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お年玉(おとしだま、御年玉)は、新年を祝うために贈られる金品のこと。単に年玉(としだま)ともいう。現在では特に子供に金銭を与える習慣及びその金銭の意で用いられている。歳暮と異なり、目上の者が目下の者に贈るのが特徴[1]。反対に、目下の者が目上の者に贈る場合はお年賀(御年賀)という。

概要編集

お年玉の語源は、正月歳神を迎えるために供えられた鏡餅がお下がりとして子供に与えられ、その餅が「御歳魂(おとしだま)」と呼ばれたことからとする説がある。また、これを年のありがたい賜物(たまもの)であるとして「年賜(としだま)」と呼ばれたことからとする説もある。

また、昔はかまぼこの板を譲渡していた説も所在する

年玉の習慣は中世にまでさかのぼり、主として武士は太刀を、町人は扇を、医者は丸薬を贈った。

お盆玉編集

お年玉の由来とは異なり、現代において帰省を行うお盆の時期に孫を持つ高齢者が孫に対する贈り物として普及している。初出は2010年とされ関東・甲信越地方を中心にお盆玉袋が販売された。2013年より郵便局が取扱を開始したことを期に全国の子供にもらえるようになった

日本国以外のお年玉編集

 
圧歳銭」:中国のお年玉

正月(旧正月)に子供に金銭などを与える風習アジア諸国でも見られる。中国では貨幣に呪術的な力があると信じられていた[2]漢代以降には一種のお守りとして、子供に「圧勝銭(厭勝銭)」と呼ばれる貨幣を持たせる風習があった。また、清代に著された『燕京歳時記』には、北京に見られる風俗としてお年玉に関する記述がある。現代のお年玉は、この風習の延長線上にあるものと考えられている[2]

現代のお年玉は「圧歳銭」と呼ばれるが、これは中国語で「歳」と「祟」が同じ発音であり、年始に大人が子供に金銭などを与えることで子供を襲う祟りが抑えられ、その一年を平穏無事に過ごすことができるという民間信仰から来ている。また、中国華僑の間では、大人が大人にお金を送る利是(励事、広東語:ライシー lai6si6)という風習がある。

韓国では歳拝金(韓国語 : 세뱃돈)と言うお年玉があるが年が上の者に拝む(土下座)(韓国語 : 세배)服従行為をする事を前提にお金が付与されるのである。

関連項目編集

脚注編集

  1. ^ 「年中行事事典」p538 1958年(昭和33年)5月23日初版発行 西角井正慶編 東京堂出版
  2. ^ a b 高橋登・山本登志也(編)「おこづかい研究と差の文化心理学」『子どもとお金:おこづかいの文化発達心理学』 東京大学出版会 2016年、ISBN 978-4-13-051334-0 pp.247-250.