イカ徳利

イカの胴を徳利状に成形乾燥した水産加工品

イカ徳利(イカとっくり)は、イカの胴を徳利状に成形乾燥した日本の伝統的な水産加工品である。

概要 編集

イカを徳利状に加工した、「食べられる容器」である[1]

燗した日本酒を入れて十数分おくと、イカの風味(旨味)が燗酒に溶け出し味わい深いものとなる[1]。徳利として数回使用した後は、炙って酒肴になる[1]。 こちらは逆に日本酒の風味が移り、普通のスルメとは異なる味を楽しめる。

イカの豊富に取れる産地では盛んに生産されており、北海道三陸地方佐渡島京都府佐賀県など様々な地域で販売されている。

産地の函館では戦前からあるが、爆発的に売れ始めたのは北海道観光ブームの昭和40年代である。しかし1975年(昭和50年)には影が薄くなった[2]

模倣品 編集

2007年5月ソウルで行われた発明品展示会にて、新発明でないにもかかわらず新発明として展示されたことが、同月、朝鮮日報日本語版のウェブニュースにて報じられた[3]

脚注 編集

  1. ^ a b c 羽雁渉「イカと日本人」中日新聞サンデー版、世界と日本 大図解シリーズ No.1272、2016年10月9日付、1, 8ページ
  2. ^ 函館市史 通説編第4巻 p698-p702
  3. ^ 展示会の様子を伝える該当記事(朝鮮日報)

関連項目 編集