クローンサーン駅
クローンサーン駅(クローンサーンえき、タイ語:สถานีรถไฟปากคลองสาน)は、かつてタイ王国バンコク都クローンサーン区に存在した、タイ国有鉄道メークローン線の駅(廃駅)である。
クローンサーン駅 | |
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ปากคลองสาน Khlong San | |
(1.9 km) ウォンウィアン・ヤイ► | |
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所在地 |
![]() バンコク都クローンサーン区 |
所属事業者 | タイ国有鉄道 |
所属路線 | メークローン線 |
キロ程 | 0 km(クローンサーン起点) |
駅構造 | 地上駅 |
開業年月日 | 1905年1月4日 |
廃止年月日 | 1961年1月1日 |
概要編集
クローンサーン駅は、かつてタイ王国バンコク都の現在では人口8万人が暮らすクローンサーン区にあった、タイ国有鉄道メークローン線の駅(廃駅)である。
バンコク都内の渋滞緩和策として1961年1月1日に、クローンサーン駅 - ウォンウィアン・ヤイ駅(1.9km)間が廃止された[1]。 廃止後もレールが取り外されることは無く、しばらくは車両をチャオプラヤー川を経由してマッカサン鉄道工場までの輸送の際使用された[2]。 現在当駅跡地は「クローンサーン夜市」となり、廃線跡地は「チャルーンラット通り」となっている。
なお夜市となった敷地は2021年12月31日までに賃貸借契約が切れることになっており、再開発計画が持ち上がっている[3]。
歴史編集
1905年1月4日に民営ターチーン鉄道としてクローンサーン駅 - マハーチャイ駅が開業した[4]。その後1908年10月6日にメークローン鉄道と合併した。1926年2月12日にクローンサン駅- ワットサイ停車場が電化され[5]、その後電化区間はバーンボーン停車場まで延伸したが1955年に電化区間は廃止された。廃止理由は電気設備の故障による[6]。
1942年-1945年の第二次世界大戦中には、私鉄のメークローン鉄道は、軍事管理化(国の指揮下)に入り戦後1946年5月8日国有化されタイ国鉄の駅となった。 1961年1月1日に、クローンサーン駅-ウォンウィエンヤイ駅間が廃止され、当駅も廃止した。
駅周辺編集
脚注編集
- ^ 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』(柿崎一郎著、京都大学学術出版会、2010年)p.223
- ^ 『タイ国鉄4000キロの旅』(渡邉乙弘著、文芸社、2013年)p.549
- ^ “การรถไฟฯ อัปเดตโครงการพัฒนาพื้นที่ย่าน"ตลาดคลองสาน"” (タイ語). コム・チャット・ルック (2021年10月26日). 2021年12月11日閲覧。
- ^ 『タイ国鉄4000キロの旅』(渡邉乙弘著、文芸社、2013年)p.548
- ^ 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』(柿崎一郎著、京都大学学術出版会、2010年)p.128
- ^ 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』(柿崎一郎著、京都大学学術出版会、2010年)p.222
参考文献編集
- 『タイ鉄道旅行』(岡本和之著、めこん、1993年)ISBN 4-8396-0080-5
- 『魅惑のタイ鉄道』(杉本聖一著、玉川新聞社、2000年)ISBN 4-924882-29-1
- 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』(柿崎一郎著、京都大学学術出版会、2010年)ISBN 978-4-87698-848-8
- 『タイ国鉄4000キロの旅』(渡邉乙弘著、文芸社、2013年)ISBN 978-4-286-13041-5