ケジャリー英語: Kedgeree、時にkitcheriekitcharikidgereekedgareekitchirikhichuriと表記されることもある)はほぐしたの身(伝統的にはコダラ燻製を用いる)、炊いたパセリ、ゆでカレー粉バターもしくはクリーム、場合によってはサルタナを加えて作る、インドに由来をもつイギリス料理である。由来となった料理はインドではキチュリ(英語圏ではkhichariと表記)と呼ばれ、インドではこの単語は通常広く豆と米の料理を指す単語として用いられている。キチュリにはスパイスをあまり用いず水分を多く含むもの(geela khichari)からスパイスを多用し水分をほとんど含まないもの(sookha khichari)まで様々な種類がある。また、インドのキチュリはケジャリーとは材料が異なり、他種類の野菜を用いる他にもナッツ果物を入れることもある。また、インドのキチュリではカレー粉を用いず、料理のレシピに合わせ個々のスパイスを組みあわせ、事前に煎るもしくは油で炒めた後に調理する。

ケジャリー
Kedgeree.jpg
ケジャリー
ケジャリーの概要
種類 温かい
フルコース 主菜
発祥地 イギリスの旗 イギリス
主な材料 コダラの燻製、パセリバタークリーム
派生料理 マグロサケのケジャリー
Cookbook ウィキメディア・コモンズ
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目次

歴史編集

 
ケジャリーの元となった料理、キチュリ

ケジャリーはインド1340年以前に生まれた、ムーング豆もしくはレンズ豆と米を使用した料理キチュリに起源を持つと考えられている[1]。ケジャリーはイギリス領インド帝国から帰ってきた植民によりイギリスに持ち込まれた後、ヴィクトリア朝時代に朝食としてイギリスに紹介されアングロ・インド料理として定着したと広く信じられている[2]。ケジャリーは、バブル・アンド・スクイークを筆頭とする、昨夜の夕食の残り物を冷蔵庫に眠らせることなく、魅力的な朝食へと変えるレシピの一つとしてよく知られている。

ホブソン・ジョブソンではイブン・バットゥータ1340年完成)のキチュリと呼ばれる米をリョクトウ(ムーング豆)を共に炊いた料理への言及を引用し、アイニ・アクバリー英語版1590年完成)からキチュリのレシピを引用している。キチュリが未だ一般的に食されているグジャラート州では、この料理は通常香辛料入りのヨーグルト飲料、カーディーとともに供される。グジャラート州ではキチュリは通常魚を用いて調理することはないが、海沿いの村など魚介類が豊富にとれる地域では魚を用いて調理することもある。ホブソン・ジョブソンによれば、魚をケジャリーにして食するときは、再調理した魚を食しているということは些細な事に感じられる[3]

ケジャリーは温かい状態でも冷めた状態でも食する事ができる。また、伝統的な調理法とは異なるものの、コダラの代わりにマグロサケを用いて調理することもできる[4]

類似の米料理編集

関連項目編集

脚注編集

  1. ^ Lobscouse and Spotted Dog; Which It's a Gastronomic Companion to the Aubrey/Maturin Novels, Anne Chotzinoff Grossman and Lisa Grossman Thomas, Norton, 1997, p. 12. ISBN 978-0-393-32094-7
  2. ^ Smith, Delia. “Buttery Kedgeree”. Delia Smith's Complete Cookery Course. 2008年3月10日閲覧。
  3. ^ Yule, Sir Henry. “Hobson-Jobson entry on Kedgeree”. Hobson-Jobson: A glossary of colloquial Anglo-Indian words and phrases, and of kindred terms, etymological, historical, geographical and discursive. 2015年8月27日閲覧。 New ed. edited by William Crooke, B.A. London: J. Murray, 1903
  4. ^ Recipe for kedgeree”. Scottishrecipes.co.uk (2007年6月6日). 2009年3月12日閲覧。

外部リンク編集