インシディアス 赤い扉』(インシディアス あかいとびら、原題:Insidious: The Red Door)は2023年に公開されたアメリカ合衆国ホラー映画である。監督はパトリック・ウィルソン、主演はタイ・シンプキンスが務めた。本作はインシディアスシリーズの第5作であり、ストーリーの時系列上は第2作の10年後を描く作品である。

インシディアス 赤い扉
Insidious: The Red Door
監督 パトリック・ウィルソン
脚本 スコット・ティームズ
原案 スコット・ティームズ
リー・ワネル
原作 キャラクター創造
リー・ワネル
製作 ジェイソン・ブラム
ジェームズ・ワン
リー・ワネル
製作総指揮 デレク・アンブロージ
ブライアン・カヴァナー=ジョーンズ
チャールズ・レイトン
スティーヴン・シュナイダー
ライアン・テュレック
出演者 タイ・シンプキンス
パトリック・ウィルソン
ヒアム・アッバス
シンクレア・ダニエル
音楽 ジョセフ・ビシャラ
撮影 オータム・イーキン
編集 デレク・アンブロージ
ミシェル・オーラ―
製作会社 ソニー・ピクチャーズ リリーシング
アライアンス
スクリーン・ジェムズ
ステージ6・フィルムズ
ブラムハウス・プロダクションズ
配給 アメリカ合衆国の旗ソニー・ピクチャーズ リリーシング
公開 アメリカ合衆国の旗2023年7月7日
日本の旗劇場未公開
上映時間 107分[1]
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 1600万ドル[2]
興行収入 世界の旗$186,258,928[3]
前作 インシディアス 最後の鍵
次作 Thread: An Insidious Tale(スピンオフ)
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本作は日本国内で劇場公開されなかったが、デジタル配信が行われている[4]

概略 編集

第2作での恐ろしい出来事から10年後の世界。ジョシュ・ランバートはあの忌まわしい記憶を抑圧したまま過ごしていたが、ある日を境に亡き父(ベン)の霊を目撃するようになった。ちょうどその頃、長男のダルトンは進学先で図らずも「向こう側」に足を踏み入れてしまう。

この2つの出来事が結びついたとき、ジョシュはダルトンに危険が迫っていることを確信する。そして、息子を助けねばという一心で「向こう側」へと分け入るのだった。

キャスト 編集

製作・音楽 編集

2020年10月29日、インシディアスシリーズ第5作の製作が発表された。その際、パトリック・ウィルソンとタイ・シンプキンスが続投するだけではなく、ウィルソンが監督も兼任することも明かされた[5]2022年8月5日、シンクレア・ダニエル、ピーター・ダガー、ローズ・バーンがキャスト入りした[6]。同年夏、本作の主要撮影が行われた[7]

2023年4月18日、ジョセフ・ビシャラが本作で使用される楽曲を手掛けるとの報道があった[8]。7月7日、マディソン・ゲート・レコーズが本作のサウンドトラックを発売した[9]

マーケティング・興行収入 編集

2023年4月19日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[10]

本作は『Joy Ride』と同じ週に封切られ、公開初週末に2300万ドル前後を稼ぎ出すと予想されていたが[2]、実際の数値はそれを大幅に上回るものであった。2023年7月7日、本作は全米3188館で封切られ、公開初週末に3301万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場1位となった[11]。この数字は前作の同じ週の数字(2958万ドル)を上回るものであった[12]

評価 編集

本作に対する批評家の評価は芳しいものではない。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには116件のレビューがあり、批評家支持率は38%、平均点は10点満点で5点となっている。サイト側による評価の見解の要約は「シリーズの初期の作品には観客の心を動かすパワーがあった。しかし、『赤い扉』の向こうにあったのは、かつては確かに怖かったシリーズのパッとしない幕切れであった。」となっている[13]。また、Metacriticには23件のレビューがあり、加重平均値は45/100となっている[14]。なお、本作のシネマスコアはC+となっている[15]

スピンオフ 編集

2022年1月13日、シリーズの新作映画『Thread』の製作が企画段階にあり、ジェレミー・スレイターが監督と脚本を手掛けるとの報道があった[16]2023年5月30日、マンディ・ムーアクメイル・ナンジアニの出演が決まったと報じられた[17]

出典 編集

  1. ^ インシディアス 赤い扉”. 映画.com. 2024年2月25日閲覧。
  2. ^ a b ‘Sound Of Freedom’ & ‘Indiana Jones’ Duke It Out On July 4th; Can ‘Insidious: The Red Door’ Upset No. 1 Next Weekend? – Box Office”. Deadline.com (2023年7月5日). 2024年3月21日閲覧。
  3. ^ Insidious: The Red Door (2023)”. The Numbers. 2024年3月21日閲覧。
  4. ^ インシディアス 赤い扉”. ソニー・ピクチャーズ. 2024年3月21日閲覧。
  5. ^ ‘Insidious 5’ Moving Forward With Patrick Wilson Making Feature Directorial Debut – BlumFest”. Deadline.com (2020年10月29日). 2024年3月21日閲覧。
  6. ^ ‘Insidious 5’: Peter Dager, Sinclair Daniel and Hiam Abbass Newest Additions To Cast For Next Installment”. Deadline.com (2022年8月5日). 2024年3月21日閲覧。
  7. ^ 'Insidious 5': Filming Has Wrapped on Latest Horror Franchise Installment”. Collider (2022年8月22日). 2024年3月21日閲覧。
  8. ^ Joseph Bishara Scoring Patrick Wilson’s ‘Insidious: The Red Door’”. Film Music Reporter (2023年4月18日). 2024年3月21日閲覧。
  9. ^ ‘Insidious: The Red Door’ Soundtrack Album Details”. Film Music Reporter (2023年7月6日). 2024年3月21日閲覧。
  10. ^ INSIDIOUS: THE RED DOOR – Official Trailer (HD)”. YouTube (2023年4月19日). 2024年3月21日閲覧。
  11. ^ Domestic 2023 Weekend 27/July 7-9, 2023”. Box Office Mojo. 2024年3月21日閲覧。
  12. ^ January 5-7, 2018”. 2024年3月21日閲覧。
  13. ^ Insidious: The Red Door”. Rotten Tomatoes. 2024年3月24日閲覧。
  14. ^ Insidious: The Red Door (2023)”. Metacritic. 2024年3月24日閲覧。
  15. ^ Box Office: ‘Insidious: The Red Door’ Knocking Down ‘Indiana Jones 5’ With $15.2 Million Opening Day”. Variety (2023年7月8日). 2024年3月24日閲覧。
  16. ^ Sony Developing ‘Thread’ From Atomic Monster & ‘Moon Knight’s Jeremy Slater”. Deadline.com (2022年1月13日). 2024年3月24日閲覧。
  17. ^ Mandy Moore & Kumail Nanjiani To Star In ‘Thread: An Insidious Tale’ For Screen Gems; ‘Moon Knight’s Jeremy Slater Directing”. Deadline.com (2023年5月30日). 2024年3月24日閲覧。

外部リンク 編集