ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ

ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ(英: Next Gen ATP Finals)[注 1]は、21歳以下の選手を対象としたATPツアーのシーズン最終戦である。

Next Gen ATPファイナルズ
ATPツアー
開始年 2017年
開催地 イタリアの旗 イタリアミラノ
(2017–2022)
サウジアラビアの旗 サウジアラビアジッダ
(2023–2027)
会場 フィエラ・ミラノ
(2017–2018)
アリアンツ・クラウド
(2019–2022)
キング・アブドゥッラー・スポーツシティ
(2023–2027)
サーフェス ハード / 室内
ドロー 8S
賞金総額 $1,622,400 (2022)
公式サイト
NextGenATPFinals.com

概要 編集

ATPが若手選手の育成を目的に2017年に創設。21歳以下の選手を対象としたATP Next Genレースのポイント上位7名と、ワイルドカード1名の計8名で優勝を争う。開催地はイタリア・ミラノで、2021年までの5年契約を結んでいる。

なお、公式戦ではあるが、ATPランキングポイントは付与されず、優勝した場合もタイトル獲得の扱いにはならない。

試合方式 編集

ATPファイナルズと同様に4名・2グループに分かれて、「ラウンドロビン」と呼ばれる1次リーグを総当たり戦方式で行い、各グループの戦績上位2名が準決勝に進出できる。準決勝の勝者が決勝に進出する。

この大会では試合時間の短縮などを目的に

  • 試合形式は4ゲーム先取のベスト・オブ5セット・マッチ、3ゲームオールでタイブレーク
  • ウォーミングアップの時間短縮、ショットクロックの25秒厳格化、メディカルタイムアウトは1回のみ
  • ノーアドバンテージ(デュース時にはサーブ側がサーブを打つサイドを決め、1回で決まる)
  • オンコートコーチング(1セットにつき1回のみ、コーチからヘッドホンを使った助言を受けられる)
  • ホークアイ・ライブを使用した自動判定によるラインコール
  • タオルは選手自身が後方のラックから取る

以上のルールが試験的に導入されている[2][3]

大会歴代優勝者 編集

開催地 優勝者 準優勝者 スコア
  ミラノ 2017   鄭現   アンドレイ・ルブレフ 3-4(5-7), 4-3(7-2), 4-2, 4-2
2018   ステファノス・チチパス   アレックス・デミノー 2-4, 4-1, 4-3(7-3), 4-3(7-3)
2019   ヤニック・シナー   アレックス・デミノー 4-2, 4-1, 4-2
2020 開催なし[4]
2021   カルロス・アルカラス   セバスチャン・コルダ 4-3(7-5), 4-2, 4-2
2022   ブランドン・ナカシマ   イジー・レヘチカ 4-3(7-5), 4-3(7-5), 4-2
  ジッダ 2023   ハマド・メジェドビッチ英語版   アルトゥール・フィス 3-4(6-8), 4-1, 4-2, 3-4(9-11), 4-1

関連項目 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ ATP公式ルールブックでは、Next Gen ATP Finals(Next Gen ATPファイナルズ)と表記されている[1]

出典 編集

  1. ^ 2023 ATP Official Rulebook” (PDF) (英語). ATPTour.com. IV. World Championships. ATP. p. 81 (2023年1月3日). 2023年7月23日閲覧。
  2. ^ イノベーション多数導入の新設大会、NextGenファイナルとは?”. AFP (2017年11月7日). 2020年7月23日閲覧。
  3. ^ Next Gen優勝のチチパス、時短ルールに困惑 好感触得た試みも”. AFP (2018年11月11日). 2018年11月11日閲覧。
  4. ^ ATP Issues Updated 2020 Provisional Calendar”. ATPTour.com. ATP Tour (2020年8月14日). 2021年11月12日閲覧。

外部リンク 編集