カルピスウォーター

カルピスが製造し、アサヒ飲料が販売する日本の乳清飲料

カルピスウォーターCalpis Water)は、カルピス株式会社(二代目法人)が製造し、アサヒ飲料が販売する乳清飲料。2022年春からのキャッチフレーズは甘ずっぱいが、あふれてる

カルピスウォーター
種類 乳清飲料
製造元 カルピス
販売元 アサヒ飲料
販売開始 1991年
白色
公式サイト カルピスウォーター
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概要 編集

1991年3月1日に当時のカルピス食品工業株式会社より発売された[1]

同社の商品ラインナップの中核を成すカルピスは濃縮されている原液が瓶詰めされている商品である。従って、飲用時には希釈する手間がかかってしまう。この原液を単純に水で希釈しただけの飲料は、時間経過により粒子の凝集・沈澱などの劣化が生じるため、1919年以来濃縮タイプのみ発売され、その後も1973年に炭酸飲料タイプのカルピスソーダが発売されているのみであった。

その後の技術進歩により、粒子径を濃縮タイプの約8分の1に細かくし[1][2]、鮮度保持のため窒素ガスを封入することにより炭酸飲料ではない、本品の商品化が実現した。

発売開始時のCMのキャッチコピーは「遅くなってごめん」。そのCMでは、「遅い」に因んでオス・メスののぬいぐるみによるコマ撮りのものが使われ、松任谷正隆主宰のマイカ・プロジェクト(メインボーカルは熊谷幸子)によるCMソング「白いKiss」が制作された。

  • 「白いKiss」は8センチCDで音源化されプレスはされたものの、松任谷正隆によると「権利関係がクリアできず」リリースは見送られ、一部の関係者に配布されたのみとなっている。

一般家庭におけるカルピスの利便性を高める意味で、顧客からの期待が寄せられていた商品であったため、年間500万ケース突破でヒットと呼ばれる清涼飲料水業界において、2000万ケースを超える出荷を達成し、1991年のヒット商品番付にランクされる史上稀に見るヒット商品となった。

かつては「カルピスウォーター・レモン」や「カルピスウォーター・ライト」といった派生商品も発売された。なお、「カルピスウォーター・レモン」は2021年6月〜9月に「カルピスウォーター」ブランド30周年限定商品として発売された[3]ほか、2022年には「カルピスウォーター・ソルティレモン」を熱中症対策飲料として期間限定発売されている[4]

夏を中心に、冷凍対応ペットボトルが主にコンビニエンスストアやスーパーで販売される。

年表 編集

  • 1991年 - カルピスウォーター発売。当初のラインナップは缶入りのみ。
  • 1993年 - カルピスウォーター・レモン発売。
  • 1994年 - カルピスウォーター・ライト発売。
  • 2012年 - カルピスウォーター・ゼロを夏季限定で発売。
  • 2016年 - アサヒグループの飲料事業再編で、カルピスウォーターなどカルピス社の全商品の販売元がアサヒ飲料に移管される。
  • 2018年 - 「三ツ矢サイダー」と共に、ダイドードリンコが管理する自動販売機への供給を開始(自動販売機用の430mlペットボトルのみ)[5]
  • 2019年 - 500mlペットボトル・1.5Lペットボトルの絵本ボトルへの切り替えをもって、ラベル上部の「カルピス」のロゴが「アサヒ」のロゴに変更。

CM 編集

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ a b 「特別企画 '91ヒツト商品研究ライフスタイル・消費者意識の変化をつかんだ商品だけがヒットする--カルピスウオーター」『総合食品』第15巻第8号、総合食品研究所、1992年1月1日、69頁、NDLJP:3326400/37 
  2. ^ カルピスウォーターの秘密
  3. ^ 「カルピスウォーター」ブランド30周年限定復刻商品「『カルピスウォーター』レモン」6月8日より期間限定発売』(プレスリリース)2021年5月27日https://www.asahiinryo.co.jp/company/newsrelease/2021/pick_0527_2.html2022年6月26日閲覧 
  4. ^ 『カルピスウォーター ソルティレモン』6月7日から期間限定発売 熱中症対策飲料にリニューアル』(プレスリリース)2022年5月18日https://www.asahiinryo.co.jp/company/newsrelease/2021/pick_0527_2.html2022年6月26日閲覧 
  5. ^ 「三ツ矢サイダー430mlPET」、「カルピスウォーター430mlPET」2商品をダイドードリンコ(株)の自動販売機へ商品供給2018年3月下旬より開始』(プレスリリース)2018年1月15日https://www.asahiinryo.co.jp/company/newsrelease/2018/pick_0115.html2019年2月19日閲覧 
  6. ^ 長澤まさみ・能年玲奈らに続く抜擢 ブレイク一直線の永野芽郁”. モデルプレス (2016年4月4日). 2016年4月5日閲覧。

外部リンク 編集