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経歴編集

後の形態から見落とされがちであるが、ハンブル・パイはもともとピーター・フランプトンが中心となって結成された[要出典]ザ・ハード時代におけるアイドル路線からの脱皮を図ろうと考えていたフランプトンに、スティーヴ・マリオットスモール・フェイセスへの加入を打診する。他のメンバーの反対で実現しなかったが、その代わりとして新たなバンド結成を計画したフランプトンに、マリオットがグレッグ・リドリージェリー・シャーリーを紹介した。ところが偶然マリオットもバンド内の確執からスモール・フェイセスを抜けることになり、マリオットもハンブル・パイに加入することになったのである(スモール・フェイセスはマリオットの後任にフランプトンを誘うが、当然の如く断られている)。

大きな成功を収めたミュージシャンたちによるハンブル・パイの結成は「スーパーグループ」として大きく期待された。グループはマリオットのエセックス州モアトンのコテージで秘密裏にレコーディングを始める。彼らはアンドリュー・ルーグ・オールダムイミディエイト・レコードと契約し、デビュー・シングル「あいつ (Natural Born Bugie)」は1969年にリリース、イギリスで4位のヒット曲となった[1]。続いてリリースされたアルバム『アズ・セイフ・アズ・イエスタデイ・イズ』は、スモール・フェイセスを受け継いで発展させた作品として高く評価された。セカンド・アルバム『タウン・アンド・カントリー』は1969年にリリースされ、前作に比べよりアコースティックな路線のアルバムとなった。この当時のハンブル・パイのコンサートはエレクトリック・セットに続くアコースティック・セットが設定され、後のバンドの多くがそのスタイルを取り入れるようになった。またこういったスタイルは、マリオットのロック志向とフランプトンのポップ志向の折衷といえた。しかし、それはバンドの方針に迷いを与える結果ももたらし、合わせてアコースティック路線は、アメリカのファンからはあまり歓迎されなかったといわれる。

1970年にイミディエイトの経営が破綻し、バンドはA&Mレコードへ移籍、マネージメントの体制も変化した。同年にアルバム『大地と海の歌』がリリースされ、1971年には『ロック・オン』がリリースされる。それはプログレッシブ・ロックとブギー・ロックスタイルが交互に表れたものだった。この頃からマリオットの持ち味であるソウルフルな歌が前面に押し出されはじめ、彼らのフィルモア・イーストでのステージを捉えた『パフォーマンス〜ロッキン・ザ・フィルモア』は当時最高のロック・ライブ・アルバムのひとつと見なされた。同作収録曲の 「アイ・ドント・ニード・ノー・ドクター」(レイ・チャールズのカバー)はアメリカのFM局で大きなヒットとなり、アルバムをバンド最高の商業的成功作へと導いた。

しかしながら、本作リリース当時、フランプトンは音楽性の相違からバンドを脱退していた(後にソロとなって大成功を収めることになる)。フランプトンの後任として元ベイカールーコロシアムデイヴ「クレム」クレムソンが加入し、バンドはマリオットを中心とするブルース、ソウル路線により一層進むこととなる。1972年の『スモーキン』では「ホット・アンド・ナスティ」がヒットし、バンドはツアーを継続していく。

1973年の2枚組『イート・イット』は3面がリズム・アンド・ブルースのカヴァーやオリジナルを収めたスタジオ作品、1面はライヴが収録された。同年に『イート・イット』のメンバー(スティーリー・ダンのバックも務めた黒人女性コーラスグループ、ブラックベリーズを含む)で来日。不運にも、ベック・ボガート & アピスと時期が重なったため、話題をさらわれてしまった。

この頃から絶え間ないツアー活動によりバンドが疲弊。1975年の「Goodbye Pie Tour」の後に解散した。

1980年にマリオットはシャーリーと共に、ギターにボブ・テンチ (元ジェフ・ベック・グループ)、ベースにアンソニー「スーティ」ジョーンズを加えハンブル・パイを再結成する。再結成ハンブル・パイは2枚アルバムをリリースしたが、間もなく解散した。

この後、バンド名義の使用権を得たシャーリーは、ファストウェイ脱退後の1980年代後半、チャーリー・ヒューン (元テッド・ニュージェント他)等を伴って度々ハンブル・パイ名義のバンドで活動していた。

1991年にマリオットとフランプトンが再び協力を始める。ハンブル・パイの再結成が期待されたが、実現する前にマリオットが焼死し、再結成は実現しなかった。

2001年の「スティーヴ・マリオット・メモリアル・コンサート」にて一時的な再結成を果たす。この時のメンバーは、ピーター・フランプトン(ギター)、グレッグ・リドリー(ベース)、ジェリー・シャーリー(ドラムス)のオリジナル・メンバーに加えて、フランプトンの後任であったクレム・クレムソン(ギター)。「フォー・デイ・クリープ」、「ナチュラル・ボーン・ブギー」、「ハレルヤ」、「シャイン・オン」、「アイ・ドント・ニード・ノー・ドクター」の5曲を演奏した。

