キリン本社ビル(キリンほんしゃビル)は、東京都中央区にかつて存在したキリンホールディングス本社オフィスビル

キリン本社ビル
情報
用途 事務所
設計者 高松伸建築設計事務所、大林組
(設計監修:三菱地所[1]
構造設計者 大林組
施工 大林組・戸田建設共同企業体
建築主 麒麟麦酒
構造形式 鉄骨構造及び鉄骨鉄筋コンクリート構造
敷地面積 2,847.04 m²
建築面積 1,653.38 m²
延床面積 18,930.7 m²
階数 地上11階地下2階、塔屋1階
高さ 49.725m(最高高)49.05m(軒高)
エレベーター数 4基
着工 1993年1月
竣工 1995年4月
所在地 東京都中央区新川2-10-1
座標 北緯35度40分31.42秒 東経139度46分50.04秒 / 北緯35.6753944度 東経139.7805667度 / 35.6753944; 139.7805667 (キリン本社ビル)座標: 北緯35度40分31.42秒 東経139度46分50.04秒 / 北緯35.6753944度 東経139.7805667度 / 35.6753944; 139.7805667 (キリン本社ビル)
備考 解体済み。
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概要 編集

設計はKPOキリンプラザ大阪[2]を手掛けた高松伸。同施設で日本建築学会賞作品賞を受賞し、当時のキリンビール社長だった本山英世に気に入られた事もあり、設計を任される事になった[3]

ガラスカーテンウォールに覆われたファサードが特徴で、1階~3階、4・5階、6階~9階にそれぞれ吹抜が設けられていた。玄関の自動ドアやドアハンドル、水栓といった金具類は、その多くがこのビルのために特注されたものであった[4]

グッドデザイン賞を受賞したが、中野セントラルパークサウスにグループ各社の本社機能を移転・集約するのに伴い、2013年、東京建物に土地と建物を売却[5][6]。その後建物は解体された。なお、跡地に建設されたタワーマンション[7]もグッドデザイン賞を受賞している[8]

竣工当初のフロア構成 編集

  • 地下1階・地下2階 - 駐車場
  • 1階 - エントランスホール、ラウンジ
  • 2階・3階 - 会議室、接客スペース
  • 4階 - 事務室、応接室、ラウンジ
  • 5階 - 事務室、会議室
  • 6階 - 事務室、コミュニケーションスペース
  • 7階~9階 - 事務室
  • 10階 - 食堂、アスレチックコーナー、屋上庭園
  • 11階 - 機械室、屋上庭園

受賞歴 編集

  • 1995年度グッドデザイン賞
  • 第3回ニューオフィスマーク認定[9]

参考文献 編集

  • 『新建築』(新建築社刊)1995年5月号123~139、267ページ

脚注・出典 編集

  1. ^ 現在は、設計部門が分社化されて三菱地所設計となっている。
  2. ^ こちらも2007年に閉鎖後、解体されて現存しない。
  3. ^ 日経アーキテクチュア2001年1月8日号95ページ。
  4. ^ 『新建築』1995年5月号131ページ。
  5. ^ 【売買】キリンが新川の旧本社ビルを売却、東京建物へ”. 日経BPケンプラッツ (2013年8月5日). 2015年1月12日閲覧。
  6. ^ 中野セントラルパークでオフィスビルの開発・運営を行っている。
  7. ^ ~「東京」駅徒歩圏初 超高層免震タワーレジデンス~ 旧キリンホールディングス本社ビル跡地プロジェクト「Brillia THE TOWER TOKYO YAESU AVENUE」4月25日(土)よりモデルルーム事前案内会開始”. 東京建物、三菱地所レジデンス (2015年4月24日). 2018年11月23日閲覧。
  8. ^ 2018年度グッドデザイン賞受賞 「Brillia THE TOWER TOKYO YAESU AVENUE」(集合住宅)”. 東京建物 (2018年10月3日). 2018年11月23日閲覧。
  9. ^ ニューオフィスマーク認定オフィス(第1~5回)”. ニューオフィス推進協会. 2014年12月3日閲覧。

外部リンク 編集