キュウ-ウォン・ハン(ハン・ギュウォン 한규원 Kyu Won HAN)は、韓国ソウル出身のアメリカ人バリトン歌手

経歴 編集

1972年、韓国・ソウル生まれ。マンハッタン音楽院で学士号、修士号を取得。ベルヴェデーレ国際声楽コンクール、マリオ・ランツァ・コンクール、 オラトリオ協会コンクール、プッチーニ・コンクール、ディカーポ・オペラ・コンクール、コネティカット・オペラ・ギルド・コンクールを始め数多くのコンクールで受賞。サンフランシスコ・オペラのアドラー・フェローシッププログラムに選ばれ、99年同劇場の《ドン・ジョヴァンニ》のマゼット役でデビュー。

2001年にフランス国立ライン・オペラ《トゥーランドット》(ピン役)でヨーロッパ・デビューを果たし、同年3月には新国立劇場で《魔笛》にパパゲーノ役で登場。サンフランシスコ・オペラの《カルメン》、《蝶々夫人》、《トゥーランドット》、ボルドー劇場の《蝶々夫人》《セビリアの理髪師》等に出演。 2011年バンコク、ロンドンにてオペラ「Mae Naak」に出演。香港ではマスタークラスを開催した。

韓国では、韓国放送公社(KBS)の大河ドラマ「大王世宗(King Sejong the Great)」(2008)の主題歌「あなたの歌(Nim Ui No Rae)」を歌唱。KBSの「開かれた音楽会」にも度々出演している。

日本でも各種オペラ・コンサートに出演し、音楽番組では「題名のない音楽会」に度々出演している。

2004年シーズンより、佐渡裕総監督のもと毎年12月に大阪城ホールで開催される『サントリー1万人の第九』コンサートにほぼ毎年出演している。[注釈 1]

21世紀初頭 日本での出演コンサート 編集

  • 2003年 2002FIFAワールドカップKorea/Japan 一周年記念ガラコンサート
  • 2005年 ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」『兵庫県立芸術文化センターオープニングコンサート』
  • 2005年 被爆60年「平和巡礼2005」 広島・長崎平和コンサート(NHK主催)
  • 2006年 佐藤しのぶクリスマスコンサート「The Gift」特別ゲスト
  • 2007年 ヴェルディレクイエム 京都市交響楽団 (指揮:広上淳一)
  • 2008年 フォーレ:レクイエム 兵庫芸術文化センター管弦楽団 (指揮:佐渡裕)
  • 2008年 仙台クラシックフェスティバル出演
  • 2008年 ヘンデル:メサイア チェンバープレイヤーズ・トウキョウ (指揮:長谷川朝雄)
  • 2008年 「東京都庭園美術館コンサート」出演
  • 2008年 「HTB 朝日ジルベスターコンサート」札幌交響楽団 (指揮:現田茂夫)

21世紀初頭 日本での出演オペラ 編集

2011-2012 出演 編集

2012-2013 出演 編集

2013-2014 出演 編集

  • 2013年7月8日  東北被災地支援「小象ババール 被災地を巡る」コンサート 神奈川県なぎさホール(逗子文化プラザ)
  • 2013年7月12日 キュウ・ウォン・ハン バリトン・リサイタル 那覇市パレット市民劇場
  • 2013年8月23日 シネマ⭐パラダイス 河口湖円形ホール
  • 2013年8月25日 ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」『富士山の麓で第九演奏会』 東京フィルハーモニー交響楽団 (指揮:佐渡裕)
  • 2013年12月1日 ベートーヴェン : 交響曲第9番「合唱付き」in 第31回 『サントリー1万人の第九 〜歌おう、よろこびに向かって。〜』(指揮:佐渡裕)
  • 2013年12月15日 ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」 京都市交響楽団 (指揮:モーシェ・アツモン)
  • 2014年1月11日 リサイタル:宝塚ベガホール

2016-2017 出演 編集

  • 2016年12月4日 第34回 『サントリー1万人の第九』(指揮:佐渡裕)
  • 2016年12月14-22日 シエナ・ウインド・オーケストラ演奏会2016(指揮:佐渡裕)
  • 2016年12月28日 『21世紀の第九』(会場:ザ・シンフォニーホール、指揮:ケン・シェ)

ディスコグラフィ 編集

CD

  • サウンドトラック「大王世宗(The Great King Sejong)」
  • Questo Amor「この愛を〜イタリアを歌う」 (avex-CLASSICS 2008.9.10)

DVD

脚注 編集

  1. ^ 2011年と2020年では、甲斐栄次郎がソリストを務めていた。

外部リンク 編集