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クピドの悪戯』(クピドのいたずら)は、北崎拓による日本漫画シリーズオムニバス恋愛漫画のシリーズ作品で、当初は『週刊ヤングサンデー』(小学館)とその増刊号において発表されていたが、同誌の休刊後は『週刊ビッグコミックスピリッツ』(同)やその増刊号に発表の場を移している。『クピドの悪戯 惑いのレイコ』は『月刊ヤングキングアワーズGH』(少年画報社)で連載された。

クピドの悪戯
ジャンル オムニバス恋愛漫画シリーズ
成人向け青年漫画
シリーズ構成
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

単行本は小学館の〈ヤングサンデーコミックス〉 (YSC) と〈ビッグコミックス〉 (BC) 、少年画報社の〈ヤングキングコミックス〉より。

本項ではシリーズの全体像を中心として解説する。シリーズ内各作品の詳細については以下のそれぞれの項目を参照。

目次

概要編集

2019年時点で連載7作・読切2作の計9作がシリーズ作品として発表されており、さらにシリーズ以前に発表された読切1作が特別編としてシリーズに組み込まれている。2004年(平成16年)に読切として描かれた「虹玉ポンチ」を皮切りに、小学館の『週刊ヤングサンデー』とその増刊誌上において「虹玉」(連載)・「さくらんぼシンドローム」(連載)・「虹玉ボンボン」(読切)の4作を発表。2008年(平成20年)の同誌休刊に伴い、連載中であった「さくらんぼシンドローム」が『週刊ビッグコミックスピリッツ』増刊に移籍し、以降『スピリッツ』とその増刊誌上において「オレ×ヨメ」(短期連載)・「逆襲のオレ×ヨメ」(短期連載)・「このSを、見よ!」(連載)の3作が発表されている。(連載誌・時期の詳細は#シリーズ作品一覧を参照)

単行本は『クピドの悪戯「虹玉」』全7巻、『さくらんぼシンドローム クピドの悪戯II』全11巻、「オレ×ヨメ」と「逆襲のオレ×ヨメ」を収録した『オレ×ヨメ クピドの悪戯』全1巻、『このSを、見よ! クピドの悪戯』全15巻が小学館から発売されている。前2タイトルは〈ヤングサンデーコミックス〉 (YSC) 、後2タイトルは〈ビッグコミックス〉 (BC) からの発行。『さくらんぼシンドローム』の9巻以降には読切作品が1作ずつ併録されている。〈YSC〉版は2009年3月発行分までの累計で100万部を[1]、『このSを、見よ!』は7巻までの累計で45万部を超えている[2]。(単行本についての詳細は#書誌情報を参照)

シリーズ定義編集

北崎は本シリーズを「男女の(異性同士とは限らないが)出会いのきっかけに「ちょっと不思議」がからんでいれば、それが『クピドの悪戯』」と定義しており[3]、またYSC版の単行本各巻の裏表紙には「この時代、神様クピド (Cupid) が悪戯心で選んだ男女に起こる恋の物語。」というキャッチコピーが書かれている。こうした定義・キャッチコピーが示す通りにシリーズ作品はいずれも恋愛描写を主軸としながらも、そのきっかけに奇病や相性診断システムといったSF要素・「クピドの悪戯」が絡められている。このため、発表時には〈クピドの悪戯〉ではなかった「サイキック デュオ」も、単行本収録に当たり「クピドの悪戯特別編」としてシリーズに組み込まれている。

「このSを、見よ!」は当初、掲載誌が変わったことなどを理由としてシリーズ名「クピドの悪戯」の冠が外されていたが、当初より『クピド』の一作として執筆されており[4]、単行本化に当たって「クピドの悪戯」の冠がつけられるようになった[5]

特色編集

1作目から6作目までのシリーズ作品はいずれも男の主人公1人と2人のヒロインが基本構成となっており、さらにこのうち第1作である「虹玉ポンチ」を除いた作品において主人公が「むっちゃん」というあだ名を持ち[6][7][8][9]、ヒロインの一人が「」の文字を含んだ名前となっている。さらに2作目から4作目ではもう一人のヒロインが「『』を含む文字」を含んだ名前となっている。[10]#シリーズ作品一覧を参照)

また1作目から5作目までの全ての作品において、眼鏡をかけ厚い唇をした女性・仙堂寺狂言回しとして登場し、各作品における「クピドの悪戯」の解説を行なっている。6作目では女性の仙堂寺は登場しないが、主人公の名字が仙堂寺であり、彼女の縁者という設定になっている[11]。(#シリーズ作品一覧を参照)

