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オーエン・ハート

カナダのプロレスラー (1965-1999)

オーエン・ハート（Owen Hart、1965年5月7日 - 1999年5月23日）は、カナダ・アルバータ州カルガリー出身のプロレスラー。

オーエン・ハート
オーエン・ハートの画像
1999年
プロフィール
リングネーム オーエン・ハート
ブルー・ブレイザー
ブルー・エンジェル
"ザ・ロケット" オーエン・ハート
本名 オーエン・ジェイムズ・ハート
ニックネーム キング・オブ・ハーツ
ブラック・ハート
イナフ・イズ・イナフ
ザ・ロケット
カルガリーの天才児
カナダの赤獅子
身長 180cm
体重 103kg（全盛時）
誕生日 1965年5月7日
死亡日 (1999-05-23) 1999年5月23日（34歳没）
出身地 カナダの旗 カナダ
アルバータ州の旗アルバータ州カルガリー
スポーツ歴 レスリング
トレーナー スチュ・ハート
デビュー 1986年
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プロレスの名門ハート・ファミリーの出身で、父はスチュ・ハート。12人兄弟の末っ子で、兄にブレット・ハートなどがいる。

来歴

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ハイスクール時代からカルガリー大学を通してレスリングで活動し、1986年4月に父のスチュ・ハートが主宰していたスタンピード・レスリングにて正式にプロデビュー[1]。1987年8月には新日本プロレスに初来日[2]。以降、馳浩や山田恵一らと名勝負を繰り広げ、IWGPジュニアヘビー級王座も獲得している[3]。

1988年下期よりWWF（現：WWE）に参戦。ブルー・ブレイザー（The Blue Blazer）なる、鳥をモチーフとしたスーパーヒーローのギミックを与えられ、マスクマンに扮しての登場であった[4]。当時のWWFのメインターゲットだった子供ファン向けのベビーフェイスとして、マイク・シャープ、ロン・バス、ニコライ・ボルコフ、ボリス・ズーコフなど体格差のある巨漢ヒールから勝利を収め[5]、1989年4月2日のレッスルマニアVではミスター・パーフェクトと対戦している[6]。

1989年下期からはWWFを一旦離れてスタンピード・レスリングに戻り、前年末にWWFを離脱していたダイナマイト・キッドやジョニー・スミスと対戦[7]。翌1990年にかけては日本での主戦場だった新日本プロレスに継続参戦した[8][9]。メキシコのLLIやヨーロッパのCWAにも遠征しており[10][11]、ブルー・ブレイザーのギミックで参戦したLLIでは、1991年5月19日にカネックとの覆面剥ぎマッチが行われた[12]。

1991年11月、素顔の "ザ・ロケット" オーエン・ハート（"The Rocket" Owen Hart）としてWWFに再登場。以降、1990年代全般に渡ってWWFに定着し、初期はブルー・ブレイザー時代と同様のベビーフェイスとして、義兄のジム・ナイドハートとのニュー・ファウンデーション（The New Foundation）[13]、ココ・B・ウェアと組んでのハイ・エナジー（High Energy）[14]など、主にタッグマッチ戦線で活動した[15]。1993年12月24日には、兄のキース、ブルース、ブレット・ハートと共に「ハート4兄弟」としてサバイバー・シリーズに出場[16]。しかし、この大会での同士討ちがもとで、ブレットとの間に不協和音が生じる[15]。

翌1994年1月22日のロイヤルランブルでは、ブレットと組んでザ・ケベッカーズ（ジャック&ピエール）と対戦したが、膝を負傷したブレットがレフェリーストップ負けを喫したことに腹を立て、ブレットを攻撃してヒールに転向[15]。同年6月19日にメリーランド州ボルティモアで開催されたキング・オブ・ザ・リングでは、準々決勝でタタンカ、準決勝で1-2-3キッド、決勝でレイザー・ラモンを破って優勝を果たす[17]。以降、キング・オブ・ハーツ（The King of Harts）を自称し、ブレットとの兄弟抗争を繰り広げた[15]。

1995年から1996年にかけてはヨコズナやブリティッシュ・ブルドッグをパートナーに、スモーキン・ガンズ（ビリー・ガン&バート・ガン）やショーン・マイケルズ&ディーゼルなどのチームを破り、WWF世界タッグ王座を再三獲得[18]。1997年4月28日にはネブラスカ州オマハにて、ロッキー・メイビアからインターコンチネンタル・ヘビー級王座を奪取した[19]。

