オーキッドコート

兵庫県神戸市東灘区にある大規模マンション

オーキッドコート: Orchid Court)は、兵庫県神戸市東灘区に所在する総戸数197戸の大規模マンション。敷地面積は35,586,18m2住吉村邸宅群の中にあった 久原邸 を引き継いで建設された。

オーキッドコート
湖南館の鴨
情報
設計者 Charles Moore
建築主 三井不動産
三井物産
川崎重工業 ほか
事業主体 三井不動産
構造形式 鉄骨鉄筋コンクリート 銅板葺き
階数 地下1階・地上9階(渓西館)
地下1階・地上12階(左峯館)
地下1階・地上11階(右峯館)
地下1階・地上8階(湖南館)
地下1階・地上2階(メインオフィス棟)
エレベーター数 14
戸数 52(渓西館)
46(左峯館・右峯館)
53(湖南館)
竣工 1997年2月
所在地 658-0073
兵庫県神戸市東灘区西岡本2丁目7-1
座標 北緯34度43分21.6秒 東経135度15分54.9秒 / 北緯34.722667度 東経135.265250度 / 34.722667; 135.265250 (オーキッドコート)座標: 北緯34度43分21.6秒 東経135度15分54.9秒 / 北緯34.722667度 東経135.265250度 / 34.722667; 135.265250 (オーキッドコート)
備考 共用施設:20m室内プール、ゴルフレインジ、住人専用80人収容ラウンジ、住人専用レストラン、ドライ・ウエットサウナ、ジャクジー3か所、マナーハウス、ガーデナーハウス、ブロードレイク、滝 など
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地図
地図

三井不動産三井物産川崎重工業等の共同開発によって1997年2月に全体が竣工した。

設計: チャールズ ムーア (Charles Moore) An Architectual Life Memoirs & Memories of Charles W. Moore (ISBN 0-8212-2167-1) には、ウォーターアーキテクト チャールズムーアが、久原邸時代からあった水流を利用し、オーキッドコートを設計したことが AIAゴールドメダル 受賞のきっかけだったとの記述がある。

デザイン: アンドレ プットマン (Andree Putman) デザイン界のココ.シャネルと呼ばれるフランス建築デザイン界の巨匠。カールラガーフェルドのブティックやパリ7区の自宅をデザインしたことでも有名。香港プットマンレジデントホテル超音速機コンコルドの内装、フランス文化省の大臣室(ジャックラングの部屋と呼ばれている。)ニューヨーク モーガンズホテルクリストフル カトラリー、ルイヴィトン グルーマー、他 ブランドショップ内装デザインなども手掛ける。

関西の拠点:歴史小説家「陳舜臣」が晩年オーキッドで生活していたのは有名。そのほか、「山下智之」ら作家や「イチロー」(オリックス時代)などスポーツ選手、芸能人などの関西での生活拠点に使用されている例が多い。

敷地権 編集

1998年1月10日付 開発許可変更届第3153号で、7棟の建設計画が4棟のみの開発許可に変更された。そのため、敷地35,586.18㎡(10,783.69坪)は、197戸の占有住戸所有者で共有され、1戸あたり平均して180.64㎡(54.73坪)の土地敷地所有権を持ち、マンションの専有面積の8割以上の土地敷地権を持つという、一戸建て並みの土地権利を持っている。[1]

建物構成 編集

レジデント建物4棟(渓西館、左峯館、右峯館、湖南館)とマナーハウス、メインオフィス棟、クーリングタワー、ガーデナーハウスなどで構成される。

渓西館 (West Creek) 編集

Meadow Creek(草原地 渓流)がある庭園の西側に建つレジデント。

東側草原地域は全面芝生で覆われ、ニューヨークセントラルパークやロンドンのハイドパークを連想させる。

鉄骨鉄筋コンクリート造。銅板葺き屋根。地下1階・地上9階建て(総戸数52戸)。

  • 1階 2120.85m2
  • 2階 1991.48m2
  • 3階 1874.1m2
  • 4階 1429.84m2
  • 5階 1429.84m2
  • 6階 1340.05m2
  • 7階 827.72m2
  • 8階 498m2
  • 9階 179.70m2
  • 地下1階 2160.31m2

左峯館 (Pollux) 編集

Center Courtの西側に建つ中核的タワーで、Castor(右峯館)と対になっていることから、ふたご座のβ星(伝説では双子の兄)の名前になった。

南側の住吉川にかかる久原橋や西側甲南小学校などを眺める。

鉄骨鉄筋コンクリート造。銅板葺き屋根。地下1階・地上12階建て(総戸数46戸)。

  • 1階 1388.76m2
  • 2階 1173.19m2
  • 3階 1065.17m2
  • 4階 988.37m2
  • 5階 973.15m2
  • 6階 869.78m2
  • 7階 820.31m2
  • 8階 674.16m2
  • 9階 581.09m2
  • 10階 581.09m2
  • 11階 380.57m2
  • 12階 251.14m2
  • 地下1階 1592.19m2

右峯館 (Castor) 編集

Center Courtの東側に建つ中核的タワーで、Pollux(左峯館)と対になっていることから、ふたご座のα星(伝説では双子の弟)の名前になった。

南西側の住吉川遊歩道や東側にはBroad Lake(庭園内の湖)やその周辺の南洋植物、松の古木などを望み、高層では大阪平野全体を見渡す眺めを持つ。

鉄骨鉄筋コンクリート造。銅板葺き屋根。地下1階・地上11階建て(総戸数46戸)。

  • 1階 1405.68m2
  • 2階 1055.21m2
  • 3階 10655.21m2
  • 4階 978.31m2
  • 5階 947.21m2
  • 6階 869.78m2
  • 7階 820.31m2
  • 8階 674.16m2
  • 9階 581.09m2
  • 10階 581.09m2
  • 11階 380.57m2
  • 12階 251.14m2
  • 地下1階 1328.97m2

湖南館 (Lake Side) 編集

 
湖南館(Broad Lake)の鴨

庭園内のBroad Lake(湖)に寄り添って建つことからこの名のついたレジデント。

Broad Lake(湖)にせり出したPagodaパゴダが南洋や地中海のシーサイドリゾートを思わせる。比較的低層でBroad Lake(湖)や各種の植物を身近に感じて自然あふれる生活を保障している。

鉄骨鉄筋コンクリート造。銅板葺き屋根。地下1階・地上8階建て(総戸数53戸)。

  • 1階 1168.86m2
  • 2階 1048.55m2
  • 3階 1048.55m2
  • 4階 1048.55m2
  • 5階 951.76m2
  • 6階 902.73m2
  • 7階 486.39m2
  • 8階 175.86m2
  • 地下1階1523.9m2

マナーハウス 編集

庭園中央部にたたずむ多目的スペース。

鉄骨鉄筋コンクリート造。銅板葺き屋根。474.61m2

その他 編集

メインオフィス棟(地下1階・地上2階)、クーリングタワー、ガーデナーハウスなどがある。

脚注 編集

  1. ^ 『神戸「オーキッドコート」』。ISBN 9784434314032