カステルフランコ・ヴェーネト

コムーネ

カステルフランコ・ヴェーネト: Castelfranco Veneto)は、イタリア共和国ヴェネト州トレヴィーゾ県の都市であり、その周辺地域を含む人口約33,100人の基礎自治体コムーネ)。県都トレヴィーゾコネリアーノに次ぎ、県内第3位のコムーネ人口を有する。

カステルフランコ・ヴェーネト
Castelfranco Veneto
カステルフランコ・ヴェーネトの風景
 
行政
イタリアの旗 イタリア
ヴェネト州の旗 ヴェネト
県/大都市 トレヴィーゾ
CAP(郵便番号) 31033
市外局番 0423
ISTATコード 026012
識別コード C111
分離集落 #分離集落参照
隣接コムーネ #隣接コムーネ参照
公式サイト リンク
人口
人口 33112 人 (2022-01-01 [1])
人口密度 650.1 人/km2
文化
住民の呼称 Castellani
守護聖人 San Liberale
祝祭日 4月27日
地理
座標 北緯45度40分 東経11度56分 / 北緯45.667度 東経11.933度 / 45.667; 11.933座標: 北緯45度40分 東経11度56分 / 北緯45.667度 東経11.933度 / 45.667; 11.933
標高 43 (31 - 58) [2] m
面積 50.93 [3] km2
カステルフランコ・ヴェーネトの位置(イタリア内)
カステルフランコ・ヴェーネト
カステルフランコ・ヴェーネトの位置
トレヴィーゾ県におけるコムーネの領域
トレヴィーゾ県におけるコムーネの領域 地図
イタリアの旗 ポータル イタリア
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中世にトレヴィーゾ市が築いた城砦を起源とし、旧市街は当時の重厚な城壁と塔に囲まれている。画家ジョルジョーネの出身地であり、また3本の鉄道幹線が集まる交通の要衝である。

地理 編集

位置・広がり 編集

トレヴィーゾ県南西部に位置するコムーネ。県都トレヴィーゾから西へ約24km、パドヴァから北へ約30km、ヴィチェンツァから東北東へ約34km、州都ヴェネツィアから北西へ約40kmの距離にある[4]

隣接コムーネ 編集

隣接するコムーネは以下の通り。PDはパドヴァ県所属。

気候分類・地震分類 編集

気候分類では、zona E, 2429 GGに分類される[5]。 また、イタリアの地震リスク階級 (itでは、zona 2 (sismicità media) に分類される[6]

 
トレヴィーゾ県概略図

歴史 編集

 
カステルフランコの城壁 (mura)

1195年トレヴィーゾ市が抗争関係にあったパドヴァに対して築いた城砦が、この都市の起源である。1246年にはエッツェリーノ3世・ダ・ロマーノ (Ezzelino III da Romanoによって占領されたが、彼の死後の1259年にトレヴィーゾ市に返還されている。1329年にはヴェローナの支配者であったカングランデ1世・デッラ・スカラ (Cangrande I della Scalaがこの都市を獲得した。

1339年、この都市はトレヴィーゾとともにヴェネツィア共和国に編入され、以後1797年までその統治下にあった。

行政 編集

分離集落 編集

カステルフランコ・ヴェーネトには、以下の分離集落(フラツィオーネ)がある。

文化・観光 編集

 
ジョルジョーネ『カステルフランコ祭壇画』。

この都市の最も古い区画は、中世の城壁と塔に囲まれている。この区画は1211年にトレヴィーゾ市の人々によって築かれた(チッタデッラ参照)。

この都市は、ルネサンス期の画家ジョルジョーネ生誕の地である。1723年に完成したサン・リベラーレ大聖堂(カテドラル)には、ジョルジョーネの傑作とされる作品の一つ『玉座の聖母子と聖リベラーレ、聖フランチェスコ』(1504年頃)がある。一般に『カステルフランコ祭壇画』(Pala del Giorgione) や『カステルフランコの聖母』といった名で呼ばれるこの祭壇画の背景には、この都市の旧市街の塔が描かれている。

カテドラルはフランチェスコ・マリア・プレーティ (Francesco Maria Pretiによって設計されたロマネスク様式の建物である。このカテドラルには、他にパオロ・ヴェロネーゼのフレスコ画の断片7つがある。

交通 編集

鉄道 編集

1877年に開業したカステルフランコ・ヴェーネト駅 (Castelfranco Veneto railway stationは、3本の鉄道路線の集まるジャンクションである。トレント=ヴェネツィア線 (it:Ferrovia Trento-Venezia、モンテベッルーナ=カンポサンピエロ線 (it:Ferrovia Montebelluna-Camposampiero(カラルツォ=パドヴァ線 (Calalzo–Padua railway)、ヴィチェンツァ=トレヴィーゾ線 (it:Ferrovia Vicenza-Trevisoが交わるこの駅は、州内で最も乗降客の多い駅の一つである。

姉妹都市 編集

人物 編集

著名な出身者 編集

脚注 編集

  1. ^ Popolazione residente al 1° Gennaio 2022” (イタリア語). 国立統計研究所(ISTAT). 2022年9月14日閲覧。左側メニューのRipartizione:Nord-est > Regione:Veneto > Provincia: Treviso > Castelfranco Veneto を選択
  2. ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Popolazione residente - Treviso (dettaglio loc. abitate) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2019年12月22日閲覧。
  3. ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Superficie territoriale (Kmq) - Treviso (dettaglio comunale) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2015年6月7日閲覧。
  4. ^ 地図上で2地点の方角・方位、距離を調べる”. 2015年6月7日閲覧。
  5. ^ Tabella dei gradi/giorno dei Comuni italiani raggruppati per Regione e Provincia”. 新技術エネルギー環境局(ENEA) (2011年3月1日). 2017年1月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月20日閲覧。
  6. ^ classificazione sismica aggiornata al 31-marzo-2022-provincia” (xls). https://rischi.protezionecivile.gov.it/it/sismico/attivita/classificazione-sismica. イタリア市民保護局. 2022年4月30日閲覧。

文献 編集

  •   この記事にはアメリカ合衆国内で著作権が消滅した次の百科事典本文を含む: Chisholm, Hugh, ed. (1911). "Castelfranco Veneto". Encyclopædia Britannica (英語). Vol. 5 (11th ed.). Cambridge University Press. p. 471.

外部リンク 編集