2002年にアルバム『バック・オン・トラック』発表。この時のメンバーはグレッグ・リドリー(ベース)、ジェリー・シャーリー(ドラムス)のオリジナル・メンバーに加えて、再結成時メンバーのボブ・テンチ(ギター)そしてテイブ・コルウェル(ギター)。

2003年にグレッグ・リドリーが死去。

メンバー編集

結成メンバー編集

  • スティーヴ・マリオット (Steve Marriott) – ギター、ボーカル、キーボード、ハーモニカ (1969年–1975年、1979年–1983年) ※1991年死去
  • ジェリー・シャーリー (Jerry Shirley) – ドラム、キーボード (1969年–1975年、1979年–1981年、1988年–1999年、2001年–2002年、2018年– )
  • グレッグ・リドリー (Greg Ridley) – ベース、ボーカル、ギター (1969年–1975年、2001年–2002年) ※2003年死去
  • ピーター・フランプトン (Peter Frampton) – ギター、ボーカル、キーボード (1969年–1971年、2019年– )

現在のメンバー編集

  • ジェリー・シャーリー (Jerry Shirley) – ドラム、キーボード (1969年–1975年、1979年–1981年、1988年–1999年、2001年–2002年、2018年– )
  • ピーター・フランプトン (Peter Frampton) – ギター、ボーカル、キーボード (1969年–1971年、2019年– )
  • クレム・クレムソン (Clem Clempson) – ギター、ボーカル、キーボード (1971年–1975年、2019年– )
  • ズート・マネー (Zoot Money) – キーボード (2001年–2002年、2019年– )
  • ナイジェル・ハリソン (Nigel Harrison) – ベース、ボーカル (2019年– )

ディスコグラフィ編集

スタジオ・アルバム編集

ライブ・アルバム編集

  • パフォーマンス〜ロッキン・ザ・フィルモア』 - Performance Rockin' The Fillmore (1971年)
  • 『ライヴ・イン・コンサート』 - In Concert (1996年) ※旧邦題『キング・ビスケット・ライヴ』
  • Extended Versions (2000年)
  • 『ナチュラル・ボーン・ブギ』 - Natural Born Boogie: The BBC Sessions (2000年) ※旧邦題『BBCセッションズ』
  • 『ライヴ・アット・ザ・ウィスキー・ア・ゴー・ゴー ’69』 - Live At The Whisky A Go-Go '69 (2002年)
  • Live '73 (2012年) ※『ライヴ・イン・コンサート』の再発
  • Live '81 (2013年)
  • 『パフォーマンス〜ロッキン・ザ・フィルモア コンプリート・レコーディングス』 - Performance Rockin' the Fillmore: The Complete Recordings (2013年) ※4CDボックス・セット
  • 『オフィシャル・ブートレッグ・ボックス Vol.1』 - Official Bootleg Vol. 1 (2017年) ※3CDボックス・セット
  • 『オフィシャル・ブートレッグ・ボックス Vol.2』 - Official Bootleg Vol. 2 (2018年) ※5CDボックス・セット
  • 『アップ・アワ・スリーヴ~オフィシャル・ブートレッグ・ボックス Vol.3』 - Up Our Sleeve Official Bootleg Vol. 3 (2019年) ※5CDボックス・セット
  • 『トゥアーリン~オフィシャル・ブートレッグ・ボックス Vol.4』 - Tourin’ Official Bootleg Vol. 4 (2019年) ※4CDボックス・セット

コンピレーション・アルバム編集

  • Lost and Found (1973年)
  • Back Home Again (1976年)
  • Greatest Hits (1977年)
  • Best of Humble Pie (1982年)
  • 『ベストCDコレクション』 - Classics Volume 14 (1987年)
  • Early Years (1994年)
  • 『ザ・ベスト・オブ・ハンブル・パイ』 - The Best Of Humble Pie (1994年)
  • Hot n' Nasty: The Anthology (1994年)
  • The Scrubbers Sessions (1997年)
  • The Immediate Years: Natural Born Boogie (1999年)
  • Running with the Pack (1999年)
  • Twentieth Century Masters: The Millennium Collection (2000年)
  • 『アトランタ・イヤーズ』 - The Atlanta Years (2005年)
  • The Definitive Collection (2006年)
  • One More for the Old Tosser (2006年)

脚注編集

外部リンク編集