イスチグアラスティアIschigualastia)は、中生代三畳紀後期のアルゼンチンに生息していた草食の単弓類である。名前はイスキグアラスト/タランパヤ自然公園群で発見されたことにちなむ。

イスチグアラスティア
I. jenseniの骨格標本
地質時代
三畳紀後期
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
上綱 : 四肢動物上綱 Tetrapoda
: 単弓綱 Synapsida
: 獣弓目 Therapsida
亜目 : 異歯亜目 Anomodontia
下目 : ディキノドン下目 Dicynodontia
: スターレッケリア科 Stahleckeriidae
: イスチグアラスティア属 Ischigualastia
学名
Ischigualastia

概要 編集

非常に大型のディキノドン類で後に出現するプラケリアス(体長3.5m・体重1t超)より大きかったとされる。短く高い頭蓋骨と牙を欠くことに特徴がある[1]

スカフォニクスエクサエレトドン等の中型動物ほど個体数は多くなかったが、ローラシア大陸の動物相の主要構成員の一つだった。天敵はサウロスクスなど大型の偽鰐類だったと考えられ、それら捕食者の出現に押されるようにしてイスチグアラスティアは絶滅した。替わってより小型のプラケリアスが繁栄する[1]。 ディキノドン類の衰退/絶滅には、こうした捕食動物による淘汰圧が原因の一つともされている[2]

 
I. jenseniの推定復元図
 
I. jenseniと人間の比較

外部リンク 編集

  • サウロスクスに襲われるイスチグアラスティア

https://www.nhk.or.jp/d-garage-mov/movie/127-5.html

脚注 編集

関連項目 編集