アブドッラー・シルバーヤ

アブドッラー・ハーリド・シルバーヤ: Abdullah Shelbayh, 英語発音: /ˌæbˈdʌlə ʃɪlˈbaɪə/; : عبد الله شلباية, MSA発音: /ʕabd aɫ.ɫaːh ʃil.baː.ja/, アラビア語レバント方言発音: [ʕab.ˈdɑlˤ.lˤɑ ʃɪl.ˈbæː.je]; 2003年11月16日 - )は、ヨルダン出身の男子プロテニス選手。ATP自己最高ランキングはシングルス188位・ダブルス518位。身長180cm、体重73kg。左利き、バックハンドは両手打ち。

アブドッラー・シルバーヤ
Abdullah Shelbayh
基本情報
国籍 ヨルダンの旗 ヨルダン
出身地 同・アンマン
生年月日 (2003-11-16) 2003年11月16日(20歳)
身長 180cm
体重 73kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2022年
ツアー通算 0勝
シングルス 0勝
ダブルス 0勝
キャリア自己最高ランキング
シングルス 188位(2023年11月13日)
ダブルス 518位(2023年8月14日)
2023年11月27日現在

経歴

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14歳まではヨルダンで父からテニスの指導を受けた。 ラファエル・ナダルのファンで、利き腕を右から左へ矯正。14歳からララ・ファイサル英語版王女の援助を受けて、ラファ・ナダル・アカデミー英語版に入学しマヨルカ島へ移住。 2021年からフロリダ大学に1年だけ在籍。ベン・シェルトンとチームメイトになり、ベンの父でありコーチであるブライアン英語版から指導を受けた。2022年6月にプロへ転向するためにマヨルカ島に戻った。大学は通信教育で続けたが、12月に退学する[1]

2022年7月にITFの大会のシングルスで連続優勝。8月のラファ・ナダル・オープンでワイルドカードとして本戦入りしチャレンジャーデビュー。初戦のシュトリッカーを2-0で下し、ヨルダン出身の選手としては初めてチャレンジャーの大会で勝利を挙げた。この大会はベスト4まで勝ち進んだ。

2023年2月のマナーマ英語版のシングルスでチャレンジャー決勝に初進出。決勝はコキナキスに0-2で敗れ、準優勝となった[2]

同月カタール・オープンでワイルドカードとしてATPツアーデビュー。初戦で權順宇にフルセットで敗れた。

4月のムルシア・オープン英語版のダブルスでダニエル・リンコン英語版とペアを組み、チャレンジャーで初優勝を挙げる。 同月のバニャルカ英語版で予選を勝ち抜き本戦入りすると、1回戦のエリアス・イマー英語版をストレートで下し、ATPツアー初勝利を挙げる[3]。2回戦はケツマノビッチに2-0で敗れた。

5月のマドリード・オープンでワイルドカードとしてマスターズデビュー。シングルス・ダブルス共に初戦で敗れた。

10月のチャールストン英語版で、チャレンジャーシングルスで2回目の優勝を挙げる。

11月のモゼール・オープンでシングルスベスト16まで勝ち進み、ATPランキングTOP200入りを果たす[4]

同月のネクストジェンATPファイナルズにワイルドカードとしてエントリー[5]

ATPチャレンジャーツアー・ITFワールドテニスツアー決勝

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シングルス: 4勝2敗

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大会グレード
ATPチャレンジャーツアー (1勝1敗)
ITFワールドテニスツアー (3勝1敗)
サーフェス別
ハード (3勝1敗)
クレー (0戦)
グラス (0戦)
結果 勝-敗 日時 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
優勝 1–0 2022年7月   M15 モナスティル ハード   ダニエル・リンコン英語版 2–1 ret.
優勝 2–0 2022年7月   M15 モナスティル ハード   スカンデル・マンスーリ英語版 7–6(7–3), 6–4
優勝 3–0 2022年12月   M15 トルナヴァ ハード (屋内)   ダニエル・リンコン 6–1, 6–4
準優勝 3–1 2023年1月   M25 マナコル ハード   ダニエル・リンコン 6–7(0–7), 6–3, 6–7(9–11)
準優勝 3–2 2023年2月   マナーマ ハード   タナシ・コキナキス 1–6, 4–6
優勝 4–2 2023年10月  チャールストン ハード   Oliver Crawford 6–2, 6–7(5–7), 6–3

ダブルス: 3勝2敗

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大会グレード
ATPチャレンジャーツアー (1勝0敗)
ITFワールドテニスツアー (2勝2敗)
サーフェス別
ハード (0勝2敗)
クレー (3勝0敗)
グラス (0戦)
結果 勝-敗 日時 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
優勝 1–0 2020年11月   M15 バイドレーシュ英語版 クレー   Pedro Vives Marcos   ホルガ・ルーネ
  Eric Vanshelboim
7–5, 6–3
準優勝 1–1 2021年7月   M15 モナスティル ハード   Pedro Vives Marcos   Arthur Bouquier
  サンティアゴ・ロドリゲス・タベルナ英語版
7–6(7–2), 3–6, [6–10]
優勝 2–1 2021年10月   M15 ネイプルズ クレー   ブルーノ・クズハラ英語版   ヨハネス・インギルスン英語版
  ドゥアルテ・ヴァーレ英語版
6–4, 6–1
準優勝 2–2 2022年12月   M15 トルナヴァ ハード (屋内)   黄澤林英語版   ダニエル・リンコン英語版
  ダニエル・バイエホ英語版
4–6, 2–6
優勝 3–2 2023年4月   ムルシア クレー   ダニエル・リンコン   セルヒオ・マルトス・ゴルネス英語版
  マルコ・ボルロッティ英語版
7–6(7–3), 6–4

ジュニアグランドスラム ダブルス決勝

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結果 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
準優勝 2021 ウィンブルドン グラス   ダニエル・リンコン英語版   エダス・ブトヴィラス英語版
  アレハンドロ・マンサネーラ・ペルトゥーサ英語版
3–6, 4–6

脚注

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  1. ^ Abulleil, Reem (2023年3月20日). “The meteoric rise of Jordanian teen Abdullah Shelbayh”. Arab News. 2023年4月18日閲覧。
  2. ^ Kokkinakis Collects Manama Challenger Crown; Finalist Shelbayh Makes History” (2023年2月21日). 2023年11月29日閲覧。
  3. ^ Bouncing From Barcelona To Banja Luka, Abdullah Shelbayh Creates History” (2023年4月18日). 2023年11月29日閲覧。
  4. ^ #NextGenATP Jordan Star Shelbayh Advances In Metz, Humbert Beats Thiem” (2023年11月7日). 2023年11月29日閲覧。
  5. ^ Fils, Stricker, Van Assche & Cobolli Qualify For Next Gen ATP Finals”. en:Next Generation ATP Finals (2023年11月8日). 2023年11月8日閲覧。

関連リンク

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