シリーズ作品一覧編集

各作品の詳細についてはリンク先を参照。

タイトル 掲載誌 掲載号 収録 主人公 ヒロイン 仙堂寺 クピドの悪戯 備考
1 虹玉ポンチ YS 2004年2月増刊号 さ9巻 名越 克彦 伊波 高田 陽子 医者 奇病
虹玉
連載版「虹玉」のプロトタイプとなった読切第1作。
2 虹玉 YS 2004年42号 -
2006年18号
睦月 智也
つきともや
桐生 大倉 「虹玉ポンチ」を元とした連載第1作。
3 さくらんぼシンドローム YS 2006年34号 - 2008年35号 阿川 宗則
あがわねのり
生 沙也子 天海 奇病
進行性減齢症候群
連載第2作。
YSS VOL.1 - VOL.5
4 虹玉ボンボン YS 2007年1月増刊号 さ11巻 武藤 勇介
とうゆうすけ
小巻 小巻 美 奇病
「虹玉」
読切第2作。
5 オレ×ヨメ BS 2009年1号 - 3号 姫川 睦月
ひめがわつき
伊能 衣子
(井野 舞子)
梅宮 凛子 開発者 相性診断
CUPIDシステム
連載第3作。全3回の短期集中連載。
6 逆襲のオレ×ヨメ MS 2009年10月号 - 12月号 仙堂寺 航 鏑木 萌絵 M・o・e 主人公が縁者[11] 未来の機械
「チンコロ」と「M・o・e」
連載第4作。全3回の短期集中連載。
7 このSを、見よ! BS 2009年42号 - 2013年20号 S 鵜守田 倫
(鵜守田 睦実)
(主人公の父)
うすだむつ
城 千絵子)
(ヒロインの母)
(神取 子)
(主人公の母)
スティグマ 連載第5作。
8 惑いのレイコ YKOGH 2017年9月号 - 2019年2月号 妃室尊 甘神澪央 レイコ 連載第6作。
特別編 サイキック デュオ YS 2000年1月増刊号 さ10巻 藍葉 眞 楯未 弥子 - 超能力 単行本収録時に「クピドの悪戯特別編」とされた読切。

サイキック デュオ編集

サイキック デュオ
ジャンル SF恋愛青年漫画
漫画
作者 北崎拓
出版社 小学館
掲載誌 週刊ヤングサンデー
発表期間 2000年1月増刊号
話数 全1話
その他 さくらんぼシンドローム』10巻収録
テンプレート - ノート

サイキック デュオ」(PSYCHIC D) は『週刊ヤングサンデー』2000年1月増刊号に掲載された読切作品。『さくらんぼシンドローム クピドの悪戯II』10巻に併録されている。発表時には〈クピドの悪戯〉シリーズではなかったが、単行本収録に当たり「クピドの悪戯特別編」としてシリーズに組み込まれた。

タイトルの通りに2人の超能力者を主人公とし、テレパシー能力者である高校3年生の少女楯未弥子通り魔殺人事件を起こそうとする犯人の怨念を感じ取り、念力を持つ高校1年生の少年藍葉眞に協力を求め、事件を未然に防ごうとする様を描く。

書誌情報編集

全て著者は北崎拓、発行は小学館より、判型はB6判。

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ 表紙には「虹玉」も含まれるが、奥付表記は「クピドの悪戯」のみ。
  2. ^ 表紙には「クピドの悪戯」も含まれるが、奥付表記は「オレ×ヨメ」のみ。
  3. ^ 表紙には「クピドの悪戯」も含まれるが、奥付表記は「このSを、見よ!」のみ。

出典編集

  1. ^ 『さくらんぼシンドローム』11巻、付帯。
  2. ^ 『このSを、見よ!』7巻、付帯。
  3. ^ 「サイキック デュオについて」『さくらんぼシンドローム』10巻、148頁。
  4. ^ 北崎拓 (2009年9月8日). “新連載『このSを、見よ!』”. クピドの裏側(出張版). 2010年3月18日閲覧。
  5. ^ 北崎拓 (2010年1月28日). “いよいよ単行本発売です。”. クピドの裏側(出張版). 2010年3月18日閲覧。
  6. ^ 「第1話 / まだなの?」『虹玉』1巻、25頁。
  7. ^ 「第9話 バカみたい。」『さくらんぼシンドローム』2巻、23頁。
  8. ^ 「虹玉ボンボン」『さくらんぼシンドローム』11巻、201頁。
  9. ^ 「オレ×ヨメ 第1話 オトコの就職先」『ビッグコミックスピリッツ』2009年1号(1月1日号、30巻1号、通巻1385号)小学館、15頁。
  10. ^ この段落は「クピドの裏側」『さくらんぼシンドローム』2巻、208頁を参照。
  11. ^ a b 「クピドの裏側」『オレ×ヨメ クピドの悪戯』238頁

