アダム・ハリスAdam Harris1987年7月21日 ‐ )は、ガイアナ代表として競技しているアメリカ合衆国出身の陸上競技選手。専門は短距離走100mの自己ベストは10秒12のガイアナ記録保持者。

アダム・ハリス Portal:陸上競技
選手情報
ラテン文字 Adam Harris
国籍 ガイアナの旗 ガイアナ
競技 陸上競技短距離走
種目 60m, 100m, 200m
大学 アメリカ合衆国の旗 ミシガン大学
生年月日 (1987-07-21) 1987年7月21日(36歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 イリノイ州ウィートン英語版
身長 177cm
体重 70kg
成績
オリンピック 200m:1次予選1組6着(2008年
世界選手権 100m:2次予選1組4着(2009年
100m:予選1組4着(2013年[注 1]
地域大会決勝 中央アメリカ・カリブ選手権
100m:6位(2013年)
200m:6位(2013年)
自己ベスト
60m 6秒55(2014年)室内ガイアナ記録
100m 10秒12(2014年)ガイアナ記録
9秒90w(2014年)
200m 20秒60(2013年)
走幅跳 7m58(2008年)
7m74w(2008年)
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経歴

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アメリカ人の父親とガイアナ人の母親の下、アメリカ合衆国で生まれ育った[1]

ミシガン大学時代にビッグ・テン・カンファレンスの室内と屋外の選手権でそれぞれ4度の優勝を果たすなど活躍した(室内選手権は2008年の男子60mと走幅跳、2009年の男子60mと200m。屋外選手権は2008年の男子200mと4×100mリレー、2009年の男子100mと200m)[2]

2013年5月18日にミラマーで開催された大会の男子100mにおいて10秒18(+0.4)をマークし、1978年にJames Gilkes、2012年にJeremy Bascomがマークした10秒19のスリナム記録を塗り替えた[3]

2013年6月8日にコルツネック英語版で開催されたニュージャージー国際招待(New Jersey International Invitational)の男子100mにおいて10秒16(+0.8)をマークし、自身の持つガイアナ記録を更新した[4]

2014年5月17日にポートオブスペインで開催されたハンプトン国際大会(Hampton International Games)の男子100mにおいて10秒12(+0.4)をマークし、自身の持つガイアナ記録を更新した[5]。なお、この記録は南アメリカ歴代7位タイに相当するタイムだが、なぜか南アメリカ陸上競技連盟はこの記録を歴代ランキングに入れていない[6]

2014年5月31日にクレアモントで開催されたPure Athletics Last Chance Meetの男子100mにおいて自身初の9秒台となる9秒90をマークしたが、風速計の故障で公認はされなかった[7]。しかし、風はかなり強かったと同じレースで9秒74をマークしたリチャード・トンプソンも自身のツイッターで語っており[8]、All-Athletics.comはこのレースの風速を追い風5.0と掲載している(国際陸上競技連盟は風速を未掲載)。

2015年4月25日にフィラデルフィアで開催されたペンリレー英語版の男子4×200mリレーにおいてガイアナチームの1走を務め、1分24秒42の南アメリカ新記録樹立に貢献した[9][10]

自己ベスト

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記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
100m 10秒12(+0.4) 2014年5月17日   ポートオブスペイン ガイアナ記録
9秒90w(+5.0) 2014年5月31日   クレアモント 追い風参考記録
200m 20秒60A(+0.5) 2013年7月7日   モレリア 高地記録
走幅跳 7m32(0.0) 2008年4月5日   コロンバス
7m74w(+4.0) 2008年5月17日   シャンペーン 追い風参考記録
室内
60m 6秒55 2014年2月21日   アレンデール 室内ガイアナ記録
200m 20秒99 2009年3月1日   ステートカレッジ 元室内ガイアナ記録
走幅跳 7m58 2008年3月1日   マディソン

主要大会成績

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大会 場所 種目 結果 記録 備考
2008 オリンピック   北京 200m 1次予選 21秒36(+0.1)
2009 世界選手権   ベルリン 100m 2次予選 10秒39(-0.7)
200m 1次予選 21秒28(-1.5)
2010 中央アメリカ・カリブ海競技大会 (en   マヤグエス 100m 予選 27秒49(+1.4)
200m 予選 21秒12(-1.0)
英連邦競技大会 (en   デリー 100m 2次予選 11秒88(+0.9)
2011 パンアメリカン競技大会 (en   グアダラハラ 100m 予選 10秒62(+1.2)
200m 予選 22秒45(+0.2)
2013 中央アメリカ・カリブ選手権 (en   モレリア 100m 6位 10秒24(+0.5)
200m 6位 20秒60(+0.5)
世界選手権   モスクワ 100m 予選 10秒30(-0.2)
2014 世界室内選手権   ソポト 60m 準決勝 6秒59
英連邦競技大会 (en   グラスゴー 100m 準決勝 10秒23(+0.7)
200m 予選 21秒19(+1.5)
4x100mR 予選 DQ(4走)
中央アメリカ・カリブ海競技大会 (en   ハラパ 100m 予選 10秒75(-0.7)
4x100mR 5位 39秒74(4走)
2015 パンアメリカン競技大会 (en   トロント 100m 予選 DNF
2016 世界室内選手権   ポートランド 60m 予選 6秒82

脚注

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注釈

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  1. ^ 国際陸上競技連盟が世界選手権の開催時に配布しているStatistics Handbookでは、2011年世界選手権以降の予備予選は1次予選、予選は2次予選という扱いになっている。

出典

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  1. ^ Adam Harris opens up on representing Guyana”. Kaieteur News (2010年7月7日). 2017年7月20日閲覧。
  2. ^ Men's Track & Field / Adam Harris”. ミシガン大学 (2015年). 2016年6月3日閲覧。
  3. ^ Harris reportedly breaks James Wren Gilkes’ 100m record”. Stabroek News (2013年5月22日). 2016年6月3日閲覧。
  4. ^ Solomon 2nd in Czech Republic”. Trinidad Express (2013年6月11日). 2016年6月3日閲覧。
  5. ^ Harris clocks new Guyana 100m record…Russell takes 400m/400mH double”. TrackAlerts.com (2011年5月16日). 2016年6月3日閲覧。
  6. ^ Rank Sud Permanente V y M”. 南アメリカ陸上競技連盟 (2016年). 2016年6月3日閲覧。
  7. ^ Harris clocks wind aided 9.90s”. Guyana Times (2014年6月2日). 2016年6月3日閲覧。
  8. ^ Thompson blazes to 9.74; Henry-Robinson 11.01 in Florida”. TrackAlerts.com (2014年6月2日). 2016年6月3日閲覧。
  9. ^ Alfonz Juck, EME NEWS”. American Track & Field (2015年4月26日). 2016年6月3日閲覧。
  10. ^ USA vs. the World Men 4x200”. The Penn Relays (2015年). 2016年6月3日閲覧。

外部リンク

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記録
先代
James Gilkes
Jeremy Bascom
(10秒19)
1978年9月12日 / 2012年7月6日
男子100m
ガイアナ記録保持者
(10秒18 - 10秒12)

2013年5月18日 -
次代
未定