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ひまわり市場

株式会社ひまわり市場（ひまわりいちば）は、山梨県北杜市大泉町谷戸に本拠を置き、こだわった品揃え、社長自身のマイクパフォーマンスなど独創的な経営で知られるスーパーマーケット「ひまわり市場」を運営する企業[2][6][7]。

株式会社ひまわり市場
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
⼭梨県北杜市⼤泉町⾕⼾3905
設立 2010年3月
法人番号 2090001011779
事業内容 スーパーマーケットの運営
代表者 那波秀和
売上高 10億円（2022年度2月期）[1][2][3][4]
従業員数 正社員30名、パート14名[2]
決算期 2月
関係する人物 那波秀和
外部リンク http://himawari-ichiba.com/
特記事項：令和2年度北杜市環境保全協力金制度協力企業[5]
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概要 編集

1982年創業の独立系スーパーマーケットで[2]、2006年からは現在の所在地の八ケ岳山麓に「ひまわり市場」を構える。2010年3月に現在の法人設立。品質にこだわった品揃えを特徴とし、「海なし県」山梨に新鮮な魚介類を集めたり、社長が独特の語り口で商品をアピールする「マイクパフォーマンス」など、独自の経営方針で人口5000人の町で年商10億円を叩き出す人気ローカルスーパーに成長。2019年には、全国放送の情報番組の企画「ご当地スーパーマーケット頂上決定戦」（日本テレビ ヒルナンデス!）で優勝を果たした[8][2][3][7][9]。

経営方針 編集

2011年に社長に就任した[2]、現経営者 那波秀和の経営方針は、部門別に専門知識のあるスペシャリストに、品質にこだわりを持った商品を厳選させるなど、安売り主義を廃止、品質に徹底的にこだわる方針に転換し、経営改革に踏み切った[10]。例えば、青果は野菜ソムリエの元八百屋経営者、菓子はパティシエ経験者が担当、総菜作りは、元寿司店や中華料理店で調理を担当した職人、酒類はワイナリーに長年勤めたスペシャリストなど。各部門に配置したエキスパートらを信頼し、仕入れから価格設定、販売、売り上げの管理までの一切を任せる、ほぼ放任主義のシステムを構築。各部門のプロフェッショナル達が各々のノウハウで客の支持を得ることに成功。こうしたユニークな店づくりが評判となり、県外からの集客にも成功。特に名物の総菜「歴史的メンチカツ」を毎週土曜日と日曜日の正午と午後4時に50枚限定で売り出し、この時間帯には、東京や関西のほか、広島、鹿児島など全国からの集客を実現。最大500人の行列ができたことがある。この1店舗だけで年約10億円の売り上げを誇る[8][3][11][10]。

業績伸長 編集

 
八ヶ岳倶楽部への商品納入実績もある。

順調に業績を伸ばし始めたのは、比較的最近からで、前経営者から那波が声をかけられ、店長として店に立っていた頃は売り上げも低迷し、活気がなかった。当時はやる気のある少数派の意見は通らず、同僚からも冷遇されたが、社内で徹底した話し合いや意見の交換を続けるうちに、那波の思いが通じない社員は徐々に辞めていき、前向きな従業員が過半数を占めるに至った。その後は、「日本一の店づくり」をめざす思いに共感した専門家集団が、全国からおいしい食べ物と客を呼び寄せる現状へと変わっていった[8][12]。柳生博が開設した八ヶ岳倶楽部[1]に商品を納入した実績もある[2]。

店内戦略 編集

POPは、那波自身が制作し、常時30枚は店頭に並ぶ。那波は、それぞれの商品にはストーリーがあり、なぜこの値段なのか、だれがどんな思いで作ったのかなど生産者の人柄やヒストリーを徹底的にPOPに表現する。また、那波は、大手メーカー品（ナショナルブランド）を一切置かないなど、ユニークな経営方針で知られる群馬県高崎市の「スーパーまるおか」を目標とした。社長自身のマイクパフォーマンスも名物となっており、紹介する商品の売り上げを通常の2-3倍化させるという[2][3][6][9][13]。

エピソード 編集

2016年に偶然、ひまわり市場に立ち寄った旅行者がTwitterで店内POPを写真付きで紹介、瞬く間にリツイートが2万を突破した。その後、月間の購買客数は前年同月比1.5倍に急増した[2]。

メディア出演 編集

テレビ 編集

その他

参考サイト 編集

脚注 編集

  1. ^ “山梨県で年商9億円の大人気のスーパーに密着！県外からもお客さんが多数訪れる驚きの理由は「放任主義」！”. CBCテレビ（Yahoo!ニュース）. 2022年6月23日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i “スーパー「ひまわり市場」（北杜市）”. 産経新聞. 2022年6月23日閲覧。
  3. ^ a b c d “山梨県の大人気ローカルスーパー「ひまわり市場」に密着”. CBCテレビ (2022年2月13日). 2022年6月23日閲覧。
  4. ^ “山梨で大人気のスーパーに密着！県外からもお客さんが多数訪れる驚きの理由とは！2/13（日）BACKSTAGE（バックステージ）”. PRTIMES (2022年2月10日). 2022年6月23日閲覧。
  5. ^ “環境保全協力金への協力者の氏名等の公表（北杜市）”. 2022年6月23日閲覧。
  6. ^ a b “コンビニ、ネット通販に対抗…スーパーの秘策は？”. 讀賣新聞 (2019年3月2日). 2022年6月23日閲覧。
  7. ^ a b “スーパー「ひまわり市場」の熱血社長ナワさんが語る「お客様は神様じゃなくて王様」の意味とは?〜連載"いいお店"第2回”. DR!VE. 2022年6月23日閲覧。
  8. ^ a b c “池田正史 - 年商12億円！異例ずくめの「ご当地スーパー」はチラシ打たず県外客で行列”. AERA dot(週刊朝日 2022年6月3日号) (2022年5月31日). 2022年6月23日閲覧。
  9. ^ a b “八ヶ岳山麓の小さなスーパーに全国からお客が殺到する理由”. DIAMOND (2020年1月17日). 2022年6月23日閲覧。
  10. ^ a b c “カンブリア宮殿 - 借金4億円を背負った男 愛と執念の経営術！2022年10月6日 放送”. 2022年10月18日閲覧。
  11. ^ “流通ビジネス専門誌の編集者が語る！小売業の最前線で地域を支える｢ローカルスーパー｣の魅力とは（1）”. GENBA (2019年5月15日). 2022年6月23日閲覧。
  12. ^ “「激レアさん」ナワさんのひまわり市場！ヤンキーだらけ借金4億から年商8億へ？”. Coffee and Something ..... (2020年4月4日). 2022年6月23日閲覧。
  13. ^ “商品に秘められたストーリーを顧客に届けるのが店の役割 株式会社ひまわり市場 代表取締役 那波秀和氏”. 理念と経念 (2022年1月). 2022年6月23日閲覧。
  14. ^ a b c “山梨ママ情報 - ヒルナンデスで紹介！ひまわり市場の社長おすすめメンチカツとは？ヤンキーの店がなぜ人気に？”. 2022年6月16日閲覧。
  15. ^ a b c d e f “ひまわり市場 - メディア掲載”. 2022年6月23日閲覧。

外部リンク 編集

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