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すずらん丸(すずらんまる)は、新日本海フェリーが運航していたフェリー日本海初の長距離フェリーとして、舞鶴港小樽港を結ぶ航路に就航、20ノットを超える当時としては破格の航海速力で「海の新幹線」と称された[2]

すずらん丸
基本情報
船種 フェリー
船籍 日本の旗 日本(1970-1994)
ギリシャの旗 ギリシャ
所有者 日本の旗 新日本海フェリー(1970-1975,1977-1979)
日本の旗 東九フェリー(1975-1977)
日本の旗 西日本汽船(1979-1994)

ギリシャの旗 POSEIDON SHIPPING
ギリシャの旗 Five Star Lines
運用者 日本の旗 新日本海フェリー(1970-1975,1977-1979)
日本の旗 東九フェリー(1975-1977)
日本の旗 西日本汽船(1979-1994)
ギリシャの旗 Med Link Lines
ギリシャの旗 Five Star Lines
アルジェリアの旗 Algerie Ferries
建造所 幸陽船渠
IMO番号 7029483
改名 フェリー伊豆(1975-1977)
フェリーライラック(1977-1979)
ゆうとぴあ(1979-1994)
POSEIDON
POSEIDON X
POSEIDON C
経歴
進水 1970年
竣工 1970年7月[1]
就航 1970年8月
最後 2008年にインドで解体
要目
総トン数 9,053トン[1]
載貨重量 3,086トン[1]
全長 160.5 m[1]
25.6 m[1]
深さ 8.8 m[1]
満載喫水 6.1 m[1]
機関方式 ディーゼル
主機関 2基
推進器 2軸
最大出力 18,000馬力(連続)[1]
航海速力 22ノット[1]
旅客定員 1,107名[1]
乗組員 37名
車両搭載数 トラック103台、乗用車150台[1]
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概要編集

高速化した大型フェリー2隻によるデイリー運航やトラック無人航走の実施といった新たなサービスを導入した阪九フェリーによる神戸~小倉間の長距離フェリーの成功を受け、関光汽船が内航貨物船を運航していた日本海航路にもフェリーサービスを導入するべく、1969年に新日本海フェリーが設立された[2]。本船は新日本海フェリーの第1船として、冬期の日本海の海況に耐えるため、就航当時日本最大となる10,000トン級のフェリーとして計画され、三井造船の技術指導のもと幸陽船渠で建造された[3]。ウインチの凍結を防ぐこと目的とした船首を覆う遮浪ドームが外観上の特徴で[3]、ドームは続いて建造されたフェリーはまなすフェリーあかしあにも継承されたが、波がドームのスロープを滑り上がり操舵室の窓ガラスにかかりガラスを破壊する欠点が生じその後取り外された[3]

1970年8月、舞鶴~敦賀~小樽間に週2便で就航、片道32時間で運航した。

1975年フェリーてんりゅうフェリーとねと交換で東九フェリーに売却され、フェリー伊豆として東京~小倉を結ぶ直行便に就航した。1977年に新日本海フェリーに買い戻され、フェリーライラックとして再就航、新潟~小樽航路に就航した。1979年に新日本海フェリーの定期航路から引退。その後西日本汽船に売却され、クルーズ客船に改造されゆうとぴあとして就航した。1986年に再度改造を受け、1990年代まで運航された。

1994年に海外売船され、ギリシャMed Link LinesFive Star LinesアルジェリアAlgerie Ferriesなどで、船名をPOSEIDONPOSEIDON XPOSEIDON Cと変更しながら地中海などで運航されたが、2008年インドで解体された。

船内編集

船室編集

  • 一等室(134名)
  • 特二等室(268名)
  • 二等室(585名)
  • ドライバー室(120名)

デッキ別編集

Aデッキ
  • 貴賓室
  • 遊歩甲板
Bデッキ
  • 2等食堂
  • 1等・特2等食堂
  • ゲームルーム
  • マージャン室
  • バー・喫茶室
  • 1等喫煙室
  • 特2等室
  • 2等室
  • 1等室
  • 特別室
Cデッキ
  • 2等浴室
  • 1等・特2等浴室
  • 2等喫煙室
  • 2等室
  • 特2等室
  • ドライバー室

脚注編集

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  1. ^ a b c d e f g h i j k 世界の艦船(1972年8月号,p32)
  2. ^ a b 池田, 良穂「クルーズ客船,フェリーを取り巻く環境」『マリンエンジニアリング』第47巻第2号、日本マリンエンジニアリング学会、2012年、 197-202頁、 doi:10.5988/jime.47.1972015年10月31日閲覧。
  3. ^ a b c SHKライン「長距離フェリー50年の航跡 -SHKライングループの挑戦-」 - ダイヤモンド社