はるしお (潜水艦・2代)

はるしお型潜水艦

はるしおローマ字JS Harushio, SS-583)は、海上自衛隊潜水艦はるしお型潜水艦の1番艦。艦名はから由来し、この名を受け継いだ日本の艦艇としては、あさしお型潜水艦はるしお」(SS-563)に続き2代目にあたる。(ただし、建造はされなかった改⑤計画における改夕雲型駆逐艦の計画艦の予定艦名に春潮(はるしお)がある。)

はるしお
基本情報
建造所 三菱重工業神戸造船所
運用者  海上自衛隊
艦種 通常動力型潜水艦
級名 はるしお型
艦歴
計画 昭和61年度計画
発注 1986年
起工 1987年4月21日
進水 1989年7月26日
就役 1990年11月30日
除籍 2009年3月27日
その後 2010年6月、洞海湾にて解体処分
要目
基準排水量 2,450t
水中排水量 3,200t
全長 77.0m
最大幅 10.0m
深さ 10.5m
吃水 7.7m
機関 ディーゼル・エレクトリック方式
川崎 12V25/25Sディーゼルエンジン × 2基
発電機 × 2基
電動機 × 1基
蓄電池 × 480個
出力 水上 3,400PS
水中 7,200PS
推進器 7翼スクリュープロペラ × 1軸
速力 水上 12kt
水中 20kt
潜航深度 500mから550m程度
乗員 75名
兵装 HU-603B 533mm魚雷発射管 × 6門
89式長魚雷およびハープーン対艦ミサイルを発射可能)
C4ISTAR ZYQ-2B 潜水艦指揮管制装置
レーダー ZPS-6 対水上
ソナー ZQQ-5 統合式
ZQR-1 曳航式
探索装置・
その他装置
潜望鏡
電子戦
対抗手段
ZLA-7 ECM
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艦歴

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「はるしお」は、中期防衛力整備計画に基づく昭和61年度計画2400トン型潜水艦8098号艦[1]として、三菱重工業神戸造船所で1987年4月21日に起工され、1989年7月26日に進水、1990年11月30日に就役し、第1潜水隊群第5潜水隊に編入されに配備された。

2009年3月27日、除籍。除籍までは一貫して第1潜水隊群第5潜水隊に所属し、呉を定係港としていた。除籍までの総航程24.3万海里(地球約11.2周分)、潜航時数約27,000時間、潜航回数603回であった。また10回の海上自衛隊演習、8回の潜水艦同士による模擬戦闘訓練などに参加した[2]

歴代艦長

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歴代艦長(特記ない限り2等海佐
氏名 在任期間 出身校・期 前職 後職 備考
1 宇都宮稔 1990.11.30 - 1991.12.15 はるしお艤装員長 潜水艦教育訓練隊教育科長
2 五井泰生 1991.12.16 - 1993.8.19 第1潜水隊群司令部付 海上自衛隊幹部学校研究部部員
3 石丸博教 1993.8.20 - 1995.12.14 潜水艦教育訓練隊 はましお艦長
4 田中太彦 1995.12.15 - 1997.3.25 防大23期 潜水艦教育訓練隊付 ふゆしお艦長
5 最上清隆 1997.3.26 - 1998.8.2 防大21期 潜水艦隊司令部付 潜水艦隊司令部幕僚
6 寺山勝幸 1998.8.3 - 1999.8.1 早稲田大
33期幹候
潜水艦隊司令部 東京業務隊付
7 廣野成夫 1999.8.2 - 2001.12.2 早稲田大・
33期幹候
潜水艦教育訓練隊 自衛艦隊司令部 就任時、3等海佐
8 佐々木英明 2001.12.3 - 2003.11.16 潜水艦教育訓練隊 潜水艦隊司令部幕僚
9 木村隆一 2003.11.17 - 2005.10.19   潜水艦教育訓練隊  
10 布田英二 2005.10.20 - 2007.1.31 熊本商科大
39期幹候
潜水艦教育訓練隊 うずしお艦長
11 村上健吾 2007.12.1 - 2008.3.25 防大33期 海上幕僚監部防衛部防衛課 統合幕僚監部運用部運用第2課
12 石原浩二 2008.3.26 - 2009.3.27 防大30期 はやしお艦長 潜水艦教育訓練隊  

脚注

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  1. ^ DSI 現有艦艇一覧 Archived 2008年12月1日, at the Wayback Machine.
  2. ^ 毎日新聞3月28日朝刊

参考文献

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  • 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』(並木書房、2002年)
  • 世界の艦船 増刊第66集 海上自衛隊全艦艇史』(海人社、2004年)
  • 『世界の艦船 増刊第665集 海上自衛隊潜水艦史』(海人社、2006年)

関連項目

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