アカエゾゼミ(赤蝦夷蝉、Auritibicen flammatus)は、カメムシ目(半翅目)・セミ科に分類されるセミの一種。エゾゼミ属の学名は以前までLyristesであったが、現在はAuritibicenに移行されている。

アカエゾゼミ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
亜綱 : 有翅昆虫亜綱 Pterygota
: カメムシ目(半翅目) Hemiptera
亜目 : 頚吻亜目 Auchenorrhyncha
上科 : セミ上科 Cicadoidea
: セミ科 Cicadidae
亜科 : セミ亜科 Cicadinae
: クマゼミ族 Cryptotympanini
: エゾゼミ属 Auritibicen
: アカエゾゼミ A. flammatus
学名
Auritibicen flammatus
(Distant,1892)
シノニム

Tibicen flammata
Lyristes flammata
Cicada flammata

分布

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北海道奥尻島を含む)、本州四国九州佐渡島に分布する[1]。韓国と中国にも分布するとされるが詳しくは不明[1]

形態

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全長59-67mm、体長39-44mm、前翅開張116-135mm。

エゾゼミに似るが、斑紋や腹面、翅脈などが全体的に橙色となる。

生態

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7月中旬から9月中旬にかけて現れ、ブナなどの広葉樹にとまって「ビーン」と鳴く。交尾はV字型で行われる。エゾゼミと比べて、生息地は局所的で出現期も年によって大きな変動がある。

参考文献

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  1. ^ a b 林正美・税所康正『日本産セミ科図鑑』誠文堂新光社、2011年2月28日。ISBN 978-4-416-81114-6