カオグロトキ(顔黒朱鷺、学名:Theristicus melanopis)は、トキ科に分類される鳥類の一種である。

カオグロトキ
保全状況評価= [1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ペリカン目 Pelecaniformes
: トキ科 Threskiornithidae
亜科 : トキ亜科 Threskiornithinae
: カオグロトキ属 Theristicus
: カオグロトキ T. melanopis
学名
Theristicus melanopis
(Gmelin1789)
英名
Black-faced Ibis

分布 編集

ペルーエクアドルからボリビアチリアルゼンチン西部まで分布する。

形態 編集

体長約75cm。頭部から胸にかけては白みの強い褐色で頭頂部は褐色みが強く、背中は灰褐色である。胸に灰色の帯がある。大雨覆は白色、風切羽と尾は黒色である。腹部は黒色。眼の周囲から嘴の基部まで黒い皮膚が裸出しており、嘴は黒色、脚は赤色である。

生態 編集

山地の河川や湿地、沼地に生息する。

昆虫類両生類爬虫類などを捕食する。植物の種子を食べることもある。

崖の裂け目や岩棚、樹上に集団で小規模のコロニーを形成して繁殖する。1腹2-3個の卵を産み、抱卵期間は約28日である。雛は約56日で巣立ちする。

亜種 編集

以下の2亜種に分類される。

  • Theristicus melanopis branickii
  • Theristicus melanopis melanopis

参考文献 編集

  • 『世界の動物|分類と飼育 コウノトリ目+フラミンゴ目』、財団法人東京動物園協会、1985年、84-85頁