オーラコゲン (aulacogen) とは、プレートテクトニクスにおける三重点から伸びるリフトのうち、発達が停止(失敗)したものを指す。ギリシャ語の「aulax」に由来し、1946年ソ連地質学者ニコラス・シャツキ (Nicholas Shatski) が初めて使用し、のちに再定義された。オラーコジンとも[1]

概要 編集

大陸プレート下部の三重点からは、三方向に分裂が起こるが、その一方向の分裂拡大が停止することがある。未発達のリフトはオーラコゲンと呼ばれ、堆積物で埋積された大陸内の地溝となる。しかし、この部分は地質学的に弱いため、その後の地震火山の活動が度々生じることになる。そして、リフトの再形成が起こることもある。

脚注 編集

  1. ^ 志岐, 常正、立石, 雅昭「フォッサマグナ オラーコジン説について」『月刊地球 号外』第3巻、1991年、106–112頁、ISSN 0916-9733 

関連項目 編集