発売日の出典編集

以下の出典は、『小学館:コミック』内のページ。

  1. ^ 『クピドの悪戯 「虹玉」 1』” (n.d.). 2010年9月28日閲覧。
  2. ^ 『クピドの悪戯 「虹玉」 2』” (n.d.). 2010年9月28日閲覧。
  3. ^ 『クピドの悪戯 「虹玉」 3』” (n.d.). 2010年9月28日閲覧。
  4. ^ 『クピドの悪戯 「虹玉」 4』” (n.d.). 2010年9月28日閲覧。
  5. ^ 『クピドの悪戯 「虹玉」 5』” (n.d.). 2010年9月28日閲覧。
  6. ^ 『クピドの悪戯 「虹玉」 6』” (n.d.). 2010年9月28日閲覧。
  7. ^ 『クピドの悪戯 「虹玉」 7』” (n.d.). 2010年9月28日閲覧。
  8. ^ 『さくらんぼシンドローム クピドの悪戯2 1』” (n.d.). 2010年9月28日閲覧。
  9. ^ 『さくらんぼシンドローム クピドの悪戯2 2』” (n.d.). 2010年9月28日閲覧。
  10. ^ 『さくらんぼシンドローム クピドの悪戯2 3』” (n.d.). 2010年9月28日閲覧。
  11. ^ 『さくらんぼシンドローム クピドの悪戯2 4』” (n.d.). 2010年9月28日閲覧。
  12. ^ 『さくらんぼシンドローム クピドの悪戯2 5』” (n.d.). 2010年9月28日閲覧。
  13. ^ 『さくらんぼシンドローム クピドの悪戯2 6』” (n.d.). 2010年9月28日閲覧。
  14. ^ 『さくらんぼシンドローム クピドの悪戯2 7』” (n.d.). 2010年9月28日閲覧。
  15. ^ 『さくらんぼシンドローム クピドの悪戯2 8』” (n.d.). 2010年9月28日閲覧。
  16. ^ 『さくらんぼシンドローム クピドの悪戯2 9』” (n.d.). 2010年9月28日閲覧。
  17. ^ 『さくらんぼシンドローム クピドの悪戯2 10』” (n.d.). 2010年9月28日閲覧。
  18. ^ 『さくらんぼシンドローム クピドの悪戯2 11』” (n.d.). 2010年9月28日閲覧。
  19. ^ 『オレ×ヨメ クピドの悪戯』” (n.d.). 2010年9月28日閲覧。
  20. ^ 『このSを、見よ! クピドの悪戯 1』” (n.d.). 2010年9月28日閲覧。
  21. ^ 『このSを、見よ! クピドの悪戯 2』” (n.d.). 2010年9月28日閲覧。
  22. ^ 『このSを、見よ! クピドの悪戯 3』” (n.d.). 2010年9月28日閲覧。
  23. ^ 『このSを、見よ! クピドの悪戯 4』” (n.d.). 2010年10月30日閲覧。
  24. ^ 『このSを、見よ! クピドの悪戯 5』” (n.d.). 2011年1月26日閲覧。
  25. ^ 『このSを、見よ! クピドの悪戯 6』” (n.d.). 2011年5月21日閲覧。
  26. ^ 『このSを、見よ! クピドの悪戯 7』” (n.d.). 2011年8月25日閲覧。
  27. ^ 『このSを、見よ! クピドの悪戯 8』” (n.d.). 2011年8月25日閲覧。
  28. ^ 『このSを、見よ! クピドの悪戯 9』” (n.d.). 2011年8月25日閲覧。
  29. ^ 『このSを、見よ! クピドの悪戯 10』” (n.d.). 2013年4月16日閲覧。
  30. ^ 『このSを、見よ! クピドの悪戯 11』” (n.d.). 2013年4月16日閲覧。
  31. ^ 『このSを、見よ! クピドの悪戯 12』” (n.d.). 2013年4月16日閲覧。
  32. ^ 『このSを、見よ! クピドの悪戯 13』” (n.d.). 2013年4月16日閲覧。
  33. ^ 『このSを、見よ! クピドの悪戯 14』” (n.d.). 2013年12月23日閲覧。
  34. ^ 『このSを、見よ! クピドの悪戯 15』” (n.d.). 2013年12月23日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集