めていたが、2017年12月7日に発表されたJRAの新規調教師試験に合格。2018年3月1日付で調教師免許発効となる[3]。2019年3月1日付で厩舎を開業した[4]。
成績表
編集日付 | 競馬場・開催・レース | 競走名 | 馬名 | 頭数 | 人気 | 着順 | ||
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平地 | 初騎乗 | 2003年3月1日 | 3回中山1日12R | 4歳上1000万円下 | ダンシングスナーク | 16頭 | 6 | 7着 |
初勝利 | 2003年3月8日 | 1回中京1日8R | 4歳上500万円下 | エグジジェ | 16頭 | 4 | 1着 | |
重賞初騎乗 | 2003年8月31日 | 3回新潟6日11R | 新潟記念 | クロンヌドール | 17頭 | 16 | 17着 | |
障害 | 初騎乗 | 2009年7月26日 | 2回新潟4日4R | 障害未勝利 | テイエムアーバン | 10頭 | 10 | 10着 |
年度 | 平地競走 | 障害競走 | ||||||||||||
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1着 | 2着 | 3着 | 騎乗数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 1着 | 2着 | 3着 | 騎乗数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
2003年 | 7 | 14 | 12 | 220 | .032 | .095 | .150 | - | ||||||
2004年 | 5 | 11 | 6 | 219 | .023 | .073 | .100 | - | ||||||
2005年 | 5 | 10 | 12 | 204 | .025 | .074 | .132 | - | ||||||
2006年 | 1 | 3 | 10 | 121 | .008 | .033 | .116 | - | ||||||
2007年 | 0 | 6 | 3 | 70 | .000 | .086 | .129 | - | ||||||
2008年 | 2 | 11 | 11 | 106 | .019 | .123 | .226 | - | ||||||
2009年 | 0 | 0 | 0 | 37 | .000 | .000 | .000 | 0 | 0 | 0 | 1 | .000 | .000 | .000 |
2010年 | 0 | 0 | 1 | 48 | .000 | .000 | .021 | 0 | 0 | 0 | 6 | .000 | .000 | .000 |
2011年 | 0 | 0 | 0 | 22 | .000 | .000 | .000 | - | ||||||
中央 | 20 | 55 | 55 | 1047 | .019 | .072 | .124 | 0 | 0 | 0 | 7 | .000 | .000 | .000 |
地方 | 0 | 0 | 0 | 11 | .000 | .000 | .000 | - |
調教師成績
編集日付 | 競馬場・開催 | 競走名 | 馬名 | 頭数 | 人気 | 着順 | |
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初出走 | 2019年3月2日 | 2回中山3日7R | 3歳500万下 | ジユウノメガミ | 15頭 | 13 | 14着 |
初勝利 | 2019年6月22日 | 3回阪神7日8R | 3歳以上1勝クラス | アオイテソーロ | 15頭 | 8 | 1着 |
重賞初出走 | 2020年3月28日 | 3回中山1日11R | 日経賞 | マイネルカレッツァ | 14頭 | 14 | 11着 |
重賞初勝利 | 2023年11月4日 | 5回東京1日11R | 京王杯2歳S | コラソンビート | 12頭 | 1 | 1着 |
GI初出走 | 2021年4月18日 | 3回中山8日11R | 皐月賞 | ルーパステソーロ | 16頭 | 16 | 14着 |
GI初勝利 |
主な管理馬
編集- コラソンビート(2023年京王杯2歳ステークス)[5]
- コスモキュランダ(2024年弥生賞ディープインパクト記念)[6]
- クリスマスパレード(2024年紫苑ステークス)
脚注
編集- ^ JRA騎手が史上初めて中国の競馬に騎乗 - 東京スポーツ・2011年11月7日
- ^ “加藤 士津八騎手が引退”. 日本中央競馬会 (2011年12月27日). 2012年1月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月7日閲覧。
- ^ “平成30年度新規調教師試験、上村洋行元騎手など5人が合格”. 日経ラジオ社(ラジオNIKKEI) (2017年12月7日). 2017年12月7日閲覧。
- ^ “新規開業調教師について”. 日本中央競馬会 (2018年12月17日). 2018年12月17日閲覧。
- ^ “コラソンビート”. JBISサーチ. 公益財団法人日本軽種馬協会. 2023年11月4日閲覧。
- ^ “コスモキュランダ”. JBISサーチ. 公益財団法人日本軽種馬協会. 2024年3月3日閲覧。