オサバグサ(筬葉草、学名: Pteridophyllum racemosum )はケマンソウ亜科多年草。本種のみでオサバグサ属を構成する。

オサバグサ
2008年6月下旬 福島県会津地方
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
: キンポウゲ目 Ranunculales
: ケシ科 Papaveraceae
亜科 : ケマンソウ亜科 Fumarioideae
: オサバグサ属 Pteridophyllum
: オサバグサ P. racemosum
学名
Pteridophyllum racemosum Siebold et Zucc.

新エングラー体系ではケシ科クロンキスト体系ではケマンソウ科に分類されていた。独立のオサバグサ科( Pteridophyllaceae )とされたこともある。

特徴 編集

は多数根生し、長さ10-20cm、幅2.5-3cmになり、基部は短い柄をもつ。葉はの歯状に深く裂け、表面にあらい毛をもち、裂けた羽片の幅は3mmになる。花期は6-8月。花茎は直立し、高さは15-25cmになり、花茎の上部に、白色の4弁のを下向きに多数つける。小花柄の長さは10-15mm、花弁は長楕円形で長さは5mmになる。

葉の形がシダ類に似、機織の筬(おさ)に似ていることからこの名がついた。

分布と生育環境 編集

日本特産。本州の中部地方、東北地方に分布し、亜高山帯針葉樹林の林床、林縁にまれに生育する。

ギャラリー 編集

参考文献 編集