イワキンバイ(岩金梅、学名:Potentilla ancistrifolia var. dickinsii)は、バラ科キジムシロ属多年草[4][5][6]

イワキンバイ
福島県鬼面山 2016年7月
分類APGIII
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : バラ類 Rosids
: バラ目 Rosales
: バラ科 Rosaceae
亜科 : バラ亜科 Rosoideae
: キジムシロ属 Potentilla
: トウイワキンバイ P. ancistrifolia
変種 : イワキンバイ P. a. var. dickinsii
学名
Potentilla ancistrifolia Bunge var. dickinsii (Franch. et Sav.) Koidz.[1]
シノニム
  • Potentilla dickinsii Franch. et Sav.[2]
  • Potentilla dickinsii Franch. et Sav. var. pararugulosa Kitag.[3]
和名
イワキンバイ(岩金梅)[4][5]

特徴 編集

根茎は太く肥厚し、木質化し、分枝する。は細く伏毛があり、高さは10-30cmになり、茎葉をつける。根出葉葉柄があり、3-5個の小葉があって、下方につく小葉は小さいかまたは無い。小葉は硬質で、長さ2.5-5cm、幅2cm内外で、菱状卵形になり、先端はとがり基部はくさび形、縁にはとがったあらい鋸歯があり、裏面は粉白色を帯びて伏毛がある[4][5][6]

花期は6-7月。茎先に集散花序をつけ、黄色の径1cmの花をつける。は5個、狭卵形で鋭くとがり、副萼片も5個あって萼片とほぼ同形であるがやや狭い。花弁も5個あり、倒卵形で、先端がへこむ。雄蕊は多数あり、葯は黄色で卵形。花床に白い長毛が密生する。果実は卵形で平滑になる痩果で、基部に縮れた長毛がある[4][5][6]

分布と生育環境 編集

北海道、本州、四国、九州に分布し、山地の岩の上などに生育する[4][5][6]

ギャラリー 編集

脚注 編集

  1. ^ イワキンバイ 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  2. ^ イワキンバイ 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  3. ^ イワキンバイ 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  4. ^ a b c d e 『新牧野日本植物圖鑑』p.287
  5. ^ a b c d e 『山溪ハンディ図鑑2 山に咲く花(増補改訂新版)』p.337
  6. ^ a b c d 『日本の野生植物 草本II離弁花類』p.178

参考文献 編集