パンサーPANTHER)は、いすゞ自動車インドネシアなど東南アジア地域で製造・販売していた普通乗用車

概要 編集

生産はインドネシア・パンチャモーターで、ファスターロデオのコンポーネントを流用しつつも、オリジナルシャシとなっている。3列シートのMPVピックアップトラック(但し税法上の関係で後輪駆動のみ)が設定されている。

エンジンは2.5Lディーゼル(4JA1型)と、同ターボ(4JA1-L型)。第34回東京モーターショーに、「いすゞ・160」として参考出品されていた。

また、このモデルにオペルの2.2Lガソリンエンジンを積んだシボレー・タベラというモデルも存在し、インドネシアのほか、インドではノックダウン方式で生産が行われていた。

初代(1991年-2000年) 編集

いすゞ・パンサー(初代)
 
ロイヤル
 
ハイグレード
 
ピックアップトラック
概要
販売期間 1991年 - 2000年(ステーションワゴン、インドネシア)
1991年 - 2020年(ピックアップトラック、インドネシア)
1997年 - 2001年(ステーションワゴン、フィリピン)
ボディ
ボディタイプ 5ドアMPVステーションワゴン
2ドアピックアップトラック
パワートレイン
変速機 5速MT
車両寸法
ホイールベース 2,680mm
全長 4,360-4,655mm
全幅 1,650-1,820mm
全高 1,725-1,826mm
車両重量 1,990kg
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  • 1991年に、インドネシアにおいて「アジア地域専用車」として生産・販売を開始。
  • 1997年より、フィリピンにおいてCROSSWIND(クロスウィンド)の名称で販売開始。また、ベトナムでもHi-Lander(ハイランダー)の名称で販売されていた。

2代目(2000年-2020年) 編集

いすゞ・パンサー(2代目)
 
LS(前期型)
 
グランドツーリング(中期型)
 
LSターボ(後期型)
概要
販売期間 2000年9月6日 - 2020年(インドネシア)
2001年 - 2017年(フィリピン)
2004年 - 2017年(インド)
ボディ
乗車定員 10名
ボディタイプ 5ドアMPVステーションワゴン
パワートレイン
エンジン 4JA1型 直列4気筒 2,500cc ターボ
4JA1型 直列4気筒 2,500cc 自然吸気
最高出力 81PS(ターボ)
85PS(自然吸気)
変速機 4速AT/5速MT
車両寸法
全長 4,435-4,730mm
全幅 1,680-1,770mm
全高 1,765-1,900mm
車両重量 2,180-2,210kg
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  • 2000年9月6日、フルモデルチェンジ。但しピックアップトラックは初代の継続生産となった。
  • 2002年 第13回アニュアル・ナショナル・コンシューマーズ・アワーズのAUV部門を受賞。
  • 2011年 "Auto Focus People’s Choice Awards"の2011年度最優秀AUV賞を受賞、4年連続の受賞を納めている[1]
  • 2017年 フィリピン・インドでの生産を終了。
  • 2020年2月、インドネシア環境林業省の規制により、ディーゼルエンジンはユーロ4排出基準を満たすことが義務付けられたため、生産終了[2]

生産工場 編集

インドネシア・パンチャモーター

車名の由来 編集

  • 速さ、強さをイメージさせる動物「パンサー=(ヒョウ)」から命名された。

脚注 編集

注釈 編集

出典 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集