アカメ科 Latidae は、スズキ目の下位分類群の一つ。スズキに似た大型肉食魚のグループで、アフリカインド太平洋から3属のみが知られる。

アカメ科
アカメ Lates japonicus
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : スズキ亜目 Percoidei
: アカメ科 Latidae
学名
Latidae
Jordan, 1888[1]
英名
Lates perch

かつてはセントロポマス科 Centropomidaeアカメ亜科 Latinae とされていたが、科階級に昇格した。

特徴

編集

大きさは種類によって異なるが、スズキ目魚類としては大型種が多く、バラマンディナイルパーチは全長2mに達することもある。口は大きく、下顎が上顎より前に出る。第一背鰭は3本目の棘条が1・2本目より長く三角形になる。また、体高が高く、尾鰭は円いものが多い。

アフリカの淡水域と、インド太平洋の沿岸域に分布する。アフリカ産では大地溝帯の限られただけに生息する固有種が6種知られる。一方インド太平洋産は温暖な地方の海岸付近に生息し、塩分濃度の差を越えて河と沿岸域を往来する行動がみられる。食性は肉食性で、小魚や甲殻類など小動物を捕食する。

ほとんどが食用・釣りの対象として利用され、特にバラマンディとナイルパーチは周辺地域の重要な食用魚である。

構成種

編集

参考文献

編集
  1. ^ "Latidae Jordan, 1888". World Register of Marine Species. 2022年12月27日閲覧
  2. ^ Iwatsuki, Y., Newman, S. J., Tanaka, F., & Russell, B. C. (2018). “Validity of Psammoperca datnioides Richardson 1848 and redescriptions of P. waigiensis Cuvier in Cuvier & Valenciennes 1828 and Hypopterus macropterus (Günther 1859) in the family Latidae (Perciformes) from the Indo-West Pacific”. Zootaxa 4402 (3): 467-486. doi:10.11646/zootaxa.4402.3.3. 
  • Latidae - Froese, R. and D. Pauly. Editors. 2008.FishBase. World Wide Web electronic publication. www.fishbase.org, version(09/2008).