キヌバリ(絹張、学名:Pterogobius elapoides)は、スズキ目ハゼ科に分類されるハゼの一種。

キヌバリ
キヌバリ P. elapoides
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : ハゼ亜目 Gobioidei
: ハゼ科 Gobiidae
亜科 : ゴビオネルス亜科 Gobionellinae
: キヌバリ属 Pterogobius
: キヌバリ P. elapoides
学名
Pterogobius elapoides
(Günther, 1871)
英名
Serpentine goby 

分布

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日本(北海道南部以南から九州)、朝鮮半島の沿岸の岩礁域に生息する[1]

形態

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体長は15cm[1]。体色は黄褐色で、6~7本の黒色の横帯があり、横帯の数は生息域によって異なる[1]。左右の腹鰭は相合して吸盤となっている[1]。舌の先端には欠刻がある[1]

DNAの解析により、近縁種である チャガラPterogobius zonoleucus)の日本海側個体群からキヌバリの共通祖先が分岐し、次にそれらから太平洋側と日本海側のキヌバリが分岐したことが明らかとなっている[2]

毒はないが、普通は食用にしない。美しい模様を持つため観賞用に飼育される。

生態

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幼魚は群れをつくるが、成魚は単独で行動する。ゴカイ類甲殻類を食べる。

同属種

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参考文献

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  1. ^ a b c d e 多紀保彦・河野博・坂本一男・細谷和海『新訂 原色魚類大圖鑑 圖鑑編』北隆館、2005年12月15日。ISBN 4-8326-0820-7 
  2. ^ Akihito, Akishinonomiya Fumihito, Yuji Ikeda, Masahiro Aizawa, Takashi Makino, Yumi Umehara, Yoshiaki Kai, Yuriko Nishimoto, Masami Hasegawa, Tetsuji Nakabo, Takashi Gojobori (2008). “Evolution of Pacific Ocean and the Sea of Japan populations of the gobiid species, Pterogobius elapoides and Pterogobius zonoleucus, based on molecular and morphological analyses”. Gene 427 (1-2): 7-18.