アフリカクロクイナ(阿弗利加黒水鶏、学名:Porzana flavirostra)は、ツル目クイナ科に分類される鳥類の一種である。本種をシロハラクイナ属Amaurornis)に分類する説もある。その場合、学名Amaurornis flavirostraとなる。

アフリカクロクイナ
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ツル目 Gruiformes
: クイナ科 Rallidae
: ヒメクイナ属
Porzana
: アフリカクロクイナ
P. flavirostra
学名
Porzana flavirostra
(Swainson, 1837)
シノニム

Amaurornis flavirostra

和名
アフリカクロクイナ
英名
Black Crake

分布 編集

サハラ砂漠以南のアフリカに分布する。

形態 編集

体長約19cm。体の全体が黒色である。虹彩は赤色、嘴は黄緑色、脚は桃色がかった赤色である。

生態 編集

湿地や林縁に生息する。昼行性である。繁殖期には縄張りを形成し、侵入者を激しく攻撃する。

昆虫類や小型の爬虫類、両生類、魚類、植物の種子を食べる。腐肉や鳥類の卵を食べることもある。

ほとんど一年中繁殖する。水草の茂みの中に営巣し、1腹2-6個の卵を産む。抱卵期間は13-19日で、雌雄協同で抱卵、育雛を行う。若い鳥が育雛を助けるヘルパー(バン属において知られている)の存在が、本種においても観察されている。

参考文献 編集

  • 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育10-II (ツル目)』、東京動物園協会、1989年、71、164頁。
  • 『動物たちの地球 18 タンチョウ・ヤンバルクイナ・バンほか』、朝日新聞社1991年、181頁