『キャッチ!55』(キャッチ・ゴーゴー)は奈良テレビ放送1978年4月から1987年9月まで生放送されていた音楽番組エンターテインメント情報番組である。

表題は、奈良テレビのアナログ放送親局(松尾山)の55チャンネルの電波を捕まえてもらおうという意味を込めたもの[1]とされている。奈良テレビはUHFであり、大阪府(実際には奈良県と大阪府の境にある生駒山)から発信される広域放送のVHFとは異なり、UHFは別にアンテナを立てなければならず、地域によっては受信が困難な地域も多く存在していた[2]ため、広告収入の営業面での工面が課題となっていたことから、その起爆剤として立ち上げられたとされている。

同番組はテレビ版ディスクジョッキーのスタンスを取り入れ、奈良テレビの当時のアナウンサーだった岡山正博の進行(最晩年は別のパーソナリティーに交代)で、この当時若者に人気のあった、主に洋楽系を中心としたプロモーションビデオを中心に音楽をかけるとともに、県内を中心とした奈良テレビのサービスエリアで活動するアマチュアミュージシャンにスタジオでの生演奏を披露してもらうコーナーなどがあった。また視聴者から寄せられたはがき・手紙によるメッセージやイラストなどを紹介するコーナーもあった[3]

その他にも、映画情報の紹介も行っており、1983年公開の「戦場のメリークリスマス」を紹介した際には、監督の大島渚へのインタビューの模様を放送している[4]

関連番組 編集

出典 編集

  1. ^ 奈良テレビの50年
  2. ^ ただ、奈良県の周辺では、奈良テレビ開局前から近畿放送三重テレビ放送(いづれも1969年開局)、開局後の1974年テレビ和歌山が開局したことで、それを視聴した世帯も少なからずはあった。
  3. ^ 【奈良テレビ開局50周年企画】「開局草創期の試行錯誤」「ハプニングエピソード」など いろいろあった50年を振り返る!(奈良のタウン情報・ぱーぷる)
  4. ^ 2023年10月1日放送の奈良テレビ開局50周年特番での本番組MCの岡山へのインタビューでの発言より