カスピアセッケイ (カスピア雪鶏、学名:Tetraogallus caspius)は、キジ目キジ科に分類される鳥類の一種である。

カスピアセッケイ
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: キジ亜目 Galliformes
: キジ科 Phasianidae
: セッケイ属 Tetraogallus
: カスピアセッケイ
T. caucasicus
学名
Tetraogallus caspius
(Gmelin, 1784)
和名
カスピアセッケイ
英名
Caspian Snowcock
亜種

T. c. caspius
T. c. semenowtianschanskii

分布

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トルコ東部からアルメニアイランカスピ海南部周辺にかけて分布する。

形態

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通常は、体長56 - 63cmだが70cmに達する固体もいる。雄の体の上面は暗い灰色で、褐色や黄褐色の斑が入る。胸の上部は灰色で黒い斑が入り、胸の下部から腹にかけては灰褐色である。顔の耳羽から喉にかけて大きな灰色斑がある。雌は、胸の上部の斑が黄褐色で、顔にも黄褐色の斑が混じる。嘴は暗い黄色、脚は赤色で距が1対ある。

生態

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海抜1,800 - 3,000mの岩のある草原に生息する。

植物の茎、根、種子を食べる。

繁殖期は4 - 5月で、地上の浅い窪地に枯れ草などを敷いて営巣する。1腹4-6個の卵を産む。抱卵期間は約28日である。雌のみが抱卵する。

亜種

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以下の2亜種に分類される。

  • Tetraogallus caspius caspius
  • Tetraogallus caspius semenowtianschanskii

参考文献

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  • 『世界の動物|分類と飼育 キジ目』、財団法人東京動物園協会、1987年、68頁