トヨタ・マスターエース
マスターエース(MASTERACE)は、トヨタ自動車がかつて販売していたキャブオーバー型のワンボックスカーである。
北米向けの「Toyota Van」を日本国内向けとしたもので、正式名称は「マスターエースサーフ(MASTERACE SURF)」であった。
それまで大衆車(カローラ)ベースのワンボックスワゴンを持たなかったトヨタ店の専売車種として企画され、乗用登録のみの設定で、バンの設定がないなど、やや上級の位置づけとされた。見た目以外のハードウェアは、カローラ店で販売されるタウンエース、OEM車のダイハツのデルタワイドワゴンとまったく同一の三つ子車であった。
歴史
- 1982年11月、登場。
- 姉妹車のタウンエ-ス/デルタワイドワゴンとの相違は、角形4灯式のヘッドランプと、大型バンパー程度である。フロント周りのデザイン自体、ダンパーを内蔵した「5マイルバンパー」を含め、もともとは北米の衝突安全基準に合わせたものであるが、日本国内専用となるマスターエースサーフでは、バンパー内部の衝撃吸収装置はすべて省略されている。
- エンジンは新世代商用エンジンの2Y-U型(1800cc :キャブレータ)で、4速ATも設定された。ディーゼルエンジンは、カローラ系の1C型(1800cc)である。ディーゼル車と、ガソリン車のATは同じもので、最終減速比のみを変更している。北米向けのTOYOTA VANには、2200ccの4Y-EUが搭載された。
- 最上級のグランドサルーンを筆頭に、ツーリングサルーン、スーパーツーリング、カタリナパッケージ、ツーリング、DXの6グレードが設定されていた。
- 1984年2月、グランドサルーン、ツーリングサルーンに3Y-EU型(2000cc:EFI)の設定が追加になる。
- 1985年8月、ライトエースのモデルチェンジに合わせ、タウンエース/デルタワイドワゴンと共に内外装の変更を主体にしたマイナーチェンジ。
- 1988年8月、マイナーチェンジ。
- 同時にタウンエースも内外装の大幅変更がなされており、マスターエースサーフとの見た目の違いはほとんどなくなっている。
- このマイナーチェンジでマスターエースサーフは、同クラスながら高級志向とされていた日産・バネットラルゴに対抗する役割が強化され、上質に見える内装と多くの標準装備が与えられ、競争力の向上が図られている。ツーリング、スーパーツーリングでは、セカンドシートが2名 + 補助席から3人がけの回転対座シートに変更されたほか、TEMSが設定された。
- なお、トヨタ店における後継車種として、エスティマエミーナが発表されている。