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イミディエイト・レコード

イミディエイト・レコード（Immediate Records）は、ローリング・ストーンズのマネージャーであったアンドリュー・ルーグ・オールダムとトニー・カルダー（英語版）によって1965年に設立されたイギリスのレコードレーベルであり[1]、ロンドンを拠点とするブルースやR&Bシーンに注力していた。

イミディエイト・レコード
Immediate Records
設立1965年 (59年前) (1965)
設立者アンドリュー・ルーグ・オールダム
解散1970年 (1970)
現況活動停止
ジャンル様々
国イギリスの旗 イギリス
本社所在地ロンドン
公式サイトwww.immediate-records.com

略歴 編集

イミディエイト・レコードは、1965年に設立された。契約したミュージシャンには、ロッド・スチュワート、P.P.アーノルド、ソングライターのポール・コルダ（英語版）、ビリー・ニコルス（英語版）、ジョン・メイオール、サヴォイ・ブラウン（英語版）、スモール・フェイセス、ザ・ナイス、フリートウッド・マック、グラウンドホッグス（英語版）、クリス・ファーロウ、ダンカン・ブラウン（英語版）、ハンブル・パイがいる[1]。

財政問題のため、レーベルは1970年に活動を停止し[1]、それ以来ずっと論争の対象となっている。これは、とりわけ1967年から1969年にかけてレーベルから多数のヒット レコーディングを発表したスモール・フェイセスに対する未払いのロイヤルティーに関して言われていることである。彼らの成功にもかかわらず、最終的に訴訟が起こされるまで、バンドはこれらの頻繁に再リリースされるレコードから実質的に収入を得ることができなかったのだ。2000年代初頭になって、現在のライセンシーからの支払いが確保された。

スモール・フェイセスのドラマー、ケニー・ジョーンズによると、イミディエイト・レコードの資産と収入のほとんどは同社の上級パートナーの一人によって横領され、その資金はオフショア銀行の口座に送金されてしまったのだという。P.P.アーノルドのために「The Time Has Come」[2]などの曲を書いたポール・コルダは、イミディエイト・レコードで行われた仕事に対して報酬を支払われたことはないという。

アメリカで、イミディエイト・レコードは初めMGMレコードと契約を結び、側面にイミディエイトのロゴが入った通常のMGMレーベルを使用して、通常のMGMシリーズの一部として3枚のシングル（K-13530、K-13567、K-13600）[3][4][5]を発表した。その後、イミディエイト・レコードはユナイテッド・アーティスツと短期契約を結び、イミディエイト名義で2枚のシングル（E-1901、E-1902）[6][7]をリリースした。それは新しいレーベル・シリーズを立ち上げるためにCBSと契約を結ぶ前のことだった。CBSは、論争が起きるまで、イミディエイト・レコードのシングル (接頭辞にZS7の製品コードを使用) とアルバム (Z12を使用) を厳選していった。最終的にイミディエイト・レコードはアメリカで短命の独立レーベルを設立し、1枚のシングル（IMOC-001）[8][注釈 1]、ハンブル・パイの最初のアルバム[注釈 2]、そしてレーベルが清算に入る前にザ・ナイス最後のアルバム[9][注釈 3]を発表した。

2008年、アンドリュー・ルーグ・オールダムの2冊の自伝[注釈 4]の「ゴースト・ライター」であったサイモン・スペンス（Simon Spence）[10]が書いたイミディエイト・レコードに関する包括的な本が、レーベル・アンリミテッド・シリーズの一部としてブラック・ドッグ社からイギリスとアメリカで出版された[11]。その後、修正版の第2版が発行されている[注釈 5]。2016年、公式イミディエイト・アーカイブのキュレーターであるバリー・グリーンの協力を得て、録音音楽史家マーク・ジョーンズによる組織の歴史を簡単にまとめた包括的なディスコグラフィ『The Immediate Discography: The First 20 Years』が出版された。この本は、レコーデッド・サウンド・コレクション協会による、録音されたロックのベスト・リサーチおよびベスト・ディスコグラフィ賞を2017年に受賞した[12]。

現在、BMGライツ・マネージメントが所有するサンクチュアリ・レコードがイギリスのイミディエイト・レコードのカタログを管理している。イギリス国外では、チャーリー・レコードがイミディエイトのカタログを管理している[13]。チャーリーは、イミディエイト・レコードの商標を所有している[14]。

ディスコグラフィ 編集

詳細は「:en:Immediate Records#Discography」を参照

脚注 編集

[脚注の使い方]

出典 編集

  1. ^ a b c Colin Larkin, ed (1997). The Virgin Encyclopedia of Sixties Music (First ed.). Virgin Books. p. 245. ISBN 0-7535-0149-X 
  2. ^ “Discogs”. 2023年11月5日閲覧。
  3. ^ “Discogs”. 2023年11月5日閲覧。
  4. ^ “Discogs”. 2023年11月5日閲覧。
  5. ^ “Discogs”. 2023年11月5日閲覧。
  6. ^ “Discogs”. 2023年11月5日閲覧。
  7. ^ “Discogs”. 2023年11月5日閲覧。
  8. ^ “Discogs”. 2023年11月5日閲覧。
  9. ^ “Discogs”. 2023年11月5日閲覧。
  10. ^ “thenorthlitagency.com”. 2023年11月5日閲覧。
  11. ^ [1] [リンク切れ]
  12. ^ “ARSC / "2017 Winners: ARSC Awards for Excellence″”. Arsc-audio.org. 2019年11月2日閲覧。
  13. ^ “Small Faces / "Here Comes The Nice: Immediate Years box set 1967-69″”. Superdeluxeedition.com. 2015年11月1日閲覧。
  14. ^ “Case details for trade mark UK00001510277”. Ipo.gov.uk. 2015年11月1日閲覧。

注釈 編集

  1. ^ ハンブル・パイ'Natural Born Woman' / 'I'll Go Alone'（1969年）。
  2. ^ 『アズ・セイフ・アズ・イエスタデイ・イズ』（IMOCS 101）。
  3. ^ Everything As Nice As Mother Makes It（IMOCS 102）。ザ・ナイスの3作目のアルバムで、彼等がイミディエイト・レコードに在籍中に発表した最後のものである。本国ではNice（IMSP 026）と題された。同作を1969年8月に発表した後、彼等はカリスマ・レコードに移籍して活動を続けた。
  4. ^ Stoned（Vintage, 2001）と 2Stoned（Vintage, 2003）。
  5. ^ Immediate: The Rise And Fall of The UK’s First Independent Record Label (Backstage Books, ISBN 978-1739477905)。

関連項目 編集

外部リンク 編集

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