ウィリアム・J・ライリー
ウィリアム・J・ライリー(William J. Reilly、1899年3月6日 - 1970年11月17日)は、アメリカ合衆国の経済学者、大学講師、著作家で、彼にちなんで名付けられたライリーの小売引力の法則 (Reilly's law of retail gravitation) によって最もよく知られた[1]。
経歴
編集ピッツバーグ生まれ[1]。1921年にカーネギー工科大学を卒業し、1927年にはシカゴ大学からPh.D.を取得した[1]。
1925年から1927年にかけてプロクター・アンド・ギャンブルで市場調査スタッフといて働き、次いでテキサス大学でマーケティングを担当する准教授として教壇に立ち[1][2]、その後エリクソン社の調査部門責任者を務めた[1][3]。
1931年に発表した『The Law of Retail Gravitation』では、万有引力の法則を流用した小売引力モデルを提唱し、これは「ライリーの小売引力の法則」として広く知られるようになった[1][4]。
ライリーは1932年に National Institute for Straight Thinking という団体を創設して自らその代表となり[1][5]、以降、マーケティング、哲学、経済学など様々な分野で著作を発表した[6]。
1937年から1939年にかけてタウンゼント広告研究所 (Townsend Advertising Research Institute) の所長を務めたほか、経営コンサルタントとして様々な会社の役職に名を連ねた[1]。
おもな著書
編集- Marketing Investigations, 1929[2]
- The Law of Retail Gravitation, 1931[4]
- Effects of the advertising agency commission system, 1931[3]
- Successful Human Relations, 1942
- The Law of Intelligent Action, 1945
- 日本語訳:(福原誠一 訳)人を知性的にする法則(ライリー選集3)、白揚社、1956年
- The Twelve Rules For Straight Thinking, 1947
- How to Avoid Work, 1949
- 日本語訳:(福原誠一 訳)イヤな仕事はやらないで済ませられる(ライリー選集1)、白揚社、1956年
- How To Get What You Want Out Of Life, 1987
- In Search of a Working Philosophy of Life, 2011
脚注
編集- ^ a b c d e f g h “WILLIAM J. REILLY, BUSINESS ADVISER”. The New York Times. (1970年11月19日) 2018年7月8日閲覧。
- ^ a b HathiTrust Digital Library: Marketing Investigations
- ^ a b HathiTrust Digital Library: Effects of the advertising agency commission system
- ^ a b HathiTrust Digital Library: The Law of Retail Gravitation
- ^ “Education: Dr. Reilly's Thoughts”. Time. (1938年8月1日). ISSN 0040-781X 2018年7月8日閲覧。
- ^ “William J. Reilly”. goodreads.com. 2018年7月8日閲覧。
関連項目
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