オニオオバン(鬼大鷭、学名:Fulica gigantea) は、ツル目クイナ科に分類される鳥類の一種である。

オニオオバン
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ツル目 Gruiformes
: クイナ科 Rallidae
: オオバン属
Fulica
: オニオオバン
F. gigantea
学名
Fulica gigantea
(Edwards[1], 1841)
和名
オニオオバン
英名
Giant Coot

分布 編集

ペルーからチリ北部、アルゼンチン北西部のアンデス高地に分布する。

形態 編集

体長約49-59cm。オオバン属の中で最大の種である。若鳥のうちは飛ぶことができるが、成鳥になると飛べなくなる。全身が暗い灰黒色で、雨覆は色が一層濃くなっている。尾は黒色である。額にはくちばしが延長したような「額板」がある。額板は黄色で中央部が白色、嘴は濃い赤褐色で先端に白色の斑がある。脚は濃い赤茶色である。

生態 編集

標高3600mから6500mまでの高地の淡水の湖沼に生息する。非繁殖期には群れを作るが、繁殖期は番いで縄張りを持つ。

ほぼ1年中繁殖する。浮き草の上に植物の葉などを積み上げて巣を作る。時には直径数メートルに及ぶこともある。1腹約7個の卵を産む。

参考文献 編集

  • 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育10-II (ツル目)』、東京動物園協会、1989年、84、166頁。
  • 『動物たちの地球 18 タンチョウ・ヤンバルクイナ・バンほか』、朝日新聞社1991年、184頁
  1. ^ William Henry Edwards or シデナム・エドワーズ