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オーバーヘッドプロジェクタ: Overhead projectorOHP)とは、テキストを含む画像を聴衆に提示するための表示システムの一種。

授業で使用中のオーバヘッドプロジェクタ

目次

構造編集

オーバーヘッドプロジェクタは、非常に明るい光源と冷却ファンを内蔵した箱の上部に、レンズが付属した装置である。さらにその上にアームが伸びていて、光を反射してスクリーンに投影する。

使用する際は、OHPシートをレンズの上に置く。光源の光はOHPシートを透過し、反射鏡に集まり、スクリーンにOHPシートの内容が表示される。話者が投影内容の一部分を指示したい場合、話者はOHPシートを直接指示することにより、聴衆はスクリーン上の話者指示を見ることができる。長いOHPシートを巻き取り、スクロール出来る機種や、超広角ミラーを利用した軽量薄型の機種も存在した。

 
OHPの構造
1 hohlspiegel(凹面鏡) 2 Lampe(光源) 3 Kondensorlinse(集光レンズ) 4 untere FresnelLinse(下フレネルレンズ) 5 obere FresnelLinse(上フレネルレンズ) 6 Haltestifte(固定ピン) 7 Arbeitsfläche(平面台) 8 Objektiv(レンズ) 9 Fokussierung(焦点調節ダイヤル) 10 Umlenkspiegel(反射鏡)

歴史編集

OHPは、1927年にドイツのリーゼガング社によって発明され、警察の鑑識作業において、顔写真を投影するために使われていた。その後、1950年代終盤から1960年代初めにかけて学校やビジネスで広く利用されるようになった。

初期の主要メーカーは 3M である。市場の拡大と共に、1953年には Buhl Industries が設立され、米国におけるOHP用光学部品の主要メーカーとなった。1957年、米国政府の教育補助金制度によってOHPが大量に学校に導入されるようになり、この傾向はその後[いつ?]も続いている。

利用の減退編集

かつてオーバーヘッドプロジェクタは教室や会議室には必須の備品となっていたが、2000年代以降は書画カメラなどを使って撮影した原稿を大型のコンピュータモニタービデオプロジェクタに映し出したり、インタラクティブ・ホワイトボードなどを使う方式に置換されつつある。

Microsoft PowerPointのようなプレゼンテーションソフトウェアが登場した当初は、OHPシートに印字して使う方法が主流であった[要出典]が、その後、コンピュータの映像信号を直接プロジェクタに投影してプレゼンテーションを作成することができるようになった。これにより、OHPシートでは難しいアニメーションや動画などを投影することが出来るようになった。

これらの機器はオーバーヘッドプロジェクタに比較して故障しやすく、習熟するのに時間がかかるという批判もある[要出典]。コンピュータ・プロジェクション・システムは、OHPシートを作成する手間がない。しかし、システムの故障に備えて発表者がOHPシートも用意しておくことが多い[要出典]。さらに、オーバーヘッドプロジェクタではその場でOHPシートに書き込むことで効果的なプレゼンテーションが可能という面もある。

ポップカルチャーでの用法編集

Farewell to Overhead
2005年、monochrom というグループが「死んだメディア」であるオーバヘッドプロジェクタについての悲しげな電子ポップ・ミュージックを生み出した[1]

参考文献編集

501 Ways to Use the Overhead Projector by Lee Green (ISBN 0-87287-339-0)

関連項目編集