ラモンやディーゼルなどの主力レスラーが次々とWCWに引き抜かれ、WWFが倒産寸前まで追い込まれた時期は、ブレットやマイケルズ、ストーン・コールド・スティーブ・オースチン、ジ・アンダーテイカーらと共に団体を支えた。ブレットのヒールターン後はハート・ファウンデーションの一員となったが、モントリオール事件以降もWWFに残留[15]。WWFがアティテュード路線に入った1998年にはハンター・ハースト・ヘルムスリーとヨーロピアン王座を争い[20]、ブラック・ハート（The Black Hart）を名乗ってザ・ロック率いるネーション・オブ・ドミネーションにも一時加入[21]。その後はジェフ・ジャレットとのタッグチームで活躍した[15]。

1999年に入り、WWFデビュー時のギミックであるブルー・ブレイザーをヒール・バージョンで復活させた[15]。同年5月23日、ミズーリ州カンザスシティで開催されたPPV "オーバー・ジ・エッジ" において、天井から吊るされての入場中にワイヤーが外れて転落、胸部からロープに激突してマット上に叩きつけられた[22]。この事故により同日死去したが、事実上の即死であった[22]。

事故の翌日に放映されたRAWは、オーエンを追悼する内容となり（"Raw is Owen" として放送）、多くのレスラーが弔意を示した[22]。しかし、兄のブレットはビンス・マクマホンを責め、事故後もPPV収録を継続したことに対しての批判も集まった[22]。

得意技

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獲得タイトル

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ワールド・レスリング・フェデレーション
ユナイテッド・ステーツ・レスリング・アソシエーション
  • USWA統一世界ヘビー級王座 : 1回[26]
スタンピード・レスリング
  • 英連邦ミッドヘビー級王座 : 1回[27]
新日本プロレス

脚注

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  1. ^ “Owen Hart: Matches 1986”. Cagematch.net. 2023年10月12日閲覧。
  2. ^ “NJPW 1987 Summer Night Fever in Kokugikan & Sengoku Kassen Series”. Puroresu.com. 2023年10月12日閲覧。
  3. ^ a b “IWGP Junior Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2023年10月12日閲覧。
  4. ^ “Owen Hart's Blue Blazer & 9 Other Wrestlers Who Went Back to Old Gimmicks”. The Sportster (2022年10月21日). 2023年10月12日閲覧。
  5. ^ “The WWE matches fought by Owen Hart in 1989”. Wrestlingdata.com. 2023年10月18日閲覧。
  6. ^ “WWF WrestleMania V "The Mega-Powers Explode"”. Cagematch.net. 2023年10月12日閲覧。
  7. ^ “The Stampede matches fought by Owen Hart in 1989”. Wrestlingdata.com. 2023年10月18日閲覧。
  8. ^ “TheNJPW matches fought by Owen Hart in 1989”. Wrestlingdata.com. 2023年10月18日閲覧。
  9. ^ “TheNJPW matches fought by Owen Hart in 1990”. Wrestlingdata.com. 2023年10月18日閲覧。
  10. ^ “The LLI matches fought by Owen Hart in 1991”. Wrestlingdata.com. 2023年10月18日閲覧。
  11. ^ “The CWA matches fought by Owen Hart in 1991”. Wrestlingdata.com. 2023年10月18日閲覧。
  12. ^ “UWA TV”. Cagematch.net. 2023年10月18日閲覧。
  13. ^ “10 Things Fans Should Know About Jim "The Anvil" Neidhart”. The Sportster (2022年1月29日). 2023年10月12日閲覧。
  14. ^ “High Energy: Hooray For Giant Neon Checkered Pants!”. WrestleCrap. 2023年10月12日閲覧。
  15. ^ a b c d e f g h “Profile: Owen Hart”. Online World of Wrestling. 2023年10月12日閲覧。
  16. ^ “WWF Survivor Series 1993”. Cagematch.net. 2023年10月12日閲覧。
  17. ^ “WWF King of The Ring 1994”. Cagematch.net. 2023年10月12日閲覧。
  18. ^ a b “WWWF/WWF/WWE World Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2023年10月12日閲覧。
  19. ^ a b “WWF/WWE Intercontinental Title”. Wrestling-Titles.com. 2023年10月12日閲覧。
  20. ^ a b “WWF/WWE European Title”. Wrestling-Titles.com. 2023年10月12日閲覧。
  21. ^ “Why Owen Hart Joined The Nation of Domination, Explained”. The Sportster (2022年10月8日). 2023年10月12日閲覧。
  22. ^ a b c d “The Owen Hart Tragedy Was the Moment We Came to See Wrestlers as Human”. Sports Illustrated (2019年5月23日). 2023年10月12日閲覧。
  23. ^ “History of the WWE Intercontinental Championship”. WWE.com. 2023年10月12日閲覧。
  24. ^ “History of the WWE European Championship”. WWE.com. 2023年10月12日閲覧。
  25. ^ “History of the WWE World Tag Team Championship”. WWE.com. 2023年10月12日閲覧。
  26. ^ “USWA Unified World Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2023年10月12日閲覧。
  27. ^ “British Commonwealth Mid-Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2023年10月12日閲覧。

外部リンク

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