オマー・ブラウンOmar Brown1982年6月21日 ‐ )は、トレローニー教区出身で短距離走が専門の元陸上競技選手。室内200mの自己ベストは元室内ジャマイカ記録の20秒52。2006年コモンウェルスゲームズ男子200mの金メダリストである。妻はオリンピック世界選手権で5つの金メダルを獲得しているベロニカ・キャンベル=ブラウン

オマー・ブラウン Portal:陸上競技
選手情報
ラテン文字 Omar Brown
国籍 ジャマイカの旗 ジャマイカ
競技 陸上競技 (短距離走)
種目 200m
大学 アメリカ合衆国の旗 アーカンソー大学
生年月日 (1982-06-21) 1982年6月21日(41歳)
出身地 ジャマイカの旗 トレローニー教区
身長 177cm
体重 70kg
成績
世界選手権 200m 1次予選途中棄権 (2005年)
地域大会決勝 コモンウェルスゲームズ
200m 優勝 (2006年)
自己ベスト
60m 6秒72 (2004年)
100m 10秒27 (2000年)
200m 20秒33 (2006年)
400m 46秒00 (2005年)
獲得メダル
陸上競技
ジャマイカの旗 ジャマイカ
コモンウェルスゲームズ
2006 メルボルン 200m
中央アメリカ・カリブジュニア選手権
2000 サンフアン 200m
2000 サンフアン 4x100mR
カリフタゲームズ (U20)
2000 セントジョージズ 100m
2000 セントジョージズ 200m
2000 セントジョージズ 4x100mR
1999 フォール=ド=フランス 200m
1999 フォール=ド=フランス 100m
世界ユース選手権
1999 ブィドゴシュチュ 4x100mR
1999 ブィドゴシュチュ 200m
1999 ブィドゴシュチュ 100m
中央アメリカ・カリブジュニア選手権 (U17)
1998 ジョージタウン 100m
1998 ジョージタウン 200m
1998 ジョージタウン 4x100mR
カリフタゲームズ (U17)
1998 ポートオブスペイン 200m
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経歴 編集

1999年7月にブィドゴシュチュで開催された世界ユース選手権に出場すると、男子100mの決勝で10秒43(+1.4)をマークし、マーク・ルイス=フランシス(10秒40)、Bryan Sears(英語版)(10秒42)に次ぐ3位に入り銅メダルを獲得[1]。男子200mは決勝で21秒09(+0.9)をマークし、Timothy Benjamin(英語版)(20秒72)に次ぐ2位に入りに銀メダルを獲得[2]。男子4×100mリレーでは決勝でジャマイカチーム(ウィンストン・スミスマイケル・フレイター、Davion Spence、ブラウン)のアンカーを務め、ユース世界最高記録(当時)となる40秒03をマークしての金メダル獲得に貢献し[3]、出場した3種目全てでメダルを獲得した。

2000年10月にサンティアゴで開催された世界ジュニア選手権に出場すると、男子200mは決勝に進出するも21秒04(+1.3)の4位に終わり、0秒10差でメダルを逃した[4]。男子4×100mリレーでは決勝でジャマイカチーム(マイケル・フレイター、ブラウン、ウィンストン・スミス、マービン・アンダーソン)の2走を務めたが、40秒07の5位に終わった[5]

2005年8月のヘルシンキ世界選手権男子200mに出場してシニアの世界選手権を初めて経験するも、1次予選で途中棄権に終わった[6]

2006年3月にメルボルンで開催されたコモンウェルスゲームズ男子200mにおいて決勝まで進出すると、決勝では20秒47(+0.5)をマークしてステファン・バックランドに同タイム着差ありで競り勝ち、シニアの主要国際大会で初のタイトルを獲得した[7]

家族 編集

妻は2004年アテネオリンピックで女子200mと4×100mリレーの2冠達成、2008年北京オリンピックの女子200mで2連覇を達成するなど、オリンピック世界選手権で5つの金メダルを獲得しているベロニカ・キャンベル=ブラウン。2007年11月3日に結婚した[8]

自己ベスト 編集

記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
100m 10秒27 (+0.5) 2000年7月21日   キングストン
200m 20秒33 (+1.2) 2006年5月21日   カーソン
400m 46秒00 2005年4月17日   ウォルナット
室内
60m 6秒72 2004年2月28日   レキシントン
200m 20秒52 2005年3月11日   フェイエットビル 元室内ジャマイカ記録
300m 33秒20 2006年2月10日   フェイエットビル
400m 46秒74 2005年2月26日   フェイエットビル

主要大会成績 編集

備考欄の記録は当時のもの

大会 場所 種目 結果 記録 備考
1998 カリフタゲームズ (U17) (en   ポートオブスペイン 200m 2位 21秒71 (0.0)
中央アメリカ・カリブ
ジュニア選手権 (U17) (en
  ジョージタウン 100m 優勝 10秒69 (+1.2)
200m 優勝 21秒47 (+0.8)
4x100mR 優勝 42秒12 (4走)
1999 カリフタゲームズ (U20) (en   フォール=ド=フランス 100m 3位 10秒69 (-0.4)
200m 2位 21秒18 (+1.3)
パンアメリカン
ジュニア選手権 (en
  タンパ 100m 4位 10秒66 (0.0)
世界ユース選手権   ブィドゴシュチュ 100m 3位 10秒43 (+1.4) 2位と0秒01差
1位と0秒03差
200m 2位 21秒09 (+0.9)
4x100mR 優勝 40秒03 (3走) ユース世界最高記録
2000 カリフタゲームズ (U20) (en   セントジョージズ 100m 優勝 10秒39 (+0.6)
200m 優勝 21秒06 (+0.9)
4x100mR 優勝 40秒55 (4走)
中央アメリカ・カリブ
ジュニア選手権 (en
  サンフアン 200m 優勝 21秒10 (+2.0)
4x100mR 優勝 40秒39 (2走)
世界ジュニア選手権   サンティアゴ 200m 4位 21秒04 (+1.3)
4x100mR 5位 40秒07 (2走)
2001 中央アメリカ・カリブ選手権 (en   グアテマラシティ 4x100mR 決勝 DNF (4走)
2005 世界選手権   ヘルシンキ 200m 1次予選 DNF
2006 コモンウェルスゲームズ (en   メルボルン 200m 優勝 20秒47 (+0.5) 2位と同タイム着差あり

脚注 編集

  1. ^ 第1回世界ユース選手権男子100m決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月19日閲覧。
  2. ^ 第1回世界ユース選手権男子200m決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月19日閲覧。
  3. ^ 第1回世界ユース選手権男子4×100mリレー決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月19日閲覧。
  4. ^ 2000年世界ジュニア選手権男子200m決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月19日閲覧。
  5. ^ 2000年世界ジュニア選手権男子4×100mリレー決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月19日閲覧。
  6. ^ 第10回世界選手権男子200m1次予選リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月19日閲覧。
  7. ^ 83,000 spectators applaud Pittman's gold - Commonwealth Games, Day Five”. 国際陸上競技連盟 (2006年3月23日). 2016年2月19日閲覧。
  8. ^ IAAF NEWS N.89 国際陸上競技連盟 (PDF, 2.2 MB) 2016年02月19日閲覧

外部リンク 編集